とにかく気色悪く、
いえ、めちゃめちゃステキ‼︎ 懐かしの中将さま。
半年ほど前、現・中将氏のお姿をうっかり見てしまい、それはそれはショッキングの極みで絶句してしまいました。(何処かの将軍様さながら) あんなに全身キレッキレの、どシャープなラインでいらしたのに、いったいなぜ‼︎
おデブさん男子は素敵だし可愛いんですけど、中将氏に限りましてはまた話は別になってまいりますよね‼︎ ですのでまだお美しかった頃のお姿をこの目で拝見し、お口直し？をしようと…… (でもこの作品の中将さまは当時にしてはちょっぴりプックリ気味。可愛かった )

コメディってなってるけど大して面白くもないだろうと(中将スミマセン…) 期待せず観始めました。そしたら……！ すっかりツボって気づけば爆笑!! のシーンがいくつあったことか!! という具合でした。
そ、そして豪華キャスト陣をバックに従えての中将氏‼︎

かつら工場勤務の田中宏(鳥肌実さま)32歳。
淡いモモ色の作業着で真面目に勤められている。通勤＆帰宅なさる時は一転、黒ずくめのスーツで決め込んでいらっしゃるし、その上あのキレのいいヘアスタイルと眉、そしてキレ長の超絶ステキな瞳‼︎ その出で立ち すれ違う子供らに何か変なおぢさん…って言われんばかりにいつもジロジロ見られ…… くすくすwって感じです。(かわいいですホント)
そんな彼は、ひょんなことから「テルミンと俳句の会」なるものに入会。これまた くすくすwって感じ。(シュール過ぎだし何か薄気味悪……くないです…… )

ヒロシというお方は、クジを引けばフツーに大凶、職場でまともな会話ひとつせずいつも孤立、お弁当を買う為きちんと並んでも次々と割り込まれ、お見合いする予定の日をすっかり忘れて両家が待つ中ひとり映画鑑賞、そしてある日突然の血尿‥‥ これらはほんの小手調べ。ここからは これでもかとばかりにさらなる不幸が舞い込んでくる。彼はいつものように生活してるだけで何の落ち度も無い(多分)というのに不幸が向こうから切れ目なくやってくる…！

そんな事があろうが落ち込むことなく(だからといって「ポジティブ！」って感じじゃ決して無いのですが……w) 何事もなかったかのように淡々と目の前にある道を歩いているだけ(彼がやると無差別にシュール)。 立ち止まることなく悪い事が起こっても深く考えないところがヒロシ氏の長所です。どんな不運な中でも道が途切れたり行き止まりになることが無かったです。さすが？です！

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｢ひとりでニヤニヤする瞬間がしあわせ｣｢知ったかぶりして恥をかく｣｢なぜかちょっとモテる｣この地味〜な日常にぴんときた人には是非みてもらいたい。今の今まで鳥肌実さんという方を知りませんでした。昭和歌謡めいた音楽とともに、すっかりとりこになりました。

山あり谷ばかりな人生を送るタナカヒロシですが、ストーリーなんてものはない。そして宮迫さんの気持ち悪い笑顔と棒読みっぷりもすごい。しかも仕事がカツラ工場、しかも事務員って…もうね、これはひどい。最高！

わたしは｢リザと狐と恋する死者たち｣のトミー谷が大好きなのですが、彼タナカヒロシはトミー谷に匹敵する魅力的なナイスガイでした。これで知的な男だったら最高だったのに、拭いきれないバカっぽさ…でも映画ではそこがゆるさを出していてとてもよかった。特にキックボードの下りが好きです。けど彼みたいな歌人の名前を間違えるような人とはぜったいに結婚したくないです。

いやいや何とも独特で、シュールな世界観が炸裂してた。

鳥肌実が演ずるタナカヒロシ。ダラダラして、何事も変わりない生活を続ける平凡な男。
周りの人間の色んな出会いからの反応を楽しむべきかと。

わずかなシーンにも色々な俳優が出演しており盛り上げる。
宮迫や加賀まり子なんかはいい味出しており、ユンソナや市川ちゃんも印象に残る。

だがのいる・こいる師匠がそのまんま登場したのには腹抱えて笑った。
「そりゃしょうがねえ。しょうがね」もはや髪ならぬ、神の域(笑)

他にも父のそんなあっさりかいとツッコミたくなったり、見事な見合いの相手。
何よりあの髪型が強烈だ。

ラストは落ち着くとこに落ち着いたかなという印象。話自体はありがちだがキャラの個性がハマっている。