軽い気持ちで流し見するつもりがまさかの面白かったシリーズ。

ホームズがただの酒と女好きなバカで、実はワトソンの方が名探偵という設定の、要は某江戸川君とおっちゃんのアレ的な感じな映画。

医者を目指していたワトソンが表舞台に立たない為にしがない役者をホームズという人物に仕立て上げた結果、有名になってしまってさぁ大変。
目を離すとアホが露呈してしまうホームズに毎日イライラするワトソン。ついに仲違いし清々する２人だが、お互いどうにも上手くいかない。
そんなある日財務大臣からとある事件の依頼を受ける。これが２人の最後の事件とする為調査に乗り出すが、事件の裏にはモリアーティ教授の影があった…。


ってなんかそれっぽく書いたけどコレ、完全なコメディです！ なので私同様ミステリーに疎い人でもサクッと楽しめます。なんとな〜くなホームズとワトソンのイメージだけあればそれで充分、推理の要素なんて全く有りません。
こういうイメージを逆手に取ったギャップコメディって大好き。スラップスティックなギャグも多くて、ほとんどドリフでした。

主演を務めるのは名優２人。ホームズをマイケル・ケイン、ワトソンをベン・キングズレーが演じます。何でもこなせる２人ですが今作はコメディに全振りしててとても面白かった。
酒と女好き、終いにアホというどうしようもないホームズですがどこか憎めないチャームのある人物なってるし、ワトソンも推理は出来て良い人ではあるけれど、どこかヌケ感が否めない感じが最高。両者流石の芸達者ぶりでした。コレ、生粋のシャーロキアンは怒ったりするのかな？

終盤の劇場シーンなんか芸の細かい小ボケの釣瓶打ちで悔しいかな、マジ爆笑しました。
19世紀を模した美術もかなりしっかりしてて美しかったです。

決して中身の濃い作品ではないと思いますが素直に楽しめる快作コメディ映画だと思います。
何も考えずに観るのにオススメです！

過去鑑賞。

実はシャーロック・ホームズはただのダメ役者で、名推理はじめ全ての立役者をワトソンが務めている...というブッ飛んだ設定の番外編。

マイケル・ケインがホームズ、ベン・キングズレーがワトソンという極めて豪華な名優コンビの共演ですが、「迷」探偵のタイトルが表しているように、ドタバタコメディの要素が強すぎてあまり推理モノの作品の印象は無かったかも...。

それにしてもホームズ作品の映像化はとにかく無数にありますね...！

〈良かったところ〉
ホームズ&ワトソンがケイン&キングズレー。「実際に謎解きをしているワトソンに雇われただけの役者、ホームズ」という面白い設定。
・・・この二点に惹かれて観たけど、その点については期待以上の良さ✨
サクッと観れる割にそこまでショボくもない。笑えるし🤣
モリアーティと戦うシーンなんかも、昔ながらの冒険活劇っぽさが！ワクワクした(^^)
最後はほっこり。終わり方も良し！

〈個人的残念ポイント〉
たいした事件ではなくミステリー要素が薄すぎ。
でも、この作品に関してはこれで良かったのかもとも思えるから不思議。

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