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忘れな草
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目次

『忘れな草』に投稿された感想・評価

渋谷・ユーロスペースで『忘れな草』を観ました(^-^)
ドイツ本国で話題となった認知症介護ドキュメンタリー映画という宣伝広告が目につきましたが、私の印象ではむしろ深遠なラブストーリーだと思いました。
監督でもある息子ダーヴィッドと、その父である数学者のマルテ、言語学を専攻していた母グレーテル。
グレーテルは4年前からアルツハイマーの症状を呈し、マルテの献身的な介護を受けています。
甲斐甲斐しく世話をし寄り添うマルテとグレーテルはかつて「開かれた結婚」が可能だと信じる夫婦でした。
個人主義的でありながら家族であろうとした2人。
私の両親も同世代であり、サルトルとボーヴォワールに多大な影響を受けた世代です。
かつて同時に二人の人間を愛せると信じようとした夫婦が、人生の終盤でようやく真実の愛は一つだと再認識したような、仲睦まじい映像が続きます。
この映画は監督であり息子である主人公ダーヴィッドの、『家族のグリーフケア』なのだと感じました。
近年、『ユマニチュード』という介護哲学・技法の書が話題になっていますが、例え認知症が末期まで進行したとしても、『感情』は最後まで衰えないそうです。
『ユマニチュード』は介護者がいかに被介護者と心を通わせるかという介護技法を提供してはくれますが、認知症患者を愛する家族がどのようにそれを受け入れていくべきかは教えてくれません。
『忘れな草』は監督であり主人公でもあるダーヴィッドの視点を通じて、現代の認知症介護の様々な論点を浮かび上がらせます。
そして同時に、「最後まで愛し続ける」ということがどういうことかを考えさせるラブストーリーでもあるのです。
『介護』というと暗く重々しいイメージが伴い、まるで忌み言葉のように感じその話題を避けることも多い日本社会。その反面、年々介護にまつわる深刻な事件が起き続けています。
『忘れな草』で描かれるユーモラスな家族のやり取りは、来るべき時代の『認知症介護』のパラダイムシフトを表現しているのではないかと思いました。
誰もが人生の終盤、経験するかもしれない認知症介護。
その時、夫婦が、家族が、隣人がどうあるべきか。
もっともっと、議論されるべきだと感じさせる映画でした(^-^)✨
3.7
結婚の条件が、距離と自立を1人のパートナーに固執しないこと。
そんな2人が長行先パートナーシップを経て、妻のアルツハイマーをきっかけに本当の夫婦になっていく。寂しい場面もあるが、なんか良いなぁ。淡々としているけどドラマがあったんだなぁ。

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配給:

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