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アニマル大戦争のSameのレビュー・感想・評価

アニマル大戦争(1977年製作の映画)
2.8
『ジョーズ』の超劣化版パクリ映画『グリズリー』がうっかりヒットした事に気をよくしたのかウィリアム・ガードナー監督が翌年に作っためちゃくちゃぬるいアニマルパニック映画。
この監督さん、映画のロケハンで行ったフィリピンでヘリの事故に遭い30歳の若さで亡くなってしまいました。もし生きていたら劣化版パクリパニックホラー映画を量産してくれていたかと思うと残念でなりません。

オゾン層の破壊が原因で世界中の動物たちが凶暴化し人間に襲いかかるという、環境汚染が問題となっていた1970年代らしいホラーですね。自然のしっぺ返しをくらうという。こう考えるとアメリカ人にも目に見えないモノへの畏怖の念のようなモノがあるんですね。

序盤で主人公がサバイバル参加者に声かけしていくシーンがあるんですが、やたら上から目線でネチャネチャした絡みかたしていて気持ち悪いです。インディアンを揶揄するジョークはこの時代なら許されたんでしょうけど。

『グリズリー』でも感じたんですけど、この監督の特徴なのか映画の展開がトロいのと、1番肝心な動物の襲撃シーンが全然いけてないんですよね。実物の動物を使うなら『ロアー』くらいマジで襲われてない?みたいなヒリヒリ感がほしい。個人的な好みで言えば作り物丸出しでいいんですよ、作り物使って過剰に見せてほしい。
以下ネタバレ!









オゾン層の破壊が動物を凶暴化させるなら人間はなんで正気を保ってるの?と思ってたのですが後半、レスリー・ニールセンが狂って暴れ出す展開は良かったですね。なんか登場人物たちがうまく機能してなかったというか、尻切れトンボなエンディングに感じましたが、ずっと見たくて見られなかったこの作品をアマプラさんが配信してくれてとても嬉しいです。
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    映画は人生に欠かせないものだと思ってます。B級なホラー、SFなんかが好物。B級映画、カルト映画、トラッシュムービーに対しては甘めのレビューですが、予算のある大作はシビアなレビューを心がけています笑 …

    映画は人生に欠かせないものだと思ってます。B級なホラー、SFなんかが好物。B級映画、カルト映画、トラッシュムービーに対しては甘めのレビューですが、予算のある大作はシビアなレビューを心がけています笑 傾向として、共感できることには全く重きが置かれていません。わざわざ2時間近くの時間を使って追体験するなら、すっごい共感できちゃう物語より、共感できないような自分の人生には起こり得ない出来事が描かれている方が好きです。 誰もマークしてない映画なんかは、ちょっと多めにレビュー書いたりとかもしてます。2.8を基準点として、3.0以上からがまあまあオススメできる感じです。4.0以上は感動したり思い入れが強い映画です