今宵もジャッキーのレビューだぴょん。

「ファイナル・プロジェクト」のレビューで、邦題・原題・英題がもはやKHAOSな「ポリスストーリー／警察故事」ユニバースについて触れたが、はいコレ来たよ過去のシリーズと関係のない設定のやつ。

しかしよ。

ベニー・チャン監督×ドニー・イェン主演×ニコラス・ツェー助演の「レイジング・ファイア」で胸アツになった少年少女紳士淑女の皆様。

ベニー・チャン監督×ジャッキー・チェン主演×ニコラス・ツェー助演ときたら。観たくならない？

香港で武装グループによる銀行強盗事件が発生。「犯人を3時間で逮捕する」と豪語し、9名の部下を引き連れて武装グループのアジトへ向かったチャン警部（ジャッキー・チェン）だったが、返り討ちに遭い、部下を全員殺されてしまう。

その悔恨から立ち直れないチャン警部をヒーローだと慕うシウホン（ニコラス・ツェー）が現れ、チャン警部は再び犯人グループに立ち向かう—— 。

やさぐれジャッキー。
酔いどれジャッキー。
リアル酔拳なんですが。

1年前、9人の部下を皆殺し。
そりゃ、病むよね。

若かりしニコラス・ツェーがイケメンでまた良きかな。

いつになくシリアス。
アクションも良いがドラマも良い。
これは、監督ベニー・チャンの功績か。
期待以上に良いし、かつてのおちゃらけジャッキーとは一味も二味も違う。

金持ちのボンボン達の集まりである犯人グループがチャン警部を嘲笑う、部下達を手玉に取った殺人ゲーム。仮面に隠されたその素顔はあまりに幼い。甘やかされて育った坊ちゃん嬢ちゃん相手に、ジャッキーの鉄拳が火を吹く訳ですよ。

二階建てバスのカーアクションも、高層ビルから命綱を伝っての垂直に駆け下りていくのも、コンベンションセンターの屋根を落ちて行くのも、ジャッキー本当に毎回命懸け。

"生きている今も、死んでからも君を愛す"

ラブストーリーとしても俊逸な台詞をぶちかます。

アヒルちゃんだとかLEGOだとか。重さの中にジャッキーらしい軽さも織り交ぜる。「レイジング・ファイア」で胸を熱くした方には必ず響くに違いない。

まだの方にはおススメです。

• #2022akirunaway

《ご長寿の映画》Part.Ⅲ、Vol.16。

『ポリス•ストーリー』、シリーズ第5作目。
過去作から仕切り直しのように見えて、しっかり流れは生きていた。
そして、しっかり世界観とスケールが拡大していた。

ジャッキーもかつてのように終始ガンガンにアクション、コンバット、決死のスタントばかりはしていられないので、彼がフロントで話を動かし、要所要所で輝きを見せる。

その傍で敵も味方も若き芽が芽吹いて、脇を固める。
そういう意味では過去作のようになんだかんだと1人で孤軍奮闘する物語ではなく、ミシェルヨーが相棒でダブルパンチでもなく、警察組織と犯罪組織の、組織と組織の構造をしっかり描いて、それを活かした作品だった。

そして、思いの外ものすごくタフな話だった。
いつも通り不可能なミッションに巻き込まれるのかと思いきや、なぜだか飲んだくれて酒に飲まれまくってて世捨て人みたいになってるチャンから始まる。

その世捨て人チャンを、周りが支え、再び刑事としての炎を宿していく話がアツい。エモくてアツかった。

というか、その世捨て人になってしまうキッカケ。これがなかなかハード。
チャンの心を粉々に粉砕したこの出来事がすごく印象的。

結構これを、チャンの不甲斐なさと彼の為す術のない感じを徹底的にショッキングに描いたからその後のチャンの心模様や、相手の組織の“恨み”の深さが刻まれた。

それでも新たな相棒の助けを借りながら、再び炎を灯し、奮い立たせ、仲間と共に正義を成すチャン。
やっぱり、香港を守れるのはあんたしかいない。

チャンのこの相棒、めちゃくちゃカッコいいな。カッコつけて飄々としてるけど、それがしっかり画になるレベルでイイ男。

このクライマックス、そこまでのハードなあれこれ、警察組織の腐敗と、一度は挫かれたチャンの正義の執念。

色々と包括されてるこのクライマックスとラストシーンはアツい。

いつものエンドロール。これは毎回毎回、何年経とうがジャッキー達のスタントと段取りの鍛錬は恐ろし過ぎる。

ジャッキーチェンの代表格シリーズ。
どれ観ても変わらない意思の上で違った魅力が観れる。

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TSUTAYA DISCAS運営の映画コミュニティサイト「Discover us」にて同アカウント名でコラムニストをさせて頂くことになりました。
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別視点で色々映画について書いていこうと思います！ご興味ある方は是非お待ちしております！
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• #ご長寿の映画

絶賛公開中「レイジング・ファイア」応援レビューです（XXXXXさん、ごめんなさい！まんまお借りしてます）

今年最初の映画館鑑賞に選んだ「レイジング・ファイア」
もちろん動機はフォロワーさんの高評価が後押しだったわけですけど、これを予習して行ったのでニコラス・ツェーをより一層、知ってるお兄ちゃん状態にしてくれます。
あちらのレビューにも書きましたけど「新少林寺」でもハンサムな将校だった忘れられない彼。
今作でもジャッキーのバディとして落ちぶれたジャッキーを救い復活させる役で魅力満載です。
笑顔がたくさん！そして若い！

ああ、もちろん主役はジャッキーなんです。
ジャッキーはそこそこオジサンになってますけどこれから彼女にプロポーズする役回り。

アクションはもう十二分に出てきます。
ジャッキーのアクションだからスケールの大きいものばかり。
香港の２階建バスが突っ込んだり柱を登ったり屋根から吊るされたり…

そしてレゴハウスでの物をぶちまけての肉弾戦も素晴らしい迫力です。
まぁツッコミどころはたくさんだけど、これまた全部許して楽しみたい作品！

で、私の一推しはジャッキーを待つ彼女、チャーリー・ヤンさん。
警察官の弟を犯人達に非道に殺され、さらに酒浸りのジャッキーに一年以上も放っておかれ…
それでも健気に邪魔にならないように寄りそう。
挙句は爆弾を抱かされてもジャッキーを救うために自分から導線を切る始末…
綺麗で健気でそして質素な佇まいで…
ああこう言う女性を好きになるって見る目あるなぁ…ってことでジャッキーの好感度も上がります。

私は今、確実にカンフーがマイブームに戻ってきました！
ジャッキーもドニー師匠もジェット・リーも昔から大好きだったのを思い出しながら書いてます。

「レイジング・ファイア」の配信を待つ間にニコラス・ツェー予習にいかがでしょう！
あっちに負けないくらい、今作も魅力たっぷりです。

そしてこれも「レイジング･ファイア」と同じ58才で亡くなられたベニー･チャン監督作品です。