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殉愛
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『殉愛』に投稿された感想・評価

素直ォ~な作品。たとえていえば、球速せいぜい130㌔のストレートしか投げれないピッチャーが、カーブさえ未習得なままひたすら丁寧にストライクばっかり取りに行こうとした、みたいな。
変化球ほんとに全然ない中、八千草薫さん&鶴田浩二さんの美が燦々する結婚当夜のスローダンス場面が、映像上の山。その前に砂浜での空爆よけが初抱擁を兼ねるところもまあまあ巧い。二人とも顔ばかり始終目立って演技的にはどうってことなかったけど(特に八千草さん)。
空中戦が何だかウルトラマン世界(どちらかというとイイ意味で)。

国なんかに心から殉じるのはシンドイけど、恋愛には迷わず殉じちゃう。そういうカップルがいてもいい。まったくいい。
特攻隊なんて90%は単なる犬死にだからね。(それがバカバカしすぎる犬死にだからこそ、戦争はしちゃいけないんだよ。犬死にじゃなく意味のある美死だっていうなら、その理屈の延長で、大義名分さえあれば戦争は何万回でも繰り返していいってことになる。特攻美化にこだわる者は、まずは自分が今すぐ遺書かいて特攻隊員になればいい。そして北朝鮮にでも中国にでもロシアにでも向かいな。アメリカにもね。意見は以上 笑。)

ところで、死に装束としての純白ワンピと幸福“アベック”時代の森でのドット柄ワンピぐらいは許せるけども、日常的に彼女がフリルブラウスとか着てたり、西洋風のお屋敷暮らしがやや強調的に描かれてたり、芋でもスイトンでもなくお米を食べてたり、警戒警報ばっかりで空襲警報が一度も鳴らなかったり、敵性語の「ニュース」「トイレ」なんて言葉が無造作に使われてたりと、時代考証めちゃくちゃ。絶対に「厠」か「お便所」でしょ。それに、脱走兵状態での主役少尉の終盤の自由度も、不可解。────昨2017年の『海辺の生と死』のいい加減さに私は呆れ返ったばかりだが、1956年に早くもこんなに反リアリズムでこられると、しっかりしてよって脱力しちゃう。。
3.0
スカパーにて。鶴田浩二演じる特攻隊員と八千草薫演じるお嬢様とのラブロマンス。そして心中モノでもある。

公開が56年と戦後11年目のことだが、当時の観客はどう感じたのかねぇ???
ぶっちゃけ、この映画の八千草薫に感情移入が出来た女の観客って居なかったんじゃないかしら?
というのも戦時中とは言えかなりハイソサエティなんだよね。立派な家のお嬢さん。男の方も特攻隊ながらそれなりに上官クラス。

それを最も象徴するのが、結婚式の夜のシーン。レコードを聴いて二人でダンスをするのだ。西洋音楽を親しむ非庶民っぷり。
と同時に、このダンスが初夜の暗喩なのは間違いない。だが直接的にセクシャルな表現を避けたが故に、八千草薫が純潔のママのように見える。

それはラストの毒薬を飲んでの自害にも通じる。ベッドに横たわり安らかな死に顔で、しかも男が寄り添って死んでくれる。
もう、眠れる森の美女のような美しさで穢れなく死ぬ。

戦後、日本人の殆どが貧困に喘ぎ死の物狂いで生きてきたのだろうて。綺麗ごとだけでは生きていけなかった筈。そんな国民にこの映画って本当に受け入れられたの???甚だ疑問だ。

ただ、円谷による特撮は素晴らしいね。モノクロで画質が悪いからこそ粗が目立たないのもあるが、アングルやライティングの上手さあってこそだね。
ここは見所!
5.0
国家や上官によって、死ぬしかない運命を決めつけられ、いつ出撃させられるかもわからず命を弄ばれるなどということは決してあってはならないし、それがあってしまった国なのだここは。
良い未来も悪い未来も夢見ることを許されない、こんなことが何故起きてしまったのだろう。何故若者が行かなければいけなかったのか。
「戦争が終わったら」という話を何故あんなに暗い気持ちで話さなければいけないのか。

主人公は出撃前に書いた遺書に
「このふざけた連鎖を、自分で終わらせるという思いで飛びます。どうか、後世に伝えてください。」と書きました。
同じ思いでこの映画も作られていると思いました。
見れてよかった。
劇場内に若い人の姿はなかったですが。


余談ですが、空中戦シーンは円谷英二が関わっているだけあってかなりの完成度ですごいです。

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