No.3431

『あの名作ＳＦの脚本家が出演している！？』

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ミスター三冠王・落合博満さんが、自身のYouTubeチャンネルで紹介していた。

若き日に、信子夫人とデートで見たとのことである。

ちょっとあらすじを読むと「お涙頂戴系」なのかな、と思いがちだが、

私は逆に、元気をもらえた。

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不慮の事故で車いす生活になってしまったジル本人の苦闘や葛藤だけでなく、彼女に関わる周囲の人間のリアクションが、リアルなのである。

特に、ポテトチップスのシーンは、演出もうまくて言葉が出なかった。

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そして、そんなジルを、最初は半ば強引にアプローチしながらも、全く「障害者」として特別扱いしないディック。

演じているのはジェフ・ブリッジスの兄、ボー・ブリッジス。

僕は最初、この役が好きになれなかった。だって、なんか怖いんだもんｗ。

ジルを甘やかさないためにあえて冷たくしてるのか、そもそもそういう配慮ができない人なのか、最初のうちは判別ができない。

例えば、足の悪い友人がいて、その人が横断歩道を渡り切れそうにないところを見ても、

「いや、それでも歩けるんだから甘やかしちゃダメだ！」と言って、一切手を貸そうとしない、という勘違いをしそうなタイプ。

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でも、だんだん、そのディックの強引さとちょっとズレた感じが、逆にジルの人生に火をつける感じになって、

結果的にこれでよかったんだな、と思ってしまった（ほんとは結果オーライじゃダメなのよｗ）。

だから、まさかのラストで呆然としてしまった（このディック・ビュークという人も実在したが、どんな人生を送った人なのかは調べずに見たから）

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あと、もう一人、非常に珍しい人が出演している。

『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』の映画化権を原作者フィリップ・Ｋ・ディックと交渉し、『ブレードランナー』の初稿の脚本を書いた、ハンプトン・ファンチャーである。

この人は元々は俳優で、のちに脚本家・プロデューサーとなるのだが、その俳優時代の貴重な出演作ということになる。

僕も実際、演技しているところは初めて見た。
しかもけっこう重要な役どころで、渋い役者である！

名画座で続編との二本立てで観ました。実話と聞かされていた正編はキツかった……。女性のリハビリ後に深刻な状態が改善しないと知ったら、一瞬で去って行くクソ男！　そこだけ強烈に覚えています。

観賞から長い時を経て、愛妻が急逝。誰かを世話していないと生きられない性分の私は――。
詳述は避けますが、いまこの映画のレビューを書いていて、クソ男への義憤が心に残っていたのかもしれないと思いました。

綺麗な物語だったけど、悲しい実話。
スキーのオリンピック候補者だったジル( マリリン・ハセット )は競技会の最中、不慮の事故で全身麻痺に近い重症を負う。
そのジルの苦しい状況におかれながら、意欲を失わず生きる姿や一人の男性ディック( ボー・ブリッジス )に出逢い真に生きる意義を見付ける姿が描かれる。

ジルとディックが小川のある小さな森で散歩するシーンが綺麗だった。
この作品は、ジルとディックの２人のシーンが本当に素敵で、自由で破天荒なディックに一度傷付きながら、再び２人が出逢いジルを勇気付けるシーンは一番良かった。

ジルの台詞に「 私は幸運に生まれついたのか、それとも運を使い切っているのか 」というのがあるが、何ともドキリとする悲しい台詞。

エンディング、オリビア・ニュートン・ジョン richard’s window の優しい曲がこの作品の美しさにピッタリ。