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ツイッギー
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『ツイッギー』に投稿された感想・評価

kuu
3.8
『ツイッギー』
原題または英題 Twiggy
製作年 2024年。上映時間 97分。
映倫区分 G 製作国 イギリス

1960年代に世界中を虜にしたイギリスの伝説的モデル、ツイッギーの人生と魅力に迫ったドキュメンタリー。
少女は、時代の切り株に突然現れた妖精だった。
 
1966年のロンドン。
階級社会の重苦しい空気が残る街で、レスリー・ホーンビーという名の、ただの痩せっぽちの16歳が、ある朝目覚めると世界の中心にいた。
サディ・フロストがメガホンを取った2024年のドキュメンタリー映画は、単なるノスタルジーの消費ではない。
それは、1人の少女が『ツイッギー』という巨大な記号へ、あるいは時代そのものへと変貌していく、美しくも残酷なイニシエーションの記録。
彼女の代名詞である、大袈裟に強調された付け睫毛とアンドロジナス的な少年性は、それまでの大人の女性らしさ、すなわち曲線美を尊ぶブルジョワジーの美的規範を、鮮やかにディスラプトした。
 
今作品の最もスリリングなところは、彼女自身が語り手として、自らの神話を解体していく点にある。
マスメディアによって勝手に捏造され、記号化された『ツイッギー』という幻影を、現在のツイッギー・ローソン(現在の本名レズリー・ホーンビー)が、実にお茶目で地に足の着いたブリティッシュ・ユーモアを交えながら引き剥がしていく。
また、かつてテレビ番組でブライアン・フェリーと共演し、あの名曲『ワンダフル・ワールド』をどこか危うげに、しかし強烈に解釈して歌い上げたという伝説的なアーカイヴ映像など、映画通のコレクター心をくすぐるマニアックな断片が随所にスピーディーに差し込まれる。
 
スクリーンを彩るのは、彼女の軌跡を証言する眩いばかりのデミ・ゴッドたち。
ポール・マッカートニーやダスティン・ホフマン、さらにはジョアンナ・ラムレイやブルック・シールズといった、それぞれの時代を定義してきたアイコンたちが、単なる賞賛を超えた立体的なツイッギー論を展開する。
彼らの言葉が浮き彫りにするのは、流行の残酷な消費速度に呑まれることなく、モデルから女優、あるいは歌手へと鮮やかに脱皮し続けた彼女の、驚くべきレジリエンス。
 
この映画が提示する美学的思惟は、極めて現代的であり、どこか批評的。
なぜなら、ツイッギーという存在は、歴史上初めて大量生産・大量消費のポップ・カルチャーと完全に同期した肉体やったからです。
彼女の細すぎる手足は、モダンアートにおけるミニマリズムの極致であり、その大きな瞳は、世界を映すレンズそのもの。
衣服を着るための客体であったはずのモデルが、衣服を従える主体へと反転した瞬間、現代のインフルエンサー文化の始祖がそこに誕生する。
 
サディ・フロストの演出は、過度にシリアスなトーンを避け、まるで1960年代のグラフィック雑誌をめくるような軽快なフットワークを保ち続ける。
しかし、その軽やかさの底流には、イギリスの階級制度やジェンダー・ポリティクスへの静かなまなざしが通底している。
労働者階級の家庭に育った少女が、ただその特異なビジュアルだけで世界の頂点へと駆け上がるサクセスストーリー。
それは一見、きらびやかなおとぎ話のようでありながら、実は個人の肉体が社会の欲望によっていかに消費され、再構築されるかという、現代のデジタル社会にも直結するダークな構造を内包している。
 
97分という上映時間は、まるで光速で駆け抜けた彼女の全盛期そのもののように、心地よく、そして切ない。
映画が終わった後に残るのは、かつて世界を狂わせたミニの美学が、今なお視覚意識を支配し続けているという、奇妙な眩暈。
あの少年のようでいて、何よりも気高い少女のまなざしは、半世紀以上の時を経た今もなお、スクリーンという鏡の向こうから、不自由な美意識を静かに挑発し続けている。



1965年に16歳でデビューしたツイッギーは瞬く間にスターの階段を駆け上り、その愛称通り小枝のように華奢なスタイルと唯一無二のファッションセンスで、それまでの美の常識を覆した。若者を中心に流行したスウィンギング・ロンドンを象徴する存在となった彼女は、世界中でミニスカートブームを巻き起こすなどファッション界に革命をもたらした。その後は自分らしい表現を追い求めて俳優や歌手としても活躍し、1971年にはケン・ラッセル監督のミュージカル映画「ボーイフレンド」で主演を務め大きな注目を集めた。

本作では、ツイッギー本人の言葉や貴重なアーカイブ映像、ブルック・シールズ、ダスティン・ホフマン、ポール・マッカートニー、シエナ・ミラーら彼女にゆかりのある人々へのインタビューなどを通して、ひとりの女性、そして母としての彼女の生き方、葛藤や選択を描き出す。監督は、ドキュメンタリー映画「マリー・クワント スウィンギング・ロンドンの伝説」なども手がけた俳優のサディ・フロスト。



月
4.1
サディ・フロスト監督
(「マリー・クワント スウィンギング・ロンドンの伝説」)
音楽:マーラ・カーライル

ツイッギー
ブルック・シールズ
ダスティン・ホフマン
ポール・マッカートニー
ジョアンナ・ラムレイ
シエナ・ミラー
ほか

1960年代に世界中を虜にしたイギリスの伝説的モデル、ツイッギーの人生と魅力に迫ったドキュメンタリー
(2026年公開 イギリス 97分)

うわぁ〜!
知らなかった!✨
こんなにも、ずーっと第一線に居続けてた方だったとは…!

来日のときの懐かし映像とかでお見かけする
ベリーショートの小さいお顔、大きな瞳、カラフルな洋服、ミニスカから伸びる細くて長い足が印象的な女性
くらいの知識しかなかったツィッギー✨

そのツィッギーを
本人を含め、いろんな方のインタビューや過去映像などで振り返るドキュメンタリーでした!

ツィッギーは
1965年に16歳でデビューした、2026年現在、御年76歳!のイギリスの大スター✨
現在の映像も今作にありましたが、なんともまぁ、いまだにとってもお洒落でキュート💕

そもそもの持ってるエネルギー指数が常人とは違う気がする彼女の、仕事に対する姿勢、ひとりの女性そして母としての生き方や前向きさにパワーを分けてもらえるし
旦那さんとの仲睦まじいご様子なんかも見れて
なんだか、とっても幸せな気持ちにもなれた作品でした✨

その人に歴史あり!
とても魅力的な彼女に感銘を受けて…
私も頑張ろう!
と思える良作でした✨


26-184-091
世の中に【お人形さんみたいに可愛い!】アイドルやモデルや女優さんはたくさんいると思いますが、【お人形さんよりも可愛い!】のはツイッギーだけだと思います。異論は認めない。いや認めるw。


とにかく50歳過ぎの枯れたおっさんである自分でも、彼女の名前は知っています。ファッションとかお洒落とか興味ナッシングですが、彼女の存在は知っています。きっかけは「ピチカート・ファイブ」でして、楽曲『twiggy twiggy♪』や、アルバム・ジャケットに表れるフレンチ・ポップなテイストはインパクト充分。もちろん野宮真貴は、世界中でいちばんきれいな女の子です。異論は認めない。いや認めるw。


で、映画としては「時代のポップ・アイコン」であるツイッギーの人生を辿った、シンプルなつくりのドキュメンタリー作品。本人のインタビューをはじめ、過去の貴重な映像が楽しめます。ポスターも「これぞツイッギー♪」って感じの仕上がりで良いですね。鑑賞後には懐かしい森永のチョコフレークを思い出しながら、小枝チョコを食べたい一本。

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