アメリカ

海辺に生きる孤独な女性とそこに流れついた男の情熱的な愛を描いたラブロマンス

看病

周りからどう言われようとも
芯の強い女性でした

雰囲気の作品
特に景色が良いです

レイチェル・ワイズは神秘的な魅力がありますね〜

なぜか家にあるコンラッド短編集の「エイミー・フォスター」を原作としているが、「輝きの海」と言う邦題が皮肉にしか聞こえないような、くすんだ物語だった。
レイチェル・ワイズが、若く美しく、そしてエイミーの心境に寄り添おうとした演技を心がけていたが、基本的にそれくらいしか自分の心には刺さらない。

漂流者ヤンコと、徹頭徹尾しょうもない偏見まみれの村人、コミュニケーションの下手さゆえに過小評価されるエイミーや、ヤンコに懇意にするケネディ医師。
それら全員の間に、相互理解の拒絶ゆえの不寛容があり、また描き方も如実にして露骨である。
愛し合ったエイミーとヤンコの間にさえ、その理解の拒絶は容赦なく手を掛け、そして…。
当人たちは理解し合えたかもしれないが、ラストの後味は露悪的に過ぎ、あまり好きになれない。
何にせよ、村人らのしょうもない差別的言動は終始不快で、数少ない善性のキャラクターらにそれらを覆い隠せるだけの強さがなかった。
だから面白いとは到底思えず。せっかくTSUTAYAに取り寄せて貰ったのに。

余談だが、ロシア人とされているヤンコ。
彼の紹介でカルパチアと言う地名の出現や、キーウと地名を発言していたから多分ウクライナ人だろう。若しくはモルドバ人。

社会から疎外されたイギリス人女性。

夢を抱いて故郷からアメリカを目指し、船の海難事故で流れ着いたロシア人男性。

孤独な男女が恋に落ち、ささやかな幸せを築こうとするが、皮肉な運命が愛し合うふたりを待ち受けていた…。

暗い作品だが、エイミー役レイチェル・ワイズの、凛とした美しさが際立つ佳作。

ヴァンサン･ペレーズ演じるヤンコとの、美しい自然の中で育まれる固い絆と愛情が、切なく胸に迫る。

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