夕ぐれ族を配信している動画配信サービス

『夕ぐれ族』の
動画配信サービス情報をご紹介!視聴する方法はある?

夕ぐれ族
動画配信は2025年6月時点の情報です。最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。
本ページには動画配信サービスのプロモーションが含まれています。
目次

『夕ぐれ族』に投稿された感想・評価

tak
3.2
1982年。愛人が欲しい男性に女性を斡旋する愛人バンク「夕ぐれ族」が世間を騒がせた。翌年、会社が売春を斡旋していたとして女社長は逮捕され、実刑判決を受けた。そんな事件をタイムリーに映画化した作品。当時にっかつは、三越事件をベースにした「女帝」など実際の事件を扱ったロマンポルノ作品が製作されていた。今じゃ考えられない即応性。

当時僕は中高生だったが、性にまつわる事件が世間を騒がせたことはなんとなく覚えている。その映画化ということよりも、滑舌のいい漫才で人気があった春やすこが主演…!!という驚き。野村誠一が撮ったグラビアでは、テレビで見るのとは違うどこかアンニュイな表情も見せる春やすこにドキッ!とした当時の僕。この映画に少なからず興味はあったのだけど(高校生です)、配信の時代になった今やっと観ることができた。

愛人バンクの女社長を演ずるのは松本ちえこ。テレビであっけらかんと「クラブ活動みたいなもんですよー」と言い放つ。その恋人で仕掛人が蟹江敬三。男優陣は他にもなぎら健壱、岸辺一徳、竹中直人と豪華なメンバー。特に竹中直人は、ベットイン前にブルース・リーの真似したり、コントを見てるように軽い。男女が初めて会った時の合言葉。
「釜山港へ帰れ」
「ラブイズオーバー」
当時のヒット曲のタイトル。笑えるww

お目当ての春やすこは、蟹江敬三を取り巻く女性の一人で、彼に相手にされない腹いせに愛人バンクに登録する女子大生。関西弁で捲し立てるセリフ回しは、漫才のイメージ通りだが、蟹江敬三にからみつくと口調がガラッと変わる。テレビでは見られないオンナが感じられる。こんなんだったのね♡

彼女の父親は、大阪から東京に出張する時に愛人バンクを利用する。事件が報道されて、娘と鉢合わせするラスト。カメラが左右にパンして、元の位置に戻るとお父さんいる…というカメラワーク。お互いがどう愛人バンクに関係しているのか尋ねずに、「大阪帰るんやろ。送ったる」と声をかける場面は、おかしいんだけどどこか情を感じられて好感。

「マルサの女」の本田俊之が担当した音楽がカッコいい。登録しにくるバージン女子が大好きだった山本奈津子。ストーリー上重要な役割。映画全体としては、事件のツボも押さえつつ、ロマンポルノとしてしっかり成立している楽しい作品でした。
愛人の仲介サービス「夕ぐれ族」を運営する女性(松本ちえこ)が、登録者となる男女の悲喜を垣間見ながら、愛人騒動の渦中へと落ちていく。自由恋愛にハマっていく男女のセックス模様を描いている、日活ロマンポルノ。長尺のエロス大作。

「新たな性産業の登場」と「警察による摘発行為」のイタチごっこを根底にしながら、愛人バンクの総監督(蟹江敬三)に操られる主人公の葛藤、愛人バンクに登録した男女の人間模様を、エネルギッシュに描写していく。

愛人バンクの登録メンバーは、周囲を混乱させる女子大生(春やすこ)、身分を偽って登録する人妻(加来見由佳)、処女を謳い文句にするOL(久我冴子)、性に興味津々な若い娘(山本奈津子)、といった布陣。男性陣も、そうそうたるメンバーが登場する。

登場人物では「アホな処女」役を演じる久我冴子のコメディエンヌぶりが群を抜いている。愛人バンクを運営する男女スタッフが、個人的な愛人騒動を引き起こすという皮肉も面白い。本作は、曽根中生監督が残した、最後の喜劇ともいえる。
ザッツ80年代な映画だ。女優陣は、みんな訳ありでロマンポルノへ。にっかつ出身の山本奈津子が訳ありじゃないという不思議。本田俊之の音楽が良い感じだ。蟹江敬三がモテモテ。竹中直人の長尺のギャグシーンを見せられる意味が正直わからん、春やすこの方が松本ちえこより当時は、ネームバリューあったかもしれない。そしてアイドルだった横須賀昌美。岸部一徳、なぎら健一と男優陣が充実。観ながら、ここらあたりまでは、映画は、実際の事件に対してフットワーク良く、すぐ映画にしていた。このフットワークの良さが今はない気がしますね。なんでも忖度しすぎですね。

『夕ぐれ族』に似ている作品

社葬

製作国:

上映時間:

129分

ジャンル:

配給:

  • 東映
3.3

あらすじ

日本有数の大新聞社・太陽新聞の社長が急逝した。しかも腹上死というスキャンダラスな死因に社内は大混乱に陥る。さらに次期社長の座をめぐり、会長派と社長派の派閥争いが激化。派閥を嫌う中立派で叩き…

>>続きを読む

実録エロ事師たち 巡業花電車

上映日:

1974年01月26日

製作国:

上映時間:

68分
3.7

十八歳、海へ

製作国:

上映時間:

110分

ジャンル:

配給:

  • 日活
3.3

あらすじ

5年間も浪人暮らしを送っている虚無的な英介は同じ予備校に通う18歳の少女・佳に呼び止められる。彼女は2浪中の恋人・桑田と海で行った“心中ごっこ”の楽しさを話し出す。彼女たちは、英介が暴走族…

>>続きを読む