イケてない主人公とイケてないヒロインの甘酸っぱいお話。イケてない両親もいる。ところどころ本筋と関係のない人物描写が入るところや、独特な世界観がなんとなく“アメリ”を思い出させた。なんか終始ゆるーい感じ。この監督が“嗤う分身”の人だと知ってなんとなく納得。

グレイグロバーツくんは“思いやりのススメ”の印象が強いけど、捻くれた奴の演技がピッタリだよね。挿入歌を全部アクモンのボーカルのアレックスターナーが歌ってるんだけど、曲だけはめちゃめちゃイケてるところがイギリス映画ぽかったです。笑

• #Wales(UK)

草食的空気感はずっと漂ってるけど、本編の中で巻き起こる様々な問題の解決方法はいずれもある程度の馬力を要するものばかり

だから草食でもあり肉食でもある、てことは主人公がしっかり成長していくということでもあるんです

⚪概要とあらすじ
1980年代イギリスを舞台に、妄想癖のある風変わりな少年の恋と日常をユーモラスにつづった青春ドラマ。

オリバーは、妄想力の逞しい15歳。授業中自分が死んだ時の盛大なる葬式や、マスコミの反応なんかを想像して過ごしている。いじめられっ子なわけではないのだが、明らかに浮いた存在。そんなオリバーには、想いを寄せる女子がいる。元カレと別れたばかりのジョルダナだ。色々あって、オリバーとジョルダナはめでたく交際を始めるが、オリバーは重要な悩みにぶち当たる。それは「いかにして童貞を捨てるか。」 しかしオリバーの悩み事はHだけではない。隣に引っ越してきた、うさん臭いパンク野郎が、なんとオリバーのママにちょっかいを出しはじめ。しかも、パンク野郎はママの元カレだったのだ。パパは頼りないので、ここはなんとかしなければならない。恋に、Hに、ママの浮気対策に、なんてやる事がいっぱいなんだ15の夜。そんなことを考えていたら、すべてが予期せぬ方向へ...。

⚪感想
「9.5キロメートル」

今まで観たことないノスタルジックで独特で綺麗な青春ドラマ映画。なんかエモい。
安っぽさの中にめちゃくちゃ魅力が詰まってる。

主人公のオリバーのユーモアに溢れたセリフとか優しいけど変わってるからダメな方向に展開してしまったりが面白かった。
両親に火事になったらどっちを先に助けるか聞いてるシーンが凄く好き。
演じていたクレイグ・ロバーツがどこかジェームズ・マカヴォイに似ていた。

ジョルダナの赤がこの映画に映えていた。

恋人と親の問題を両方に抱え奔走する主人公。このティーンエイジャー特有の湿っぽさとうずうずしている感じがまた良い。

登場人物のみんなそれぞれが悩みや不安を持っていたのが印象的。

ベン・スティラー製作総指揮。

好みは分かれると思うけど嫌いではない映画。

⚪鑑賞
GYAO!で鑑賞(字幕)。

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