「ラストキング・オブ・スコットランド」でも描かれたウガンダのアミン独裁の時代にウガンダを追われアメリカに住むことになった一家の娘のラブストーリー。
デンゼル・ワシントン、サリタ・チョードリー共演。

ミシシッピでアフリカ系アメリカ人とインド系アメリカ人の微妙な関係がある中での話で、恋愛物語を通して非白人同士がどういう状況だったかが浮かび上がってくる映画。

主人公のミナはアメリカの生活を享受し楽しもうとしているが、彼女の親たちはまだそこまで割りきれていないようで。
ウガンダを追われたのは独裁者アミンによるアジア系排斥のあおりだったため、黒人に対する複雑な思いがあるから。

この映画ではそんなに酷いことは描かれてないが黒人も不条理な扱いを受けている歴史があり、差別抑圧された側同士の感情がぶつかり合う。

簡潔にいうと障害のあるラブストーリー。異人種間であり、長きにわたる歴史とコミュニティの特性もあって一筋縄ではいかない恋。

二人の様子は微笑ましいが、ミナの父の故郷を捨てられない思いとその行動の末に見た現実はなかなかつらいものがあった。故郷を追われたが、親友のアシストもあったぢけに、残った者たちのことを考えたら心が痛くなる。

なんとなんとリアルタイムで観たんだなあコレ.....最初からタイトルがもう耳に離れなくて。思春期当時の私にはまだいろいろ咀嚼不十分なところもあったけど知識や経験が増えた今改めてこの歳になって観たら感慨深い。佳作

ミラ・ナーイル監督の息子さんがニューヨークの市長の予備選でトップに立った。
長い間この監督のファンだったが、レビューを書いたことがないので、これをみて書くことにした。無料　https://www.youtube.com/watch?v=Ph1o5Bm6Tfs&t=24s

舞台はウガンダの1972年11月のカンパラからはじまる。息子さんのゾーラン・マムダニが生まれたところと同じだ。それに、カンパラの監督の自宅でも撮影したとよんだ。
アミンが権力を持ち、アフリカは黒人のためのアフリカで、アジア人のためではないと。家族はカンパラをさりたくなくてもさらざるをえない。兄弟のように育った黒人のオケロ（Konga Mbadu ）が空港に来ても、無視をしてさる父親ジェイ（Roshan Seth） 。それをみている娘のミナ（Sarita Choudhury）。カンパラを後してUKに滞在し最終的に米国に移住する。1990年、ミシシッピ州のグリーンウッドでのストーリーになる。主人公ミナは成長している。たが父親の心の中には過去への郷愁と黒人に対する憎しみが長い間、拭い取り去れない。　しかし、デミートリー（Denzel Washington ）との口論で、ジェイは自分の言動はダブルスタンダードだと気づかされた。カンパラの自宅や土地を取り戻す裁判？に出るためカンパラを訪れる。オケロに会いにいくが彼はすでに他界している。
ミナと母親キヌ（Sharmila Tagore）はすでにインドの慣習や伝統に縛られながらも新しい道を歩み出している。

過去にこの映画を観賞した時は、ミナとデミートリーの家族に許されない愛の逃避行だと思っていたようだ。でも、それだけではないね。この映画のインド系Diaspora（移民）家族（インドに住んだことがないが）にとって、家族、兄弟、親戚が深い関係を持ち、ミナの結婚に対しても、家族が打診して決めようとしたり、ミナが大学に行かず家業のホテル掃除をしていることに対して、父親のジェイは親の力不足のような言い方をしている。Diasporaのせいか、ウガンダからのせいか、伝統的な絆のせいか、この家族やh親戚のせいか知らないが、米国人として、また、大人としてのミナにとって、このしがらみはきついね。それに、しがらみがインド系のグリーンウッドの人たちにも広がり、噂話やゴシップの中心になるのはやるせないね。（このしがらみの中で生きていくなら、それでいいんだが。）これがまたグリーンウッドのデミートリーの家族、近所なども、ミナの親類に対して攻撃的になるから、二人も誤解や噂の中でどうしたらいいかわからなくなっている。しかし、直接、二人が向き合って話すことにより、問題解決の糸口が見え、二人で、家族に電話を入れて逃げ出す。