実在した韓国人ボクサーである金得九の人生を描いた一本
中々ヘビーな作品だった


試合中のダメージが原因で亡くなった本作の主人公である金得九
その最期に向かって映画は進んでいくので正直見ていて辛いし、映画自体もドラマチックではなく淡々としているので人によってはあんまり引っかかる部分は少ないかなとも感じた
でも個人的にはこの淡々とした描写のおかげでより幸せや辛さが際立ったような気がしたし、ちゃんとドラマのポイントは押さえているので退屈には感じなかった


本作を見るきっかけはアクションを担当しているのがチョンドゥホンだったからなんだけど、ボクシングシーンは見応え抜群
テクニカルな要素はもちろん、主人公の根性で戦っていくファイトスタイルもちゃんと再現されていて良かった
でもあくまでもドラマがメインなので、ボクシングシーンを1から10までガッツリは見せてくれないのは残念だった
因みにチョンドゥホン自身も出演していたりもする


重いけど、いい作品でした

ボクサーのサクセスストーリー。クライマックスの、LAの、WBAライト級の試合が見どころ。　　東京フィルメックスにて

吹替鑑賞