オルフェを配信している動画配信サービス

『オルフェ』の
動画配信サービス情報をご紹介!視聴する方法はある?

オルフェ
動画配信は2025年5月時点の情報です。最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。
本ページには動画配信サービスのプロモーションが含まれています。
目次

『オルフェ』に投稿された感想・評価

3.8
🔸Film Diary🔸
▪️本年鑑賞数 :2022-040 再鑑賞
▪️死ぬまでに観たい映画1001本-516

🖋これはもう、ジャン・コクトーならではの独自の芸術!!独自の映像詩!!とても前衛的で幻想的、もう映像を観てるだけでも堪能できるそんな大人のお伽噺です、

🖋本作、ギリシア神話のオルフェウス伝説を、1950年当時のパリに置き換えて映画化した作品で、詩人オルフェ(ジャン・マレー)の前に突然現れた美しい死の女王(マリア・カサレス)に恋をして、やがて生と死の世界を往来するようになる。。。死の女王を取り巻く世界観、鏡の通り抜け(生と死の世界の通路)、逆回し、死者が立ち上がるシーンなどトリック撮影がふんだんに使われて、生と死のありようが見事に芸術的に描かれています。なので映像を観ているだけで堪能できるそんな作品です。

🖋そして主役の2人、コクトー映画の常連のジャン・マレーの起伏に富んだ演技はやはり素晴らしいですが、それ以上に死の女王を演じたこの世にはない美しさのマリア・カサレスの強さと儚さが共存した演技が凄く印象的でした。

🖋エンディングも個人的には腹落ちする素敵なエンディングでした。

😌Story:(参考: UNIFRANCE)
ギリシャ神話のオルフェウス伝説を詩人ジャン・コクトーが現代に蘇らせた不朽の名作。パリ左岸の『詩人カフェ』で詩作に耽るオルフェの前に突如、美しい『死の国の王女』が現れる。王女に心奪われたオルフェは、妻を忘れ、生と死の世界を往来するようになる。しかし、2人の愛の先行きを案じた王女はオルフェを妻のもとへと送り返し…。

🔸Database🔸
・邦題 :『オルフェ(1950)』
・原題 :『Orphee』
・製作国 : フランス
・初公開 : 1950
・日本公開 : 1951/04/17
・上映時間 : 95分
・受賞 : ※※※
・監督 : ジャン・コクトー
・脚本 : ジャン・コクトー
・原作 : ※※※
・撮影 : ニコラ・エイエ
・音楽 : ジョルジュ・オーリック
・出演 : ジャン・マレー、マリア・カザレス、フランソワ・ペリエ、マリー・デア、アンリ・クレミュ

🔸Overview (参考:映画. com)🔸
ギリシャ神話のオルフォイス伝説から「恐るべき親達」のジャン・コクトーがシナリオを創造(コクトーには戯曲『オルフェ』もある)、自ら監督に当った一九五〇年度ヴェニス映画祭監督賞受賞作品。撮影は「密告(1943)」のニコラ・エイエ、音楽は「恐るべき親達」のジョルジュ・オーリックで装置はジャン・ドーボンヌ。最初装置を担当する予定で物故したクリスチアン・ベラアルに作品はデディケイトされている。主演は「恐るべき親達」のジャン・マレー「パルムの僧院」のマリア・カザレス「悪魔が夜来る」のマリー・デア「バラ色の人生」のフランソワ・ペリエ。以下、エドゥアール・デルミ、ロジェ・ブラン、アンリ・クレミエ、ジュリエット・グレコらが助演する。
7月5日はフランスの芸術分野においてマルチな才能を発揮した天才ジャン・コクトーの生誕128周年。

詩人からキャリアをスタートさせ、多岐に渡る創作活動の中で次々に成功を収めていったコクトーは、
その生涯で戯曲・映画・続編映画と、実に三度もギリシャ神話「オルフェウス」を手掛けてきました。

竪琴の名手オルフェが妻ユリディスの死を救うため地獄から彼女を連れ戻し、最後の最後で…。という従来のあらすじを現代風に換骨脱胎させ、更に竪琴もコクトーらしく"詩"に置き換えた冥界ラブストーリー。

かつて彼が監督デビューを果たした「詩人の血」では、その詩的表現を爆発させた映像がブニュエル「アンダルシアの犬」のようなシュールレアリスムを彷彿とさせ(実際「詩人の血」とブニュエルの次回作「黄金時代」は同じパトロンの出資で制作された)、
イメージ先行の強烈なアヴァンギャルド作品を生み出しました。

それから18年後、着実に映画監督としての実績を積んだコクトーは、あらゆる映像技巧を盛り込みながら異世界の奇怪な風景を作り上げ、彼の最高傑作との呼び名も高い本作を完成させたのです。

一方で「詩人の血」で採用した鏡への侵入、映像の逆再生、床に壁の装飾を施して撮影した不思議な夢遊歩行など、より成熟した映像表現と演出によってリメイクされた「オルフェ」は、
"死"と"愛"という彼の詩人としての絶対的エレメンツを添加させ、映画という媒体を用いて詩の命を吹き込むことに成功したとも云えます。

妻以上に美しき死神と惹かれ合うオルフェ、妻ユリディスに恋をする死神の従者ウルトビーズ。
この生死の境界を越えた愛の構成が悲恋と哀愁に満ちたドラマを生み出し、詩人コクトーは現代においてまったく新しいギリシャ(フランス?)神話を創造したのでありました。
3.9
奇妙なラジオの暗号。
死者が蘇る世界。
鏡の奥には僕の想像力をはるかに超える無限の言葉が広がっている気がした・・

ギリシャ神話「オルフェウス」を基に、ジャン コクトー監督がフランスのとある詩人を主人公にして描いた奇想天外な物語。
詩人として行き詰まっているオルフェが死の女王との出会いと摩訶不思議な展開によって、死の世界に陶酔していく
完璧な美しさを持つ死の王妃はオルフェに禁断の恋心を抱き、それがオルフェの貞淑な妻ユリディスとの奇妙な三角関係と化していくわけだけど、なんともこの主人公オルフェの不安定さが見ていて憎らしい。
愛しても、愛しても心が離れていく夫オルフェに為すすべもなく、不幸にも事故によりライバルの住む死の世界に取り込まれてしまうのだから哀れ極まりないユリディスにどうしても感情移入してしまう。

その一方で不思議なラジオの音と、無限のインスピレーションを与えてくれる死の世界で、いつのまにか詩人であることと死人であることがイコールになっていく様を実に幻想的な映像で見せてくれる世界感は素晴らしい。
そしてその映像は、時空の歪みの中にある世界を演出するために、映像の逆回し、スローモーション、早送り、と当時としてはなかなかの画期的なカメラワークを駆使した作品であり、この後の多くの作品にも影響を、与えたのだというのも見て取れる。
うーん素晴らしい。

この作品をハッピーエンドといって良いものなのか、、、ラストまでオルフェの性格が許せなかったので納得がいかないが、恐ろしい存在に見えた死の女王の切ない瞳は「千と千尋の神隠し」のハクのそれと同じように見えた。

『オルフェ』に似ている作品

双頭の鷲

製作国:

上映時間:

92分

ジャンル:

3.5

あらすじ

嵐の夜、亡き国王を偲ぶ王妃の部屋に、窓から突然王に生き写しの男が飛び込んできた。男の名は無政府主義者の詩人・スタニスラス。王妃はこの男が王妃暗殺の命を受けていると知りながらも彼を読書係に任…

>>続きを読む

恐るべき子供たち

製作国:

上映時間:

105分
3.6

あらすじ

両親を亡くした貧しい姉弟、エリザベートとポール。やがてエリザベートはモデルとなり、裕福な男と出会うが事故で男は死去する。大きな屋敷を受け継いだエリザベートは弟と共に、モデル仲間のアガトや弟…

>>続きを読む

突然炎のごとく

上映日:

1964年02月01日

製作国:

上映時間:

107分

ジャンル:

3.8

あらすじ

フランソワ・トリュフォー監督、ジャンヌ・モロー主演の恋愛映画。文学という共通の趣味を持つジュールとジムはフランスのモンパルナスで出会い意気投合。そして2人同時にカトリーヌという女性に恋をし…

>>続きを読む