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閉店時間
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『閉店時間』に投稿された感想・評価

3104

3104の感想・評価

4.0
有吉佐和子の原作を元に、若尾文子、野添ひとみ、江波杏子の3人のデパガの恋模様が描かれる。ロケ協力は横浜の高島屋。店内の装飾や客の様子に当時の世相や「古き良き」賑わいを存分感じることができる。

気丈でウーマンリブ風(これも“世相”)のあやや、ロマンティックな恋を夢見る野添ひとみ、何人も“フレンド”をとっかえひっかえの江波杏子。ツンデレの落差激しい川口浩、小気味よくてキザな川崎敬三、物わかりの良い上司の潮万太郎、親身な同僚役の八潮悠子・・。
当時の他の大映作品でも多くみられる、まるで「当て書き」のようなキャラクター設定。これは決してマイナスではなく、今作~や同じようなテイストの映画~を観るにあたっては(特にこの時期の大映作品に慣れた人ほど)「安心感」を与える事に成功している。

主役3人の恋模様。
あややの安定感、江波杏子と川崎敬三のアプレな関係も面白いが、何より一途な野添ひとみの存在が光る。「やだぁー」という口調やウインクの下手さなど、可憐ながらどこか垢抜けない様がことさら魅力的。

まだ“斜陽化”の影が見えない頃の大映映画らしく、登場人物も多く作風も明るく全体のタッチも軽妙で洒落ている(大映末期はキャストも少なく、どこかギスギスした雰囲気の作品が増える。それはそれで“摩擦熱で燃える隕石の輝き”のようなものも感じられて好きなのだけど)。
デパート開店の描写で映画が始まり、閉店でちょうどエンディング。「終」のエンドマークに見送られ、幸せな気分で劇場を後にすることができよう。


さて今作が今年の映画見納め作。
タイトルも通り「閉店」でございます。
劇場で130余本。地上波、BS、CS、積みDVD&Blu-ray消化分を合わせても200に満たないくらい。もっともっとたくさん観たい。
皆様におかれましては今年はどんな年だったでしょうか?いい映画にたくさん出会えましたか?
皆様の2016年が、実り多き1年であらんことを。
Jeffrey

Jeffreyの感想・評価

3.5
「閉店時間」

冒頭、三人の女性のマネキン。開店時間、お客様が入場。いらっしゃいませ、男探し、クレーム、マニキュア、万引き、ピクニック、海水浴、仲良し三人組の女性。今、女の問題が映し出される本作は読売新聞連載有吉佐和子の原作を白坂依志夫が脚色し、井上梅次が監督した一九六二年の若尾文子主演のドラマで、この度DVDにて初鑑賞したが面白い。物語的には全ての女性が持つ問題が閉店時間から始まるような設定で、恋愛、結婚、別離そういった三つのポイントを強調し同じデパートで働く仲良し三人組の女性を中心に共通の問題を描く青春文芸大作である。主演の若尾文子を始め、野添ひとみ、江波杏子が働く女性を生き生きと演じている。

さて、物語は仲良し三人組の紀美子と節子とさゆりは同じ高校から東京のデパートへ入社した。職場は違うが、休憩時間を利用してはお互いの悩みを話し合うのだった。真面目だが勝気な紀美子は、女性は男性と対等でなければならないと信じている。家庭的な節子は生活の充実をぼう然と求めて働いている。さゆりは恋愛を自由に楽しむ主義で、閉店時間になると派手な化粧をして夜の街へと飛び出す。そんな三者三様の恋愛が進んでいく。

六十年代の日本の繁華街やネオン街の雰囲気がノスタルジーで、主演の女優三人が美しい。夜の繁華街に行って、男探しをするシークエンスでモーションをかけようとする女優の仕草が可愛らしくて非常に面白い。勘違いされて輩の兄ちゃんに絡まれて逃げる場面とかも滑稽だ。また、万引きする夫人を叱るのではなく、うまく誘導するチームプレイの場面も結構好きだ。それとお客のクレームに断固として謝らない女性の強さも最高だ。

お店の上司にめちゃくちゃいじめられて泣かされる様々な女性が写し出される。普通に面白かった。
ペコ

ペコの感想・評価

3.9
角川シネマ新宿にて、11日まで上映中!
高島屋の女性社員三人を軸にした群像劇。
女性の社会進出と共に、恋愛の形も変わっていく。職場恋愛の障害と、結婚とは何なのかを改めて考えさせてくれる。
「私はね、女のくせにって言葉が一番嫌いなのよ」とプンスコ怒りながら言う若尾さんが可愛いから、まったくめんどくさい感じがしない。女性はこんなにも生きにくいんだ!って訴える作品は、あってもいいとは思うけど、個人的にはそういうのめんどくせーなーと思ってしまう。、、が、若尾さんに言われたら、なんだか味方につきたくなってしまった。萌え~~(*´艸`)

野添ひとみのおにぎりカップルは場内で笑いが起こり、江波杏子のヘビ女っぷりには背筋が凍ったww
緑の服に赤いマニキュア、大きな口に長い黒髪。怖すぎる!(/ω\)

そして、この映画一番の目玉!!川口浩のチェックの海パン!!(ダサっ)
良い!非常に良いですよコレ!若尾さんの谷間よりこっちです!(どっちだよ)

今でこそ恋愛結婚は当たり前になりましたが、そもそも恋愛なんてしなくとも結婚は出来るわけで…。よく「愛してる」とか適当な言葉で誤魔化しますが、本当に良好な関係というのは、「愛」とかよく分からない熱病ではなく、相手を尊敬する心から生まれる「優しさ」なのではないでしょうか。
なんてことに気付かせてくれる温かい作品でした。
隣のおばさんよう笑ってたwwww

『閉店時間』に似ている作品

青空娘

製作国:

上映時間:

89分

ジャンル:

配給:

  • KADOKAWA
4.1

あらすじ

伊豆で祖母と暮らしていた小野有子は、高校卒業後に東京の父母のもとへ帰ることになっていた。だが、祖母が臨終の際、自分が実は父の不倫相手との子だと知らされ驚く。後に上京するも、父の家で有子は女…

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