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ドロシーのともだち

ドロシーのともだちの作品紹介

ドロシーのともだちのあらすじ

ごく普通の女性の遺産相続先のリストに、全く血縁関係のない謎の男の名前があった。どうやら彼のサッカーボールが女性の庭に入ってしまったことから関係が始まったようだが...。一体この2人に何があったのか?

ドロシーのともだちの監督

リー・ナイト

原題
A Friend of Dorothy
製作年
2025年
製作国・地域
イギリス
上映時間
21分
ジャンル
ドラマコメディショートフィルム・短編
配給会社
SAMANSA

『ドロシーのともだち』に投稿された感想・評価

月
3.9
SAMANSA presents 世界が認めた栄冠のショート傑作選①
(2026年公開)
第98回アカデミー短編実写映画賞にノミネート

リー・ナイト監督・脚本(俳優、初監督作品)
音楽:スチュアート・ハンコック
原題または英題:A Friend of Dorothy

ドロシー:ミリアム・マーゴリーズ
スティーブン・フライほか

静かな暮らしを送っていた孤独な未亡人の生活が、ひとりのティーンエイジャーの少年が誤って彼女の庭にサッカーボールを蹴り込んだことをきっかけに、大きく変わっていく…てお話
(2025年製作 イギリス 21分)

年齢を越えた他者との絆に心があたたかくなる、とてもハートフルな作品でした✨

なんと言っても、ミリアム・マーゴリーズがめっちゃチャーミングでした💕


26-429-188
【行く道、来る道】

SAMANSA発「世界が認めた栄冠のショート傑作選」と銘打って4本同時上映ということで、たまにはこんなのも観てみようと鑑賞😊
実はオデュッセイアはタイミング合わなかったので鑑賞自体はこっちが先でした(笑)

ってことで1本目はこちら「ドロシーのともだち」でした😊

《Filmarksあらすじ》
静かな暮らしを送っていた孤独な未亡人の生活が、ひとりのティーンエイジャーの少年JJが誤って彼女の庭にサッカーボールを蹴り込んだことをきっかけに、大きく変わっていく様子を描く。
…ってお話。

「年の差交流」と言えば、以前鑑賞した「メタモルフォーゼの縁側」なんかもあったけど、普通はなかなか思いつかないよね、ってかよっぽどな事でもない限り「お近づきの機会」ってまずない。

物理的な距離感だけで言えば「同じ時代に同じ場所で同じ時間を共有している人」なわけだから、自分以外の誰かの一人という点では、他の友達なんかと条件は一緒。
だけど、そこで突如立ちはだかる「住む世界が違う」という見えない境界線。

目の前にいるのに「住む世界が違う」って・・・。

でもさ、考えてみたら普段仲良くしている友達だって、たまたま「好きな芸時能人」だったり「お酒が好き」なんかの共通点を見出してそこから繋がったってだけで、案外それ以外の大部分は「違う世界観を持ったアカの他人」なんですよね・・・。

ってことは、どんなに年の差があろうとも「通じ合えるもの」「分かり合えるもの」があれば、そこで繋がることだって全然おかしなことではないってことなんじゃないかな。

勿論、人生経験に伴う含蓄なんかから生じる価値観の違いや精神的なキャパシティの違いとかは埋められないものかもしれないけど・・・・・どんなに年をとっても「子供じみた大人」も沢山いるし、逆に「達観した子供」もいる。
じゃあそういう人たちは案外精神年齢の平均値が近いから上手くいくか?というと、実はそうでもない。
「子供じみた大人」は子供と同じレベルで張り合おうとして喧嘩するだろうし、逆に「大人びた子供」はそんな大人を鼻で笑うだろうし。

だから「大人は大人」「子供は子供」でいいんですよね。
ただそこにあるのは年齢も性別も関係ない「自分」という存在であって、その次元でお互いにシンパシーを感じることがあれば仲良くなれる、それだけの事ですよね。

長い間一緒に暮らしてきて色んなことを共有してきたはずの家族だって、身の回りの環境が変われば価値観だって変わってくるかもしれないし、いつまでも一緒にいるという事はなかなか難しい事なのかもしれない。
さすがにあの「クソ孫」はムカついたけど(-_-;)

そして、そんな中で「本当の自分」に気が付いてくれる人。
実はその人自身も「もがいている人」なのかもしれない・・・。
自分自身が悩んで、苦しんで、もがいて・・・
そんな経験をした人だからこそ、相手の苦しみに気が付いてあげられるんじゃないかな。
そしてそういう人が気が付いてくれるからこそ、心強く感じられるんじゃないかな。
JJとの出会いは偶然かもしれないけど、それを必然に変えられたのは二人が共鳴できたから。

≪家族からはサッカー選手になれって言われてるけど、でも本当は演劇にも興味があって・・・≫

JJはドロシーに自分の本音を漏らす。
でも実はドロシーは彼の中に秘められた「もう一つの本音」にも気が付いていたんですね。

≪同性愛者≫

JJがドロシーの部屋で手にしていた「BENT」という小説は第二次大戦中が舞台の同性愛者の物語だし、そもそもタイトルにもなっている「ドロシーのともだち」はゲイのスラングで「ゲイの人」あるいは「LGBTQの人」をさす言葉でもあるそうなんですね。
(なるほど・・・)
作中でJJが買い物に立ち寄ったお店で偶然会った男性は、もしかしたらJJの・・・
そう考えると、あの場面の微妙な空気の意味も分かる気がする。

クライマックスで、ドロシーからの遺言を受け取ったJJ。
彼女の残したのは彼女が生前集めた戯曲のコレクションと5万ポンドの小切手。

そして・・・
「趣味以上のものにしなさい」
というメッセージ。

つまり、自分で自分を止めるな。
欲しいものは自分から掴みに行きなさいっていう金言でもあると思うんですね。

それは単に「年長者からのアドバイス」という事だけではなく、家族からも中々理解してもらえない深い部分にキチンと向き合ってくれたドロシーという「一人の人」からの力強いメッセージでした。
短い時間ながらも、普遍的なテーマであったこともあってスッと染み入ってくる感じの作品。
シュートフィルムの良さってこういうところにもあるんだよね。
sonozy
3.5
アカデミー短編映画賞ノミネート作品。

ロンドン郊外、87歳の孤独な老婦人ドロシーの家に、17歳の若者JJが庭に蹴り込んでしまったサッカーボールを取らせてほしいと訪ねるところから始まる二人の物語。

ドロシーはプルーンの缶の蓋を開けてくれとJJを部屋に迎える。
JJはドロシーの部屋に飾られた絵や、書棚に並ぶ演劇の戯曲本に興味を持つ。

JJにその戯曲の一節を読ませ、彼の資質や心の中を読み取ったドロシーは、プルーンの缶開けのために毎日訪ねてくるように誘う。

人生の終盤を迎えた老婦人と、自己受容に悩める若者の心の交流が優しく沁みる作品です。

※タイトル『A Friend of Dorothy(ドロシーの友だち)』は、ゲイ男性を婉曲に指す英語圏のスラングでもあるんですね。

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