主導権

シェイクスピアの原作を映画化したラブコメディ

短い作品でした

ムチを持っている

男女の駆け引き

当時の実際の夫婦が演じてます

とりあえず、一度、シェイクスピア文学には触れておきたいと思い、参考程度に鑑賞。

粗暴な性格ゆえに、周囲から距離を置かれている大金持ちの娘･カタリーナ。
誰にも心を開かない彼女のもとに、豪快な貴公子･ペトルーキオが現れて……。

淀川長治いわく
男が女を無茶苦茶にいじめる映画。笑

実際に見てみると、ただの『かぐや様は告らせたい』じゃねぇかと突っ込まずにはいられなかったです。笑

20代になり、基礎教養としてシェイクスピア作品は読んでおきたいと思いたち(←いまさら遅いw)、図書館で『じゃじゃ馬ならし･空騒ぎ』を借りてみたものの数ページで挫折。
普通に悔しかったので、映画から入ることにしたのですが、やっぱり、映像で観る方が入門にはいいのかもしれません。

1時間という尺もあり、原作とは、かなり異なる部分も多いようでしたが、いがみ合う男女が繰り広げるスクリューボール・コメディという感じで、おおまかな流れを掴むのには、かなり役立ちました。

• #じゃじゃ馬馴らし
• #かぐや様は告らせたい
• #シリーズ:シェイクスピア

シェイクスピアの「じゃじゃ馬ならし」を、"ピックフェア"の愛称で親しまれたハリウッドの人気者夫婦をキャストに迎え映画化したモノクロトーキー作品。

シェイクスピアの中でも喜劇色の強い物語を元にしており、サイレント時代から活躍していた俳優陣の顔芸、舞台装置から転げ落ちる様なども相まって吉本新喜劇みたいなコテッコテのギャグ感が可愛らしかったです。
原作を中学生頃に読んだはずだったのですがあまり覚えておらず…。ラストは改変があったようでしたが、今なら少し意義を唱えられそうなものの、当時なりにトレンドナイズされたものだったみたいですね。

そして、なんといってもじゃじゃ馬娘なカタリーナ役メアリー・ピックフォードの美しさとキュートさ！ちょんとした口元に真っ赤な口紅が映え、モノクロでもわかる瞳の輝きには目を奪われました。頻出する拗ねたような表情が可愛くてもうメロメロです。彼女由来の同名カクテルもありますが、こんな美しい女優さんの名前を象ったお酒なんてロマンチックですよね。
劇中でも夫婦となったカタリーナとペトルーキオを演じたメアリーとダグラス・フェアバンクスは実際でも夫婦であり、仲が傾いていた時期ではあるそうですが、息ぴったりのリズミカルな掛け合いも見所のひとつでしょうか。
尺も短い上にコメディなので飽きることなく見れて、気軽にクラシカル映画の魅力に浸れる良作でした。