伊豆の踊子を配信している動画配信サービス

『伊豆の踊子』の
動画配信サービス情報をご紹介!視聴する方法はある?

伊豆の踊子
動画配信は2025年5月時点の情報です。最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。
本ページには動画配信サービスのプロモーションが含まれています。
目次

伊豆の踊子が配信されているサービス一覧

伊豆の踊子が配信されていないサービス一覧

Prime Video
U-NEXT
DMM TV
Rakuten TV
FOD
TELASA
Lemino
ABEMA
dアニメストア
Hulu
Netflix
JAIHO
ザ・シネマメンバーズ
WOWOWオンデマンド
アニメタイムズ
Roadstead
J:COM STREAM

『伊豆の踊子』に投稿された感想・評価

4.5
とても可愛らしく健気な内藤洋子さんを堪能出来る逸品。
大人でも子供でもない絶妙な可憐さの踊り子は内藤洋子さんがホントに良く似合う。
そして、その可憐さ故に旅芸人のこれから待ち受けるであろう過酷な運命を予感させ、幸福が決して実らないという無情さを感じさせて、とても良い。
こうした正統的な文芸作品は、最近なかなか観れないので、堪能させて頂きました。
ただ、一高生の主人公が黒沢年男は、さすがにこれは無いんじゃという違和感と、修善寺で酌婦として身体を売らされ肺病で亡くなる二木てるみさん、とても明日死にそうに見えないのが難点かな。
酒井和歌子さんも可愛いんだけど、男に捨てられ売り飛ばされるって割には悲哀さが足りないような。

でも、とても良かったです。
恩地日出夫監督らしい手堅い仕上がりで、安心して観れました。
恩地日出夫監督は、稀に見る青春映画の名作「あこがれ」の翌年、井出俊郎と川端康成原作を忠実に脚本化し、前作同様の逢沢譲撮影、育野重一美術、武満徹音楽の優れた仕事により、踊子薫内藤洋子・一高生黒沢年男主演で他の同名作品を凌駕する文芸映画の最高峰に仕上げた。河原乞食と世を憚る旅芸人一座を、魅惑的大きな瞳の健気な少女妹薫内藤、新派崩れ家族想いの兄栄吉江原達怡、病弱その妻田村奈巳、しっかり者妻の母乙羽信子、薫と息の合った大島の雇われ娘高橋厚子がそれぞれ好演したのを始め、社会の底辺に蠢く酌婦団令子、二木てるみの凄み、東京人に騙され下田逃亡の女中酒井和歌子の哀れさも真に迫る。エンディングの帰京する一高生を見送らず、御呼ばれの宴席で無性にバチを振るう踊子薫の、自我に目覚めた瞬間が途轍もなく感動的。
3.5
1967年製作公開。原作川端康成。脚色井手俊郎、恩地日出夫。監督、恩地日出夫。

タイトルロールに酒井和歌子の名前があったのでいつ出て来るんだろうと目を凝らしていたんですが。

天城の山は10代の終わりの頃、というより読売ジャイアンツがV10を逃した日に歩きました。道中はほとんど記憶にないけれど、木々の緑の中にところどころ清流が見えてこころが静まり返るようだった。抑えられぬパッションを何かにぶつけたかった日々。それが何かもよく分からぬし、何をどうしたらよいのかもわからなかった。まるで一高の学生さんの様じゃありませんか。でも、彼はいいところの坊ちゃんの様で路銀もふんだんに持っていましたが、わたしは帰りの交通費しかもっていなかった。で、秋の山の日は釣瓶落とし、早くてあっという間に薄暗くなる。ん、マズい。道が分からない。どんどん暗くなっていくけれどバス停への道はとんと分からない。

そんな遠い記憶を思い返しながら画面を見つめておりました。

伊豆へ一人旅にでた青年が、旅芸人の一行と道連れになり、純粋無垢な踊子の少女に心惹かれていく──。恩地日出夫監督、内藤洋子の組みあわせで、何度もリメイクされた川端文学に挑む。最高に可憐なヒロイン薫の誕生。/ラピュタ阿佐ヶ谷のチラシより

わたしの天城山では純粋無垢の踊子の少女などとは行き交うこともなくさみしいものでしたが、本作の一高生黒沢年男は内藤洋子という少女に惹かれていく。いやもう、この時点で気持ちが悪い。二十歳の成年と16歳の少女、黒沢年男が内藤洋子に恋情を募らせるというところに、もはやわたしの生理が受け付けない。踊子が、時には娼婦のようなこともする、と聞くや、少女の一挙手一投足に気持ちと裏腹な憎悪を抱く。観ているのもつらくなるのは、少女を性の対象としている彼自身の葛藤におよそ共感できかねるからだ。お決まりの露天風呂。学生が少女に全裸で呼びかけられるシーン、彼女の兄から、こどもなんですよと呼びかけられて安心するかのようにふと我に返る黒沢年男に対する演出は、川端康成に対する批評だろうか。

そんなふたりの物語にも少女のこの先の扱いを残酷に描いているし、それを補強する形で、二木てるみの肺病の幼い娼婦や、男と駆け落ちしたのかと思っていたらまんまと男に騙されて東京に売り飛ばされた酒井和歌子や、幾度も流産している実の兄嫁を配している。踊子たちを束ねる乙羽信子の無情とも思える采配は、人は道を歩くのではなく人の上を歩くのだという諦観が滲み出ていて、その時点で、本作は黒沢年男と内藤洋子の物語ではないと知る。黒沢年男は別れを泣きの涙で迎えるが、内藤洋子はもはやこの先はひとりなのだと決然とした眼差しで”踊子”となることを受け入れるのです。

あ、隧道を抜けるとそこにバス停があって、すぐにあらわれたバスのヘッドライトにこころが落ち着いたのでした。

ラピュタ阿佐ヶ谷 Laputa Asagaya 25th anniversary ニュープリント大作戦!にて

『伊豆の踊子』に似ている作品

伊豆の踊子

製作国:

上映時間:

87分

ジャンル:

配給:

  • 日活
3.5

あらすじ

大学教授の川崎は、教え子の男子学生から結婚の仲人になってほしいという相談を受ける。それをきっかけに、彼は自身の学生時代に思いをはせる。伊豆を旅する道中、旅芸人の一行と連れ立つことになった一…

>>続きを読む

伊豆の踊子

製作国:

上映時間:

82分

ジャンル:

3.3

あらすじ

大正末期、伊豆への旅に出た一高生の川島は、天城街道で旅芸人の一行と出会い、下田まで同行することに。やがて、川島は一座の若き踊り子・薫の無邪気さに癒やされ、薫も川島に惹かれ始めていくのだが、…

>>続きを読む

旅の重さ

製作国:

上映時間:

90分

ジャンル:

配給:

  • 松竹
3.7

あらすじ

貧乏画家で男出入りの多い母親との二人暮らしや学校生活が嫌になり家を飛び出した16歳の少女。白装束で四国をめぐる彼女は、途中足摺岬で旅芸人の松田国太郎一座と出会い仲間に加えてもらう。一座には…

>>続きを読む