グリム童話の「白雪姫」をもとに魔女と戦うお姫様を描いた作品。
クリステン・スチュワート主演、シャーリーズ・セロン、クリス・ヘムズワースが共演。　

王を殺して女王の座に就いた後妻の魔女ラヴェンナ（シャーリーズ・セロン）は自分の座と美貌を脅かす義理娘スノーホワイト（クリステン・スチュワート）を亡き者にするために弟に抹殺を命じる。
スノーホワイトは隙をついて逃亡し、魔法の効かない黒い森に逃げ込むが、女王が差し向けた暗殺者（クリス・ヘムズワース）に見つかってしまう…

戦うお姫様の物語で、鎧をまとった勇猛果敢に戦いに挑む雄姿が素敵です。
一方、魔女を演じたシャーリーズ・セロンの存在感が大きく、主役よりも目立ってます。
白雪姫をモチーフに、スノーホワイトはもとより、魔女、七人の小人、魔法の鏡、リンゴなどに加えて神秘的な白い雄鹿や妖精も登場し、ストーリーを盛り上げる。
VSXを駆使して描かれたおとぎの国を舞台にしたバトルアクションが楽しめるダークファンタジー作品です。　　

2022.2　テレ東で鑑賞（午後ロー・吹替）

“スノーホワイト”、白雪姫。

この白雪姫は、まったくもって心穏やかではないジャンヌダルク的な姫君。

童話の白雪姫に出てくる部分は健在。
毒リンゴ、7人の小人、鏡よ鏡。
ある意味、この辺のお馴染みの要素がかろうじて“白雪姫”の世界観を止まらせている。

肝心な白雪姫本人は、姫としての圧政に耐え忍びぶ気丈さ、民の心を揺るがす気高さはさることながら、実際に軍勢を従えて、戦の前線に出てくる強さがある。

クリステンスチュワート、今回の白雪姫像としてはかなりそれを体現した。適役と言える。

謎の森に詳しい酔っぱらい猟師、クリスヘムズワース。“白雪姫”の本筋からするとお前誰よ、という役所ではあるけど、彼がいることで童話っぽいお伽噺からアクション映画に転身できたことは間違いない。

この2人の存在のおかげでこのテイストの“白雪姫”を作り上げられたと言って良い。

そして、鏡や鏡の魔女。シャーリーズセロン。
この作品は、もはやこっちが主役ではないかと思えるほどの存在感は圧巻。

自らの美しさと魔力を保つためには自分が最も美しい存在でなければならない。他に美しい女性がいるとなった途端に自分の力は衰える。
彼女は彼女でその保身に必死。

そんな時に、この城に幽閉していた“白雪姫”がその自分の力を脅かす存在だと知り、そこからこの「魔女vs白雪姫」の国の存亡をかけた戦いが始まる。

彼女が脱走して、追ってから逃れながら仲間を増やし、逃げた先で民と心を通わせ決起して魔女と対峙する。

大筋の話はとてもわかりわすい、まさに童話並みにシンプル。
そこにアクションや魔女の禍々しさなどダークファンタジーさを乗せてくる。

個人的にはもう少しファンタジー要素は欲しかった。オーク出てきたり、“シシガミ”みたいな森の精もいたが、そこは結構サラッといってしまう。

絶妙にダークファンタジー寄りの世界観を作り上げるためのキャラクター使いとしてはこれはこれで良いと思うけど、もっと心に残るエピソード、そして、それらも最後の戦いとかに出てきて手を貸すような流れがあったらもっとワクワクできたかも知れない。

だから本作はそういうファンタジーやおとぎ話、ましてやディズニーっぽい愉快な感じを期待して観ると少々怪我するかもしれない。

歴史スペクタルのアクション超大作的に観た方が脳が理解しやすいかもしれない。

評点が低いのは多分その辺なんだと思う。
だからこれはそのイメージや先入観を可能な限りゼロペースにして観た方が良い。

面白くないことはない。雰囲気もしっかりしてる。
でも、そこのギャップに、シャーリーズセロンのパワフルさに飲まれてしまってはいけない。

キャラクターはともかく、シャーリーズセロン周りの魔術関係、森の神秘的な雰囲気などはこのアクション寄りの作品にとってはとても素晴らしい切れ味とパワーがある。


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【タズシネマ】午後のロードショー
子供の頃読んだ白雪姫のプロットベースの中世アクションファンタジー。欧州古代中世もの大好き。多少ファンタジー入ってきても全然OKです(バランスは大切)。丁寧に7人の小人も再現してるからCG大変だっただろうなあと思てしまた。

森がシシ神の森みたいだ。コダマみたいの出てきたりそのまんまのシシ神も登場。こちらはキレてデイダラボッチにはならず蝶々の群れになりました。で調べたらやっぱり影響受けてるとの事。
https://m.crank-in.net/news/15457/1
そういや軍旗のデザインもなんか和風だった。

とにかくシャーリーズ様が大好きすぎて死ねるタズシネマなので(相変わらず美しい)評価下げませんが、
・ソーがソーにしか見えない。なんか武具もちょっと被ってるし
・小雪と椎名桔平の声優起用の意味不明。それぞれ俳優としては好きだけど声優としてはウンコですわ。つらすぎて英語版に切り替えた。。餅は餅屋という事ではなく俳優の声優起用には異論なしだけど今回の2名は絶対合ってない(あくまでも私見です)。。