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星の教室
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目次

星の教室の作品紹介

星の教室のあらすじ

中学生の頃、いじめが原因で学校へ通えなくなり、義務教育を十分に受けられないまま大人になった潤間さやか(桜田ひより)。学歴への引け目や生きづらさを抱えながらフリーターとして日々を過ごしていたある日、さまざまな事情から学ぶ機会を失った人たちのための“夜間中学”があることを知る。 「もう一度やり直したい――」勇気を振り絞って夜間中学の門を叩いたさやかは、中国残留孤児の蕗子(浅野温子)、ベトナム出身のスアン(ナターシャ)、料亭で修業に励む健児(小林虎之介)、韓国料理店を営む正子(中尾ミエ)、戦後の混乱の中で十分な教育を受けられなかった遠見(山本學)ら、年齢も国籍も境遇も異なる仲間たちと出会う。生徒たちに寄り添う担任教師・江口(真木よう子)や夜間中学を取材する漫画家・用瀬(小泉孝太郎)らの支えのもと、さやかの2度目の中学生活が始まる。仲間たちとの出会いは、止まっていた彼女の人生を少しずつ動かしていくのだった。

星の教室の監督

中川龍太郎

原題
公式サイト
https://nakachikapictures.com/hoshinokyoshitsu
製作年
2026年
製作国・地域
日本
ジャンル
ドラマ
配給会社
ナカチカピクチャーズ

『星の教室』に投稿された感想・評価

小説家・髙田郁さんが漫画原作者時代に取材した夜間学級でのエピソードをもとに執筆した小説「星の教室」を原作に、中川龍太郎さんが監督を務め、角川春樹さんが総監督を務めた青春群像劇は、派手さはないが、登場する様々な人々が地に足を付けて生きる姿を描いていて心に染みてくる。
2001年1月、大阪の下町にあるレンタルビデオ店で働く潤間さやかは、店長から履歴書の提出を求められたことを切っ掛けに、近所の中学校の夜間学級に足を踏み入れる。
中学時代に虐めが原因で不登校となったさやかは、卒業を拒否して“中学中退”を選択し、そのまま成人を迎えていた。
そんな彼女が夜間中学で目にしたのは、校庭で夜空を見上げながら「見上げてごらん夜の星を」を幸せそうに歌う、年齢も国籍もバラバラな生徒たちの姿。
学校に行けなかったのは自分だけではないことに気付いたさやかは、夜間中学に入学することを決意し、先生やクラスメイトに支えられながら新しい道を歩き始める。
桜田ひよりさんがさやか役で主演を務め、夜間中学の生徒役で浅野温子さん、中尾ミエさん、山本學さん、教師役で真木よう子さん、甲本雅裕さん、三戸なつめさん、レンタルビデオ店の店長役で原田泰造さん、夜間中学を取材する漫画家役で小泉孝太郎さん、さやかの両親役で仙道敦子さんと萩原聖人さんが共演している。
キャストたちは夜間学級のある荒川区の中学校を見学したとのことだが、私は、その中学校の昼間部の卒業生で、当時のことが懐かしく思い出されました。
人と出会って「生きることは学ぶこと、学ぶことは生きること」を改めて鑑賞後の余韻として感じました。
「学校に行けなかった人たちが、もう一度学校へ通う」ことを描いた映画でありながら、単純な“学び直し”の物語では留まらず、むしろ描かれているのは、一度止まってしまった人生を、もう一度自分の手で動かしていくことの大切さを描いた一作。

舞台は夜間学校。この設定で面白いのは、「学校に行けなかった理由は、一人ひとり違う」ということ。

いじめ、不登校、戦争、貧困、外国からの移住……。

学校という場所に行けなかった人たちを、一括りに「かわいそうな人」として描くのではなく、それぞれが別の人生を背負っている。だから夜間中学は、単に勉強をする場所ではなく、「自分の人生をもう一度取り戻す場所」として映し出されていた。

今作を観ていくと「学ぶこと」は、過去を取り戻すことでもあると教えられる。

主人公のさやかが抱えている「中学中退」という過去。普通なら、19歳や20歳になってから中学校に入り直すことに、少し恥ずかしさを感じてもおかしくない。しかし今作はそこを「遅れてしまった」とは捉えない。

〝遅すぎることなんてない〟

これが一番大きなメッセージだった。

「学校」というのは、実は人生そのものの比喩になっており、学校に戻る=過去に戻ることではなく、過去を抱えたまま未来へ進むこと。この映画の優しさが詰まっていた。


また『星の教室』というタイトルも良い。
昼間の学校に行けなかった人たちが、夜になって学校に集まる。そして、授業が終わって外に出ると、そこには夜空が広がっている。つまり、昼の世界では居場所を失っていた人たちが、夜の学校で新しい居場所を見つける。だから「星」は、彼らにとっての希望にも見えるのだ。

これは、ただ単に「頑張れば人生は変わる」という説教くさい話ではない。主人公を変えるのは、努力だけではなく、自分と同じように何かを失った人たちとの出会いが変えてくれる。

優しい1本だった。
素数
3.8
試写会で鑑賞
角川春樹の最後の作品と銘打って制作された作品。
夜間中学というものは存在は知っていたが、詳しいことは分かっていなかったのでこういう機会に知れるのは良かった。
いじめを筆頭に戦争や貧困など様々な理由で学校に通えなかった人々が登場するが、変な暗さはなく人生をやり直そうとする人々の希望の方が遥かに強くスクリーンに映っていた。立て付け的にも少し説教臭そうな雰囲気もあったが、決して上から目線ではなく、戦争・テロからイジメのような暴力が家族や学校といったコミュニティに傷跡を残す怖さと、そこから立ち直る(むしろ無理に立ち直させはしないのが素晴らしい)人生の在り方について、あくまで素朴に描いていた。

演出面においては、ひらがなの使い方が目を見張るものだった。しあわせ、ねがう素敵。

ただ原作付きの映画によくある、尺の都合を感じてしまうテンポ感であったのは否めなかった。特に入学して一日目はもう少しじっくり書いて欲しかったかも。
イジメの描写も近年にしてはステレオタイプに頼りすぎに感じる。

2001年のレンタルビデオ屋の空気感憧れちゃうな。こういう店でバイトしたい。

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