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女猫
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『女猫』に投稿された感想・評価

今さらですが、フランソワーズ・アルヌールにちょっとハマってしまいました。
先日観た不倫モノの『ヘッドライト』、ミュージカル仕立ての『フレンチ・カンカン』に続き3本目は本作をセレクト。
今回はまたガラリと変わって第二次大戦フランスのレジスタンスを描くサスペンス。

主人公のコーラ(アルヌール)はレジスタンス活動で命を落とした夫の遺志を継いで組織の一員としてレジスタンスに加わります。
一時はミッションをうまく成功させて信用を得たものの、コーラが酒場で親しくなったスイスの新聞記者の正体は実はドイツ軍の将校で・・・

監督は『筋金(ヤキ)を入れろ』や『火薬に火』のアンリ・ドコワンで私は初見。
共演者で知ってる顔はレジスタンスの隊長役のベルナール・ブリエ(『太陽の下の10万ドル』『追悼のメロディ』)くらいでした。

以前にも書きましたがアルヌールは石ノ森章太郎の『サイボーグ009』の003のモデル。
本作ではレジスタンス組織のメンバーという設定とモノクロの美豹がより石ノ森氏の原作漫画のキャラを想起させます。
石ノ森氏は当然この作品も観たんだろうな~という作品でした。
1950年代フランスの人気女優フランソワーズ・アルヌールがナチス抵抗レジスタンスを演ずる代表作のひとつ。監督は「筋金(ヤキ)を入れろ」(1958)などフレンチノワールの名匠アンリ・ドコアン。音楽は『天井桟敷の人々』(1945)などフランス映画音楽の大家ジョゼフ・コズマ。

1943年、ナチス占領下のパリ。秘密通信をしていたレジスタンスのアジトをナチスが急襲した。無線技士は逃げ損ねて死んでしまうが、その妻コーラ(フランソワーズ・アルヌール)は送信機を持ってリーダーのもとに逃げた。彼女は夫の後を継いで抵抗組織に加わり、ナチスのロケット設計図を盗み出すことに成功するが、ナチスから“猫のような眼をした女”として指名手配されてしまう。。。

無駄がなく論理的な展開が緊張感を呼ぶ非情なノワール。最後まで目が離せなかった。

アルヌール演ずるヒロインは夫の死に際して落ち込む様子を見せず後を継いでレジスタンスに参加する。インテリア業志望の一般女性だったのが大胆に作戦を遂行し見事に成功させる。一方で、たまたま知り合った新聞記者を名乗る男に心を許し失敗の道に進んでしまう。強いのか弱いのかわからない個性的なキャラだと思って観ていたが、終盤にナチスに捕らえられたレジスタンスの面々は決して訓練された者たちではなく命がけで抵抗する市民たちであり、彼女もそうした一人だった事に気付いた。裏切り者として絶望に追い込まれる運命に戦時下の悲惨を痛感した。

アルヌールの出演作はあまり観ていないのだが、本作での陰のある女性像は「フレンチ・カンカン」(1954)での陽気な庶民娘とは別人のようだった。別の役柄も観てみたくなった。

※『サイボーグ009』の003ことフランソワーズ・アルヌールは、本作でのフランソワーズ・アルヌールから命名
ドイツ占領下のパリで、夫を殺されながらも猫のような眼を持つ女スパイとしてレジスタンスに身を投じるコーラをフランソワーズ・アルヌールが演じる。
黒いコートに身を包み表情を崩さずにクールにヒロインを演じる彼女だが、大好きな石ノ森章太郎の『サイボーグ009』の003のイメージとダブって見えたほど魅力的で、まさに彼女ありきの作品に思えます。
現実に003のフランソワーズ・アルヌール(フランソワ)は彼女がモデルだそうです。一般人になりすましたナチス将校と恋に落ち、悲劇を迎える実話をもとにしたフレンチフィルムノワール。

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