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『妻二人』に投稿された感想・評価

青二歳

青二歳の感想・評価

3.9
推理小説パトリック・クエンティン“二人の妻をもつ男”を新藤兼人が脚色。ミステリー(?)部分についてはノーコメント。岡田茉莉子も若尾文子もこわい。江波杏子もな!…と女優たちの美しさと怪演に見とれていれば本編の筋とかどうでもいいや。登場人物全員倫理観が破綻してて面白い。
長子というか第一子の不幸が見えてつらい。こういう損するタイプいるよね…

若尾文子のピストルシーンは笑ってしまう。原節子のピストルシーンもそうだけど、似合わないひとはどう頑張っても似合わないのだと思うのです…
3104

3104の感想・評価

3.6
この頃~60年代中盤以降~増村は疾走感後退で代わりに“えぐ味”増量中につきそれほど好みではない。個人的には置いて行かれそうな疾走感で最後まで走りぬくような初期の作品群がどうしても愛おしい。

と、若干テンションとハードルを下げて観た本作だがなかなかどうして悪くはない。登場人物それぞれの欲望/思惑とそれに対する罰もきちんと描き、予想よりも少しだけしっかりとした出来。彼には珍しく(?)「正しさ」「愛」を説くのも、好みの問題だろうが個人的にはアリだと解釈。メロドラマで始まり唐突にミステリーに舵を切るかと思いきや結局メロドラマで押し切るいびつな構造は・・作り手側の狙い通りだったのかそれとも失敗だったのか。

難しい役どころの若尾文子、メンヘラ気味の役がここではそれほどマッチしていない岡田茉莉子の両者の美しさ(回想シーンのカジュアルな恰好の岡田がキュート!)に比して、2人の“夫”たるところの高橋幸治に残念ながら魅力を感じられず。特にあややが彼をそんなに「愛する」のはなぜ?と思ってしまう。江波杏子の肢体はセクシー。
小

小の感想・評価

3.8
2017年最初の鑑賞作。角川シネマ新宿で開催の溝口健二・増村保造映画祭─変貌する女たち─にて鑑賞。狙ったわけではなく帰省先の実家からの帰り道、時間の都合がよかったから。だから増村保造監督について全く知らずに観たけど、面白いわ。この後何本か観るハメになってしまった。

増村監督の作風について、ウィキペディアによれば次のようだ。

<生涯で残した全57本の作品は、「強烈な自我を持ち、愛憎のためなら死をも厭わない個人主義」=ヨーロッパ的人間観に貫かれている。モダンで大胆な演出により、これまでにない新しい日本映画を創出した。>

<大げさな台詞と衝撃的なストーリー展開を特徴とする大映テレビ>制作のテレビドラマ「赤いシリーズ」や『スチュワーデス物語』の演出・脚本を手掛け、<俗に言う「大映ドラマ」の基礎を作り上げた>というから、映画も推して知るべし。

普段こんなこと言わないよ、と思うような自己主張の強い台詞。今観てもそう感じるのだから作品発表当時は、ナカナカの衝撃だったのではないかと。

ややもすると荒唐無稽、おなかいっぱい感が強まりそうだけど面白い。それは強烈な自己主張をするに足るだけの状況をうまく設定しているからではないか、と思う。

ストーリーが上手いことはもちろんなのだけど、自己主張の強さとストーリーの衝撃度合のバランスが取れているから、観ている方は何それ?とツッコミつつも受け入れることができ、流行語が生まれたりする。

そもそも人間は普段、欲望を抑制しながら生活しているから、大げさなこと、過剰なことに憧れがあるのだと思う。家族や仲間うちで無茶なことをやる人がいると、怒るというよりも、内心よくやったと微笑ましく思ったりする。自分がやりたいことをやる人を見て、自分の欲望を代理満足させているからだろう。

増村作品って、この代理満足系なのではないかという気がする。滅私奉公が好きで、周りの空気を読み自己主張をできるだけ控えるような日本人にとって、「だって愛しているから」とか「私を愛して」なんて、まず言ったり言われたりしないことだけど、本心では言ってみたい、または、言われてみたい、と思っているから、映画を観終わった後、あー面白かった、となる気がする。

さて、前置きが長くなってしまったので、この映画の感想は少しだけ。

作家志望の夢を捨て、夫人雑誌社社長の長女道子と結婚した健三は、ある日、美人の元愛人、順子と出会う。順子はやはり作家志望で、乱暴な小林という男と付き合っていた。順子と健三の過去を知った小林は、金目当てで道子の妹の利恵に近づき、順子と別れる。

経営を補佐し「清く明るく美しく」を会社のモットーに据えた道子は、小林のような男が妹と付き合っていること、ともすると親族になるかもしれないことが許せずに…。

愛と信念、選ぶとしたらどっち、みたいなオチ。大切なものは一つしか手に入らない。でも一つに絞れば、それなりに収まりがつくのかな。

パトリック・クェンティン(って知りませんが…)の原作本も面白そう。原作をどのようにアレンジしたかを比べてみるのも面白いかも。

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