ロゴパグを配信している動画配信サービス

『ロゴパグ』の
動画配信サービス情報をご紹介!視聴する方法はある?

ロゴパグ
動画配信は2024年5月時点の情報です。最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。
本ページには動画配信サービスのプロモーションが含まれています。
目次

『ロゴパグ』に投稿された感想・評価

ちろる

ちろるの感想・評価

3.7
ロッセリーニ→ゴダール→パゾリーニ→グレゴレッティ
とバトンタッチしていくるヨーロッパを代表する巨匠たちによるオムニバス作品。
個性がバラバラ故に飽きずに楽しめる。

愛とは子宮を激しく求める行為である。
アルフレッド・アドラー
1話目「潔白」
美しいCAアンナ・マリアーナに一目惚れして付き纏う、黒髪フェチのエディプスコンプレックスの男ジョー。
絶対嫌なタイプの男死ぬほどやだ!なジョー。
嫌な男に付き纏われないために純粋で母性的なアイデンティティーを捨てなきゃならないだなんてね。
エンディングまでずっとずっと気持ち悪いのは逆に良かった。

2話目「新世界」
世界がいつもとは明らかに何か変わっていく。
パリでは上空で原爆が爆発したそうだ。
恋人が明らかに自分への態度がおかしくなって戸惑う生真面目男。
「前は愛してたのよ」
愛する女に投げかけられるにはあまりに辛い言葉。
新世界の彼に何か変化は訪れるのか?

3話目「ラ・リコッタ」
カラーとモノクロで綴られたブラックな宗教コメディ。
キリスト教国イタリアでこの揶揄は公開禁止になるかも。
お腹すいた!ご飯食べたい!食べたい!
その思い一心で磔男の役は色々と試みるのだけど・・・
コミカルな演出でポップに映画の舞台裏を見せつつも、やるせ無いラストに呆然とさせられる衝撃作でした。

4話目「にわとり」
トッポジージョのパペットアニメーションCMが可愛い。
消費社会の申し子のようなファミリーの悲劇。
現代の私たちも笑い事ではないのかもしれない。
無駄な購買の嵐、考える間もなく会計時に無駄だと気がついた時にはもう遅い。
上向いても下向いても、常に購買を刺激するものがあふれた世界。
地鶏かプロイラーか??
私たちはもう随分と前からプロイラーと化していた。
〈/洗脳しよう/〉

【Introduction】
“表現の自由”
...表現者は自由であるべきだ。
何からも制約を受けないで作品を発信すべきだ。
型にはまった作品を作るために彼らは生まれたわけじゃない。
世間へのごますりをするために彼らは生まれたわけじゃない。
表現者が作品を作るとき、第三者の介在はあってはならない。
自己表現に、他者は必要ない。

【Cast and Crew】
■この映画はオムニバス作品なので監督が4人います。
▼1作目『潔白』を監督したのは“ロベルト・ロッセリーニ”
▼2作目『新世界』を監督したのは“ジャン=リュック・ゴダール”
▼3作目『意志薄弱な男』を監督したのは“ピエル・パオロ・パゾリーニ”
▼4作目『にわとり』を監督したのは“ウーゴ・グレゴレッティ”
....ちなみに、タイトルである『ロゴパグ』は、監督4人の姓の頭文字(Ro. Go. Pa. G)をとったものとのこと。
■俳優の紹介を1人だけします。
『意志薄弱な男』の作中で監督役を務めたのは“オーソン・ウェルズ”
....みなさん聞いたことはあるかと思います。そう、あの『市民ケーン』の監督さんです。
(僕は市民ケーンは開始3分で視聴をやめたダメ人間なのですが)映画を語るなら絶対に知っておかなければならない人の1人だと思ってます。

【Review】
またまた大学の図書館にて...です。
そろそろ友達作らないとなぁ〜と思いつつ図書館でヒキニート生活、そんな毎日です。。
閑話休題...。
今作、なかなかのインパクトでした!特に3話目の『意志薄弱な男 La Ricotta』は、以前観た『ヤコペッティの大残酷』を思わせる自由さ。
え〜、まず話の内容を軽く説明しますね。

『潔白』は...キャビンアテンダントの女性に恋した不器用なハゲ男があの手この手で口説きにかかり、困ったキャビンアテンダントはある解決策を見つけ出すのだが...といったストーリー。

『新世界』は...付き合いはじめてしばらくのカップルが、上空で起こった核爆弾の爆発の影響でギクシャクしだし、挙げ句の果てには周囲の人間全てに違和感を感じるようになる...といったストーリー。

『意志薄弱な男』は...キリスト関係の映画を撮っている現場で“ある役者”が遭遇する、超理不尽な体験の数々とその結末...を描いたストーリー。

『にわとり』は...消費者の“買いたい”という根源的欲求を刺激し続ける生産者が、このままエスカレートし続けたらどうなるのか...というストーリー。

この映画、面白いことに3話目『意志薄弱な男』が公開当時、イタリア当局の検閲によって『国家の宗教にとって不愉快な物』として没収されたらしいのですよ。
んで仕方がないからイタリアでは《Laviamoci il cervello(自分を洗脳しよう)》ってなタイトルで3話目なしで上映されたらしいんですわ。(Wikipedia調べ)
なんか不思議じゃないですか?
僕、この3話目が1番面白かってんけどなぁ...?
これなかったらスコア3にするとこなのになぁ...?
やっぱ4作揃ってこその作品だろうと思います。
(宗教関係になるといろいろ問題があるのでしょうが、やっぱり表現の自由は守られるべきだと思いましたね)

1作目は正直、可もなく不可もなくでした。男の演技が面白いのですが、ストーリーの展開が小さく、こじんまりとした作品という印象ですね。

2作目、これは雰囲気がもうタイプでした。ボディスナッチャー的な不気味な雰囲気、正常なのは自分だけという恐怖が、原爆の恐怖と共にうまく描かれていたと思います。ただ、、オチがねぇんだこれ。。気付いたら3話目が始まってましたビックリです。

3話目、これ最高。アフレコし忘れてるシーンもあったけどそこは目をつむろう。もう一度言おう、これ最高。

4作目はこれ、なかなか説教くさい内容で...でも作品としては1番丁寧に脚本が書かれたんじゃないかな?というね、高いクオリティのものでありました。

総評....なんでこんなにレビューが書かれてないのか困惑するくらいには面白かったですよ!
見かけたら是非レンタルを!!

【digression】
上映できない辛さは痛いほどわかります。
僕の撮った『evidence』も、高校の[工芸展]というイベントでの上映が決まってたのですが、当日になって中止になりましたから。。
(映像酔いと尺の問題らしいです)
D

Dの感想・評価

-
【パゾリーニ映画】死因となった「ソドムの市」みるべきおすすめの順番
https://narcos.hatenablog.com/entry/pierpaolopasolini-movie-osusume

『ロゴパグ』に似ている作品

昨日・今日・明日

製作国:

上映時間:

119分

ジャンル:

配給:

  • 東宝東和
3.7

あらすじ

闇タバコを売る妻と失業中の夫。ふとしたことで逮捕されそうな夫婦は、「妊婦は出産直後まで逮捕されない」と知り、四六時中、子作りに励むのだが…(「アデリーナ」)。大富豪の夫婦生活に飽きた女。若…

>>続きを読む

女と女と女たち

製作国:

上映時間:

99分

ジャンル:

3.6

あらすじ

亡夫の葬式の日、参列した会葬者の男性に愛を告白された未亡人は、葬列を離れ彼と一緒に立ち去ってしまい…(「葬列」)。旅行から帰った妻が夫の情事を見てしまったことから、腹いせにポン引きを家に連…

>>続きを読む

マンマ・ローマ

製作国:

上映時間:

106分

ジャンル:

3.7

あらすじ

長い間離れて暮らしていた息子・エットレを引き取った元売春婦、マンマ・ローマ。エットレに自分とは違う人生を歩ませたいと願う彼女は、彼をウエイターとして働かせることに成功するが、当のエットレは…

>>続きを読む

アルファヴィル

上映日:

1970年05月30日

製作国:

上映時間:

100分

ジャンル:

3.7

あらすじ

銀河系星雲都市・アルファヴィルに諜報員のレミー・コーションが到着する。彼の任務は連絡を絶った諜報員・アンリの捜索と、亡命した科学者・ブラウン教授を救出あるいは抹殺することだった。そんな彼の…

>>続きを読む

LAPSE

上映日:

2019年02月16日

製作国:

上映時間:

105分

ジャンル:

3.1

あらすじ

『SIN』監督:志真 健太郎、キャスト:栁 俊太郎、内田 慈 、比嘉梨乃、手塚とおる​ STORY:世界で最も犯罪発生率が低く、生活の質が高いとされる2082年の日本。だがアマは犯罪に手…

>>続きを読む