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不実の愛、かくも燃え
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目次

『不実の愛、かくも燃え』に投稿された感想・評価

のんchan

のんchanの感想・評価

3.8
イングマール・ベルイマンが自らをモデルに書き上げた脚本を、ベルイマン作品の常連で結婚はしなかったものの公私共にパートナーだったリヴ・ウルマンが監督している人間ドラマ❗️


老いた男が原稿用紙を広げ、聴き取りゲームだとして女からの告白を聞き出していく。まるでカウンセリングのようでもあり、時に懺悔のような...女は不実の恋愛についてゆっくりと語り始める...


その女はマリアン(レナ・エンドレ)。夫は世界的な指揮者マークス(トーマス・ハンソン)。2人には9歳の娘がいて幸せな生活を送っていた。
マークスの親友である映画監督ダーヴィッド(クリスター・ヘンリクソン)はしょっちゅうマークス家に遊びに来ていた。ダーヴィッドにも妻子がいるが離婚寸前。
マークスが出張したある晩、マリアンとダーヴィッドは同じベッドで一晩を過ごす。その日はただ手をつないで眠るだけだったが、この時から2人の関係は離れられない危険なものへと変わっていく。ついにマークスを欺いてパリへの不倫旅行を決行してしまう。
さすがに不倫に気づいたマークスが離婚を申し出て、娘の親権をめぐって争うことになる。


これはもう娘がただただ気の毒😫


前半は心の中で、ベルイマン自身が監督をしてたら良かったのでは?と思いながら観ていたが、いや、後半はどんどん面白くなった。ラストはサスペンスのようでもあり...


ベルイマンはモテ男なので、5度の結婚、リヴとの間にも娘が1人いる。
懺悔の意味も込めながら執筆していたのかも?


レナ・エンドレの一人舞台のような雰囲気もある。リヴが演技指導しているせいか?重なるようにも思えた。


※リヴ・ウルマンは父親の仕事の関係で東京生まれだったのね😲
SyonL

SyonLの感想・評価

-
ドロドロベルイマン。
S

Sの感想・評価

3.7
2021/07/21 DVD

同年の第53回 カンヌ国際映画祭
コンペティション部門出品作品

スウェーデンの巨匠イングマール・ベルイマンの脚本を、かつての恋人でありベルイマン映画の名女優リヴ・ウルマンを監督に迎え、自身の放埒な恋愛体験を思わせる不倫劇を描いた自伝的作品。

物語は、ある書斎で小説の原稿を執筆をしている老齢男性が自身の過去の記憶を呼び戻し、目の前に蘇った女優マリアンが悲劇の愛を語り始めるという回想劇。
世界的な指揮者の夫と愛娘を持つ美しい妻マリアンは、夫の親友である映画監督ダーヴィッドと逢引きを重ねるようになるが…。

マリアンを演じたレナ・エンドレは、リヴ・ウルマンを彷彿とさせるほどの感情の演技を見せており惹き込まれた。
私生活でのベルイマンは本作のように恋愛のトラブルを抱えながら、全盛期における神の不在を題材とした宗教的な作品群が生み出されていたのだとしたら、やはり凡人には真似の出来ない生き様であり天才の所業であると言わざるを得ない。しかし神の人ではなく、ゴタゴタの難続きであった事を知ると、どうしようもないほど人間味を感じてしまう。

本作で描かれる映画監督、舞台演出家であるダーヴィッドこそ、ベルイマン自身を投影した人物だと思われ、回想部分はベルイマンの特色である、役者の表情をアップで撮影した台詞と演技に重点に置いた演劇スタイルに近しい。
また、波瀾万丈なベルイマンの半生を単純に綴った伝記映画ではない。人物設定と時系を小説の世界のように複雑化し、固定カメラによる整った画面配置による室内劇に、撮影時に側で見守っていたであろうベルイマンの息遣いを感じ取れる。
恋愛関係から事実上の結婚を経て、年月が過ぎても尚、ウルマンとベルイマンは深い絆で結ばれていたのだと思うと非常に感慨深い。

エンドロールのクレジットを観て気が付いたが、小説家役を演じたエルランド・ヨセフソンは、老いたベルイマン自身なのだそうだ。
ヨセフソンは長らくパーキンソン病を患っていたそうだが、本作でも恐らく病気と闘いながらの撮影だったのだろう。マリアンの語らいを、静かに穏やかに聞き入ってきたヨセフソン演じるベルイマンが、若き自身であるダーヴィッドが現れ、遠き自身の半生に苦悶の表情を浮かべ対面する場面は印象深い。
ベルイマンのデビュー作品から出演し続け、名実ともにベルイマンの右腕と言っても過言ではない名役者ヨセフソンの演技は、慈悲と慈愛に満ち素晴らしかった。

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