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「トレスパス」に投稿された感想・評価

けー

けーの感想・評価

3.0

このレビューはネタバレを含みます

ICE-TとICE CUBEが共演!


消防士のヴィンスとドンがとある消化活動の際に50年以上前にカトリック教会から盗まれた黄金の装飾品の隠し場所を書いた地図を手にいれる。

休日を利用して地図にかかれているセントルイスの廃屋となった工場におもむき、宝探しをはじめる。
しかし、そこにアフロ・アメリカンのギャングの一団がやってきてしまう。

アメリカで最もヒーローとして尊敬されるはずの消防士の二人がスマートとは程遠い描かれ方をする。欲と偽善と傲慢がどんどん露呈していく様が凄まじい。

対してアフリカン・アメリカンで構成されたギャング一団のメンバーはソフィスティケートされているというか、それぞれにスタイルがあるというか、スター性があるというか、廃墟となった工場にはあきらかに場違いなオーラを放ちながらの登場。

もう一人重要なキャラが30年間この廃墟となった工場を住処にしていたアフロ・アメリカンの老人。

宝探しと称していきなり彼の住まいに乱暴に踏み込んでくるヴィンスとドン。
とってもわかりやすいメタファーとなっていて、おかげでヴィンスとドンがどんどん悪者に見えてくる。

どんなにやっていることを正当化しようと言いつくろっても、上滑り。
しかもこの二人はまったく老人のいうことに耳を貸そうとはしない。

それでいてかなり厚かましいことを要求してきたり、「悪く思うなよ」とかっていったときにはその顔にもの投げつけてやりたいような心地になっている。
気持ち的に”お前らが宝飾品持って無事にここから去っていくオチだけは耐えられねー”とかなっている始末。

とんでもなくかっこよく登場したもののその後のギャングの一味のみなさんの動向はあまりさえない。

銃撃戦の最中は危ないから携帯電話の電源オフっとけよとか思ったり、ずーっとホームビデオを回し続けているギャングメンバーの存在に「犯罪の証拠残してええんかいな」と随時気になりつつ、宝探し組がギャング団のボスの弟を人質にとったところで事態はすっかり膠着状態。

弟を助け出したいボスが話し合いでどうにかしようとヴィンスとドンに交渉を持ちかけるが、”交渉中にぜったいに発砲するな”という命令がメンバーの隅々まで行き届かなくて、結局弟を助けたいボスの思いにちっともシンパシー感じなくてイラついているメンバーらが安易に発砲したため、交渉の余地はなくなってしまう。

30年間その廃工場に暮らしていた老人が微妙なポジションで、彼はいきなり押し入ってきて自分を椅子に縛り付けたヴィンスとドンに腹をたてていたけれども、ギャング団の抗争に巻込まれたくないので途中から追い詰められた二人の手助けをする。

皆それぞれに清濁併せ持っていて、”こいつサイテー”と思っていたら”うーん、そこは理にかなってるなぁ”な面があったり、”いいヤツなんだな”と思っていたら”こいつ無自覚にサイテーか???”な面があったりして、ここはどっちを応援したらいいんだと随時悩ませられつつも、オチには納得。
うん。痛快な感じもちょっともらえたかな。
したたかに生き延びなきゃねって感じで。

あと「それが相手を侮辱する発言になっていることに全く気がつかない怖さ傲慢さ」みたいなのも感じて、ひやひやしたり。
一人旅

一人旅の感想・評価

3.0
ウォルター・ヒル監督作。

黄金の装飾品が隠された廃工場を舞台に、お宝を狙う二人の消防士と黒人ギャング団の死闘を描いたアクション。

『ストリートファイター』『ウォリアーズ』『ストリート・オブ・ファイヤー』『ダブルボーダー』など、男臭さ全開のアクション映画がご専門のウォルター・ヒル監督作品。ウォルター・ヒルの作品の中では比較的マイナーだが、設定がおもしろそうなのと『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』のライ・クーダーが音楽を担当していることもあり、期待充分で鑑賞した。

「宝を狙う消防士コンビVS偶然その場に現れた黒人ギャング」の戦いを、人気のない廃工場という閉鎖的空間を舞台に描き出す。結論から言えば、期待外れな完成度だった。アクション映画であるにも関わらず、肉弾アクションはほとんどない。アクションは銃撃戦がメインで、しかもギャング団が一方的に銃撃するだけ。消防士はギャングの一人を人質に取り、工場の一角に籠城するという動きのない作戦を展開。緊迫感もなくダラダラした映像が続くため、“ほんとにウォルター・ヒル?”という疑問まで湧いてきた。

ただ、ギャングが警官を装うシーンや味方を誤射するシーンはちょっと笑えたし、クライマックスの大爆発は迫力充分。
黄金の魔力に憑りつかれ、次第に正気を失っていく消防士の姿はジョン・ヒューストンの『黄金』(1948)のオマージュ?ビル・パクストンが理性的な判断をする良い消防士を演じ、命よりも黄金優先の悪い消防士(ウィリアム・サドラー)と対立を深めていく。黒人ギャング団に包囲され絶望的状況下にあるにも関わらず、内輪もめして殴り合いするシーンがグダグダ。
また、なぜか“カメラ小僧”がギャング団の中にいて、時々映像がビデオカメラを通して見たPOVに切り替わる。あの演出の狙いは何だったんだろう?

黒人ギャングのボスを演じたアイス・Tと反抗的な手下を演じたアイス・キューブという人気ラッパーコンビが最大の売りのキャスティングだが、なぜかセリフがラップ調に聞こえてくる不思議(意図的?)。そして、ライ・クーダーの音楽は本当に酷い×3。ぼんやりとして締りのない曲調が、ただでさえ少ない本作の緊張感・緊迫感を根こそぎ吸い取る。映画音楽に不快を感じたのは久しぶりだ。
SYU

SYUの感想・評価

3.0
2022/03/03
監督 ウォルター・ヒル
ビル・パクストン
ウィリアム・サドラー
アイス・T

"不法侵入の「代償」"

出動した火災現場で宝の隠し場所である廃工場を示す地図を見つけた消防士二人組が、向かった工場でギャングの殺害現場に出くわした事から、生命を狙われてしまう様を描くアクション。

B・パクストンでもう一本。

詳しい内容まで覚えてないのだが、脱出不能の密室と化した廃工場を舞台に、男達の駆け引きが見応えあった記憶。

気の弱そうな巻き込まれ男のB・パクストンは絶妙だったが、ワルも正義も出来そうな"ダイハード2"W・サドラーが良かった、
この頃のギャング役といえばラッパーが多かったような気がする、
男達の戦いを撮らせたら天下一品のW・ヒルらしい作品、久々に見返したくなりました。

鑑賞日1993年頃 VHSにて
再鑑賞。ウォルター・ヒル監督と『BTTF』のロバート・ゼメキス&ボブ・ゲイル脚本という異色の組み合わせ。黒人vs白人in廃工場でお宝争奪籠城戦。

スチュアート大佐、リムジン運転手アーガイル、空港エンジニアのバーンズとダイハード組キャストが出演。
TとCUBEのアイスコンビが歌う
タイトル曲や「King of the Street」が気に入ってサントラ持ってました。
『レッドブル』『48時間Part2』の頃のウォルター・ヒル作品って結構好きだな。
みんなiQが低いのが最高。メガネの人のメガネのカタチがイケてるんでどこのか解る人は教えてほしいです。
朝田

朝田の感想・評価

-
面白い。ウォルター・ヒル×ゼメキスという豪華布陣。一つの建物の中から一歩も出ないミニマルな規模感ながらシチュエーションをふんだんに活かしたアクションの多彩さ、キャラの魅力を引き出す脚本の妙。サスペンスが何重にも重なる様に興奮する。アイス・キューブとアイスTによる主題歌がメチャクチャカッコいい。
廃墟に金が埋もれている事を知った白人チンピラが忍び込むと、そこは黒人ギャングのアジトで、殺し合いに発展するって話。なかなか面白かった。
黒人側にアイスTとアイスキューブが出てくる。

白人チンピラの持つ金属探知機を上手く使って潜む黒人ギャングを見つけてぶち殺すのかと思いきや、本来の目的としてしか使われないのが残念である。
いかに道具を本来とは異なる使い方をさせて魅せるか?は映画の面白さのひとつなので…
Tatsu

Tatsuの感想・評価

-
バカ面白い。籠城ものの傑作。ゼメキスとボブ・ゲイルの細部を生かした脚本が冴える。キューブとアイスTの主題歌もかっこいい。
ワンシチュエーション物の傑作だと思う。白人一般人VS黒人ギャングのバイオレンスサバイバルもの。どのキャラクターもちゃんと立っている。低予算ながらも飽きさせない展開でハイテンションを維持するのもお見事。全く無駄が無く編集テンポもいい。パッケージ化されていないのが不思議。
catman

catmanの感想・評価

5.0
この映画を今すぐソフト化すべき主な理由

・監督はウォルターヒル、脚本/製作総指揮はゼメキス&ボブゲイルのBTTFコンビ
・HipHopの2大アイス、T&キューブの尊い共演
・スコア版の劇伴はライクーダーwithジムケルトナー、タイトル曲で唸るスライドギター!
・恐らくかなりの低予算、だからこそのソリッドで無駄のないタイトな演出
・余計な余韻も教訓めいた示唆も無くスカッとするラスト

Wアイスは両方とも良い顔してますね〜。アイスTは声も凄く好き。それにしても何故DVDになっていないんだろう。知名度の低さといい、本作への過小評価に抗議します!Amazonの配信があって良かった(^^)
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