明日は来らずの作品情報・感想・評価

明日は来らず1937年製作の映画)

MAKE WAY FOR TOMORROW

製作国:

上映時間:92分

ジャンル:

3.9

「明日は来らず」に投稿された感想・評価

レオ・マッケリー監督作品。
バークレイとルーシーの老夫婦は借家の賃料が払えなくなり、家を出なければならなくなる。バークレイは長女、ルーシーは長男の家で暮らすことになるが・・・という話。

小津安二郎の『東京物語』に影響を与えていると言われる今作品だけど、小津の他作品や成瀬巳喜男の作品でも似たような話の作品がある。

老いた老夫婦と、それぞれ家庭を持った子ども達との確固たる断絶を痛感させる作品。同じ血を分けあえど、子ども達の家庭ではそれぞれの習慣があり、親であっても上手く適応しない。冷たい対応をする子ども達の描写だけでなく、困った対応をする老夫婦側の描写や、そんな老親に困りながらも想っている子ども達の描写も描かれる。

最後の老夫婦のデートで、二人が寄り添っている姿がいい。このデートの後二人は会えないことになるので、楽しく、ロマンチックでもあるけど、悲しい。
自分の将来についても考えさせるような内容だった。
qwerty6

qwerty6の感想・評価

4.0
《Make Way for Tomorrow》

music direction:Boris Morros

“Honor thy father and thy mother”
にしや

にしやの感想・評価

3.6
原節子のいない東京物語。
東京物語に比べると、こっちの老夫婦…特に妻は、老人ゆえの面倒臭さや嫌なとこが表面化されていて(そりゃ子供からしたら面倒だよなぁ)と思ってしまう場面が多々あった。

切ないラストだけど、年老いてなおお互いを最良最愛の伴侶と思いあえる夫婦は素敵だな。
yadakor

yadakorの感想・評価

2.0
定年退職したから家賃が払えなくなって追い出されるって、計画性ウンコすぎない?
この映画、「年寄りはつらいよ」とでも言うような作品だった。観ていて辛い。
銀行に借家の家賃が支払えなくなった老夫婦が、4人の子供達との話合いで、老夫婦が別々に2世帯の子供(と言っても、じゅうぶん大人)の世話になる。しかし、両世帯では老いた父親、老いた母親はどうにも邪魔になる……。

こうした風景をレオ・マッケリー監督が1937年に描いた映画なのだが、ビター感覚なタッチで終始している。
似たような風景は、小津安二郎監督の『東京物語』でも見られるが、あちらは原節子の存在もあって、かなり感動的であった。この『明日は来らず』は『東京物語』の原節子のような人物は登場しないので、やはり老夫婦の姿が寂しい。
世代の断絶をどストレートに描いた名作。
どの人たちの気持ちも分かるぶん辛いです。

ラストのデートシーンはあんなもん泣きますとも。
人生は辛い。年を取っていくばかりでなんもいいことないと思えてしまう映画。でも、幸せな時もあるわけだし頑張ろうと思えた
借金で家を手放すことになった老夫婦はそれぞれ息子娘夫婦の家で離れて暮らすことになるが、そこで厄介者扱いされてしまうという話。

「明日は来らず」という邦題でどんな救いのない話が来るのかと思っていたけど、思っていたよりは大丈夫でした。
厄介者扱いされているところは、可哀想ではあるんだけど、フフッと笑ってしまうような、じいちゃんばあちゃんあるあるのようになっているところもあり、少しほっこりしちゃったり(笑)

個人的見どころは老夫婦がラブラブすぎるところ。
最後のデートしてるところは本当幸せそう。
50年以上連れ添ってラブラブとか素敵すぎる尊い。
それだけにあの最後は切ない……。
atsuman

atsumanの感想・評価

3.8
犬ヶ島のメイキングブックで本作が東京物語の元ということを知ったが、なるほど内容は時に年寄りはのけもの扱いされるという家族の普遍的な話。最後の老夫婦の別れ際のやりとりがなんともかわいくて切ない
この先どんな良いものを観るかはわからないけれどベスト10にはきっと入るだろう名作。
この映画は誰も悪くない。みんな必死にそれぞれ毎日を生きてる。しかしこの衝突はこの人たちが家族であるが故に起こっている問題。老人が厄介者扱いされてる点、束の間の2人の時間が他のシーンと一線を画してる点、東京物語にそっくりだが、こっちの方が哀しい。

つくづく思ったのは、当然ながらどこの老夫婦だって若い頃があって、ただの人間なんだっていうこと。
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