『サーチ＆デストロイ（Search and Destroy）』と言うタイトルを聞いただけで、この映画の惨たらしく悲惨なブラックコメディ映画だと予感したが…。

〝サーチ＆デストロイ作戦（素敵殺害）〟とはベトナム戦争時にアメリカ軍が上空から放ったナパーム弾などによる無差別総攻撃によって、あらぬ方向へ泥沼化した作戦名でもある。

映画はベトナム戦争映画でも何でもなく、借金まみれの実業家の男が崇拝する有名人の著書を映画化しようと翻弄するコメディ。

何度も言うが人間は生きるか死ぬかの瀬戸際にならないと本気にならない。

そもそも自分が本当にやりたい事が何なのか、多くの人は分かっていない。

デニス・ホッパーやクリストファー・ウォーケン、ジョン・タトゥーロ、イーサン・ホーク等々と個性的すぎる俳優陣が出演しているが、１番印象的だったのが少し神経質で生真面目なマーティン・スコセッシ。（１シーンだけですが）

タイトルに反し内容の方は…もしかして別の意味があるのか疑いたくなる中途半端な内容。

途中、睡魔に襲われながらも最後まで鑑賞できたＢ級感たっぷりな映画でした..★,

自らの人生に多大な影響を与えた本の映画化の権利を獲得するために資金集めに東奔西走するダメ男。

成り行きまかせながらも、縁には結構恵まれてご機嫌にやってる…と思わせてからの終盤の急ハンドルには結構戸惑う。

洋画(特にコメディ)は吹替えに限ります。

VHS