夕ぐれ族の作品情報・感想・評価

夕ぐれ族1984年製作の映画)

製作国:

上映時間:96分

2.7

「夕ぐれ族」に投稿された感想・評価

実在の愛人バンクの最大手、かの有名な「夕ぐれ族」の(どこまで事実に基づいているか知らないが)内情を描いた作品。春やすこの主演が当時話題になっていたことはよく覚えている。今回が初見。

世間を騒がせた性風俗事件をとっとと映画化してしまうフットワークの軽さと、女性社長が逮捕され実刑判決を受けるという事件を軽いノリで描いてしまう姿勢には、敬意を表する。春やすこは決して上手いとは思わないが、芸風そのままのテンポと歯切れの良い台詞回しは心地良い。全体的に要素を詰め込みすぎのキライはあるが、それも事件を深刻に捉えまいとする制作者の意図にも受け取れた。
監督の死の直前に刊行された自伝の内容があまりに一方的だとして業界内から批判噴出、という野次馬的興味がありながら早数年、その問題にまつわる一本がCS放送されたので鑑賞(『シナリオ』2015年1月号の本作脚本家によるコラムで本作の成立過程とその後について触れられています)。が、そういう関係者間の揉め事よりも、むしろ実話ベースの内容そのものが興味深く、映画自体は結構面白く観てしまった。しかしまあほんとにマスコミで堂々と売春斡旋の宣伝してたってすごいですね。当時中学生ぐらいだったけど全然覚えてません。
有名人しかでないポルノって印象。で、漸く観た。

愛人バンク、ノーパン喫茶とかの時代? 愛人バンクの経営者、応募者の男女の模様をテンポ良く描いてる。
特に蟹江敬三、竹中直人、岸部一徳、そしてなぎらさん等の癖のある男優陣は見てるだけで愉しい。女性陣も春やすこさんが予想外に良く、特に処女を売りにするメガネ女性がチャーミングだった。

ストーリー的に散漫なのはしょうがないが、70分くらいで充分。長過ぎ。
ずっとみたかった夕ぐれ族。松本ちえこが筒見待子役なのばっちりイメージどおりだし、軽いコメディに仕上がっていて監督するならもう曽根中生しかいないという感じ。愛人バンクの女の子たちもそれぞれキャラがはっきりしていて見事。春やすこはいまみるとシェリー・デュバルにみえてしまう。イメージまんまの山本奈津子、あと眼鏡の久我冴子がとてもいいー。エイティーズの空気を思い切り堪能できる。蟹江敬三はかっこいいわ、ロマンポルノとは思えないキャストが豪華〜〜。TWILIGHT TRIBE
愛人を仲介するサービス「夕ぐれ族」を運営している女性(松本ちえこ)が、登録者の男女の悲喜を垣間見るうち、自らが愛人騒動の渦中へと落ちてしまう。自由恋愛にハマっていく男女の姿を描いている、日活ロマンポルノ。長尺のエロス大作。「マルサの女」でブレイクする以前の、本多俊之が音楽を担当している。

「新たな性産業の登場」と「警察による摘発行為」のイタチごっこを根底にしながら、愛人バンクの総監督(蟹江敬三)に操られる主人公の葛藤、愛人バンクに登録した男女の人間模様を、エネルギッシュに描写している。

愛人バンクに登録する女性陣は、周囲を混乱させる女子大生(春やすこ)、身分を偽って登録する人妻(加来見由佳)、処女を謳い文句にするOL(久我冴子)、性に興味津々な若い娘(山本奈津子)など。一方、男性陣は、竹中直人、なぎら健壱、岸部一徳など、そうそうたるメンバーが登場する。

登場人物では「アホな処女」を演じている久我冴子のコメディエンヌぶりが群を抜いている。愛人バンクを運営している男女が、個人的な愛人騒動を起こしてしまうという皮肉も面白い。曽根中生が残した、最後の喜劇とも言える。