ウェルカム・ドールハウスの作品情報・感想・評価

『ウェルカム・ドールハウス』に投稿された感想・評価

Tassu

Tassuの感想・評価

-
愛されない(でも鑑賞後はちょっとだけ愛しくなってしまう)人間を描き続けられるトッド・ソロンズ監督は凄いと思う。
トレイラーではちゃんと伏せてありますけれども、ラスト付近にグッとくる場面あり。

※本作と『ハピネス』のBlu-rayの販売を待ってるんだけどまだ?(笑)


Trailer
https://www.youtube.com/watch?v=5U0QG3L6XsE
しらす

しらすの感想・評価

3.5
大学の授業で鑑賞


ブスでいじめられっ子のドーンが終始不憫なのに対し、皮肉かのようにポップで可愛いシーンが多く、その組み合わせが絶妙で面白かった。特に、ドーンの悲劇の後で差し込まれる妹の優雅なバレエシーンも憎たらしかった。
ドーンの不器用さに何度もイライラした。走ってる時のどしどししてる感じ、でかいお尻、立ち方、牛乳瓶の底みたいな眼鏡、言動、全部がダサい。対して、妹の可愛さ、幼い頃からの立ち回りの上手さ、静かに姉を出し抜く術は天性である。ただ単に性悪な母親よりも一枚上手だろう。そういう人間は実際にいるが、いくつになってもそうやって生きていくのだと思う。兄は、自分が人気者にはなれない人種であることを悟り、有名大学を志すことで自分の尊厳を保とうとしている。ドーンはいずれ兄のように生きていくのかもしれないと思うと悲しい。私がドーンなら自殺も考えると思うがドーンはそうしない。幼いからこそ存在する図太さがあるからだと思う。それは成長するにつれて崩れていってしまい、完全になくなってしまうかもしれない。そうなったらドーンは生きることをやめるかも。
ブランドンも悪ガキ大将を演じながらも周囲から孤立していた。ドーンに近づいたのは自分より下だと思っていたからで、自分より格下の子といると落ち着く、性への興味もある、だからちょっと一緒にいたのだろう。
これがリアルなティーン映画かもしれない。冴えないいじめられっ子が美人に変身してプロムクイーンに!みたいなよくある映画が私は好きだが、それらはフィクションであることを痛感した。
遊

遊の感想・評価

-
この映画で出てくるような、同級生にブスだのホモだの罵声を浴びせて肉体的にも精神的にも危害を加えるタイプの少年たちがおれの中ではmid90sでスケボーにいそしむ少年たちとイメージ的にくっついてしまっているので、mid90sが全然好きになれない
GreenT

GreenTの感想・評価

3.0
救いのない話です・・・

11歳のドーンは、いじめられっ子。ブスだのレズだの言われ、ロッカーにはひどい落書きをされている。

いじめるのに「レズ」ってのは思いつかなかったなあ。アメリカは違う。ちなみにドーンを演じるヘザー・マタラッツォって女優さんは、この映画で「レズ!」と呼ばれて、自分は実はレズビアンだったんだって気が付いたんだそうです。

ドーンのお母さんがめっちゃヒドイ人だった。妹のミッシーばっかり可愛がる。お兄さんのマークは、自分がモテない、人気者になれるキャラじゃないと悟って、とにかく勉強を頑張り、女の子と関係を持たないようにしている。

私はこのお兄さんのタイプだな。受け入れられなかったらこっちも受け入れられようと努力はしない。本当は気にしているけど、気にしないことに決める。

だって、ドーンがいじめに対して立ち上がると、反対に先生に怒られたりする。他の子がドーンに対してカジュアルに、冷酷にしてくるイジメは罰せられないのに、彼女がやると罰せられる。

ドーンは学校でレズとか呼ばれると、その言葉で妹を罵る。でもお母さんに「謝れ」と言われても絶対に謝らない。自分はそう呼ばれても謝って貰えないのに、なんで私は謝らなくちゃいけないの!

私は学校に行ってた頃はいじめっ子側だったから分かるけど、イジメている側は、イジメられている側の痛みは分からないんだよね〜。

ドーンをいじめるブランダンって男の子も、実は家庭でも学校でも疎外されている子。この子はドーンに密かに恋しているように描かれているけど、それって「自分以下」の子だから親近感を感じているだけなのかも。悪い子じゃないんだろうけど、ドーンに支配的な態度を取るところが、大人になってからも変わらないんだろうなあと思う。

ドーンはお兄さんから高校に上がるまでは状況は変わらないと言われる。高校に上がってからも、状況は変わらないけど、多少はマシになるだけ、と。

私はいじめっ子側だって書いたけど、いじめられたこともあって、子供の時って結局、いつ仲間外れにされるかビクビクして生きていたような気がする。ドーンも、もし人気者だったら、平気でダサい子をいじめるんだろうなというキャラなのがリアル。
apple

appleの感想・評価

4.0
これが真のティーンムービーよ

学校では虐められ、家族内でも可愛い妹と比較され蔑ろにされて味方になってくれるのは特別人間クラブの男の子だけ

中学生特有の子供っぽさと、年上の憧れが混じってて見ていてウズウズした。
最後まで救いもなく、モヤっと感を残していくタイプの映画だったけどきっと現実はそうなんだよなって思った。
お兄ちゃんが言ってた、大学は顔で判断されないというのが全てだと思う。

ドーンに幸あれ
777

777の感想・評価

3.8
愛してるって言ってほしいだけなのに。

かなりひどい話。とことん報われないし救いがないけど「大学では実力が評価される」という兄の言葉に少し希望を感じる。

妹が誘拐された時、ドーンはまだしも兄もそんなに動揺してないように見える。
おそらく兄もドーンと同じような境遇にあってきて、少なからず劣等感を抱いていたのかな。

ドーンも結構ひねくれてるし、展開が面白かったりするから、暗くなりすぎず最後までコメディっぽく見れる。
感情的になった時に流れるギタードラムのBGMが好き。
 永遠に癒えない心の傷を負わせられる映画。ふとした瞬間にドーンと自分との共通点を思い出させられて、死にたくなることがある。
 いじめ描写とかリアルなディーンエイジ描写とか後年の映画に確実に影響を与えていると思う。アビバでドーンが死んだことが分かるのがより辛い。ここまで生生しく救いようがない人間を描くのは大変だろうけど決して、生まれなければよかった、なんて結論に落とし込まないのはトッド・ソロンズならでは。
 近くに居られると確実に自分のダークサイドを見ている気になって不快だけど、ドーンみたいな子は何処かで早く大人になって幸せになるといいなって気分になる。
こどもの頃の小さな嘘が大事になってしまうあの感じ、まるで世界が終わってしまうかの様に幼稚な罪悪感と不安を抱えたドーンがNYの街を奔走するシーンが最高にノスタルジックだった。(NYなんて行ったこともないのにね)

理想の自分なのに何も叶う気がしない、すべてが思い通りにいかない人生の不条理は、やっぱり悲劇ではなく喜劇だろう。脳裏によみがえるあの頃、こんなにも瑞々しいと感じたティーンムービーは他にはないね。
中学生なんて最悪でしかない。こうやって客観的に見てもほんと最悪。誰にも理解されず抱きしめてもらえなくてもドーン、あなたは大丈夫。早くこっちへおいで、未来で待ってるよ。
kikiki

kikikiの感想・評価

4.0
シーンをいくつか思い出しては、中学生の時抱いてた感情を思い出してしまう。一つの嘘が大きな出来事になってしまうとことか、ヤンキーくんとの不安定な恋愛模様も自分が中学生の時の違う思い出の恥ずかしさと重なってく。家族、学校以外に飛び出すけど、最後の選択も現実的だった。
ドギツイ話なのにそう感じさせないのがすごい。ドーン役の子の感じも絶妙。
所々入るドラムとギターの音楽が耳に残る。
>|

あなたにおすすめの記事