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死と処女(おとめ)

死と処女(おとめ)の作品紹介

死と処女(おとめ)のあらすじ

嵐の夜、ポーリナは夫ジェラルドの帰りをひとり待っている。ようやく帰宅したジェラルドは、途中でタイヤがパンクし、通りすがりの親切な男の車で送ってもらったという。その男・ロベルトの声を聞いて、ポーリナは震え上がる。それは数十年前、拘束され目隠しされた彼女を何度も陵辱した男の声だったのだ……。辛い過去の痛みと訣別するため、ポーリナは復讐を実行に移す。独裁政権崩壊直後の南米を舞台に、「死と乙女」の調べに乗せて繰り広げられる傑作心理サスペンス。(C)1994 BEHIND THE SCENES LIMITED ALL RIGHTS RESERVED.

死と処女(おとめ)の監督

ロマン・ポランスキー

原題
DEATH AND THE MAIDEN
製作年
1995年
製作国
アメリカ
上映時間
104分
ジャンル
ドラマ

『死と処女(おとめ)』に投稿された感想・評価

登場人物が3人だけだが、心理スリラーとしては良かった。

シガニーウィーバーを観るためだけに鑑賞!!

最後の終わり方がなんかモヤモヤした。
kuu
3.8
『死と処女(おとめ)』
原題 Death and the Maiden
製作年 1994年
製作国 イギリス・フランス合作
上映時間 103分
フランツ・ シューベルトの弦楽四重奏曲ニ短調「死と乙女」をモチーフに、男女3人の激しい葛藤を描く密室心理サスペンス。
チリの劇作家アリエル・ドーフマンの戯曲を、「ローズマリーの赤ちゃん」「テス」のロマン・ポランスキー監督が映画化した。
過去の出来事に復讐心を抱くポーリナ役は「エイリアン」「エイリアン2」のシガニー・ウィーバー、過去にポーリナを苦しめた男ロベルトを「ガンジー」でアカデミー主演男優賞を受賞したベン・キングズレー、ポリーナの夫ジェラルドは「リーサル・ウェポン3」のスチュアート・ウィルソン。
2024年6月、本国公開30周年を記念してデジタルリマスター版が公開。

独裁政権が崩壊した直後の南米某国。
ある嵐の夜、ポーリナは夫ジェラルドの帰りをひとり待っていた。
ようやく帰宅したジェラルドは、途中でタイヤがパンクし、通りすがりの親切な男の車で送ってもらったという。
その男、ロベルトの声を聞いて、ポーリナは震え上がる。
それは数十年前、拘束され目隠しされた彼女を何度も陵辱した男の声だった。過去の痛みと訣別するため、ポーリナは復讐を実行に移す。

余談から始めます。
今作品の舞台となる南米の国と、その旧体制の独裁政権はあくまでも無名の南米某国。
今作品の原作戯曲(したがってこの映画化作品)は、この無名の国を非公式やけどチリであると設定していることが指摘されている。
原作の脚本家アリエル・ドーフマンはチリ人であり、チリには長い独裁政権時代があったのだから、これは驚くことではない。
もうひとつ南米某国が何処をモデルにしたのかのヒントは、クーデターの数日後に亡くなった有名なチリの詩人パブロ・ネルーダにちなんで、パウリーナの家に「ネルーダ」と書かれたポスターが貼ってあること。
もう一丁、余談ですが、
『死と乙女』フランツ・ シューベルトの弦楽四重奏曲ニ短調曲は、1817年2月にフランツ・シューベルトが作曲した歌曲で、原曲のドイツ語では "Der Tod und das Mädchen "ちゅうタイトルで知られている。
1821年11月、ピエトロ・カッピとアントン・ディアベリによってウィーンで初めて出版された(D.531;作品7、第3番)。
歌詞はドイツの詩人マティアス・クラウディウスの詩、病の床に伏す乙女と、死神の対話を描いた作品から取られたそうっす。
原曲は声楽とピアノのために作曲されたモンやけど、映画では言葉なしで演奏されている。
ロマン・ポランスキー監督の作品『戦場のピアニスト』(2002)での音楽は、原曲に基づいて1824年に作曲された後期の四重奏曲で、Wikipediaには: 『1824年に作曲されたこの曲は、作曲者が大病を患い、死期を悟った後に作曲された。 この四重奏曲の名前は、シューベルトが1817年に書いた同じタイトルの歌曲から取った第2楽章の主題に由来しているが、死の主題はこの四重奏曲の4つの楽章全てに感じられる』とある。
こないなモチーフにポランスキー監督がどう料理するのか興味があれば観てほしいです。
そんな今作品。
南米の人里離れた別荘で夕食の支度をしながら散歩していた女性が、突然停電に見舞われる。
後日、原因不明のパラノイアに襲われた妻の発作を鎮めた後、見知らぬ男が夫のスペアタイヤを持って戻ってくる。
夫はその寛大さに報いたいと思い、彼を飲みに誘う。
極度にイライラしていた妻は、気づかれないように家を抜け出し、見知らぬ男の車を盗み、崖から海に突き落とす。
この後、映画は最高級の3人組のサイコドラマに落ち着く。
ロマン・ポランスキー監督は、必要最小限の手段で緊張感を掘り起こすことができる監督の一人であり、意図的な照明、特殊なカメラアングル、テンポの良い物語を駆使して、サスペンスを際限なく盛り上げていく天才やと思うし、今作品でも十二分に本領を発揮していました。
妻のポリーナ(シガニー・ウィーバー)は、見知らぬ男(ベン・キングズレー)が数年前に自分をレイプし拷問したと疑っており、夫のジェラルド(スチュアート・ウィルソン)は、男の自白を得るために雇われた弁護士。
夫のジェラルドは、男の自白を得るために弁護士を雇うが、そこで繰り広げられる心理的ないたちごっこは夢中にさせる。
キングズレーもウィルソンもそれぞれの役柄をうまく演じていたけど、今作品に活力を与えているのはウィーバーで間違いないと個人的には思てます。
彼女の演技はまったく無慈悲で、荒れ狂う暴力、氷のような冷淡さ、劣悪さ(生々しい拷問の回想で強調される)の瞬間に満ちている。
エレン・リプリー(映画『エイリアン』シリーズでウィーバーが演じたキャラ)がクイーン・エイリアンを前にして大胆不敵だと思っとったら、『死と乙女』ではまったく違う種類のタフな外見をこの女優に見せている。
ある意味、男たちに強姦(ごうかん)された女性の壮絶な復しゅう劇を描くバイオレンススリラー。1978年製作のカルトムービー『悪魔のえじき』(『発情アニマル』の邦題でポルノ映画として劇場公開された後、ビデオ発売時は『悪魔のえじき』、TV放送時は『女の日』と邦題を変化させ、2010年『アイ・スピット ・オン・ユア・グレイヴ』でリメイクされてる)で行われた生々しい復讐を思い出した。
個人的には今作品の方に軍配をあげるが、同じように追い込まれ(レイプと拷問は想像に任されているが)、一流の演技とマッチしたその心理的なエッジは、今作品を映像化された芝居からさらに踏み込み、より直感的な領域へと導いているとおもいます。
そして、ポランスキー監督の得意とするように、最後の最後まで我々観た者に想像させ続ける。。。
4.6
【復讐は突然に】

ロマン・ポランスキー監督×シガニー・ウィーバー主演のブロードウェイの同名戯曲を映画化した密室サスペンス作品

〈あらすじ〉
南米某国。独裁政権が崩壊して間もなくのある嵐の夜。ポリーナは夫の帰りを待っていた。やがて夫は、帰る途中車のタイヤがパンクしていた所を助けてくれたという人物の車で帰ってくる。酒を酌み交わしながら居間で話す2人。しかし、その会話を隣の寝室で聞いていた彼女は、その男の声を聞いた瞬間凍りついた。その声の主こそ、かつて自分を誘拐、監禁した果てに拷問をした男の声だったからだ。彼女は二人の隙をみて引出しにあった拳銃を手にするが...。

〈所感〉
登場人物がたったの3人のみでほぼワンシチュエーションのサスペンス作品だが、人物の巧みな掛け合いと唐突に事態が動き出す構成に息付く暇もなく、楽しんで見れた。最初はシガニー・ウィーバーが垂れ気味なおっぱいさらけ出しとるなぁと呑気に構えてたら、ポリーナにとって憎き男の思いがけない登場、そこから彼女の行動原理がわからなくなり、一体彼女の過去に何があったんだと推理していくことから始まる。タイトルはシューベルトの『死と処女』という曲からとったもので、加害者がこの曲を車内で流していたことから、ポリーナは彼が犯人だと信じてやまない。だが果たして真相はどうなのか…。国家や政府、警察と見えない外部の存在が人物の流れを推進していて、ファシスト政権への皮肉も仄めかされていたり、ポランスキーらしい政治性のあるサスペンス作品としても評価できる。

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