イギリスの破滅型青春映画なのだが、中身はそれほどのめり込むものではない。
何しろ物や車を如何に盗んで快感を得るか。
ただこれだけを友情や恋愛にすりかえて、もっともらしく見せているだけ。

よって結末も決まっている。
ニューシネマの時代ならまだしも、1993年の時点でこれをやられてもしらけてしまう。

ただバイオでお馴染みのポール・Ｗ・Ｓ・アンダーソンのデビュー作だったり、同じくキャストではジュード・ロウもこれがデビュー作。
ジョナサン・プライスやショーン・ビーンも小さい役柄ながら顔出し。
その意味で発見をした妙な映画だった。

コーン

世紀末の英国の夜の街を駆ける自動車窃盗団の若者たちの青春を激しいカーチェイスとロックビートに乗せて綴った1編

ゲーム

ワルな若者
大人もワルです

荒廃的な感じ
ノリ、雰囲気がありました

車がたくさん

最後はなんとも言えません

ジュード・ロウの出演作を追いかけて鑑賞。
今作はジュード・ロウの長編映画初出演作品。

ショッピングモールに強盗を仕掛ける行為を「ショッピング」と呼び刹那的な生き方をする若者たちの姿を描く作品。
破滅型の主人公たちを描く映画やイギリスのアンダーグラウンドを描く映画はたくさんあるから、その中では見劣りするよな… というのが正直な感想。

元妻サディ・フロストとの共演かつ出会ったキッカケの作品でもある今作。
ジュード・ロウの美形っぷりが既に発揮されていて、若さも相俟って瑞々しくて美しい。
「こんな美形な不良かつ強盗がいたら目立ってすぐ捕まるでしょ！」とツッコミ入れてしまったw
敵役のショーン・パートウィー、見覚えあると思ったら最近観た『GOTHAM/ ゴッサム』のアルフレッドだ！
こんなところでジュード・ロウと繋がっていたとは！とめちゃくちゃテンション上がった。
ジョナサン・プライスも捜査官役で出演しているし、出演俳優に目を向けるととても豪華。

一方で、クライムムービーとしても若者の青春映画としても内容はちょっと物足りなく、一番の面白要素は「ポール・W・S・アンダーソン監督が初期にはこんな作品を作っていたのか…」ということかもしれない。
今では奥様（ミラ・ジョヴォビッチ）を美しく格好良く撮るアクション映画監督というイメージなので…