ブーベの恋人の作品情報・感想・評価

「ブーベの恋人」に投稿された感想・評価

カレン

カレンの感想・評価

4.2
イタリアの貧しい頃を舞台にした映画って、音楽も含めてどうして心にしみる物が多いんだろう。クラウディア・カルディナ―レ、綺麗だなあ。
ただ、チャキリスはウェストサイドの方が、断然魅力的……私にとってはね。
落ち着きのない可愛らしい少女から、迷える乙女に成り、最後には凛とした女性へと成長するクラウディアカルディナーレの演技がお見事!
法廷での緊張した様子や、面会時の複雑な心境も絶妙に表現していた。
洋製・佐田啓二的二枚目のジョージチャキリス。

しきりに「ファシストが悪い」と云い放ち片付ける党員たちだが、思考停止し全てをその信念に委ねてるかの様に映ってしまう...

蜜月部分は美しい音楽で柔らかにロマンチック。
電気を点けたり消したりする弟、突然消える映画館の照明など陽と陰の演出が冴えていた。

ブーべへの愛を力強く全うしようと覚悟を決めるマーラの姿、ステファノとのラストシーンに胸を打たれる。
イタリア女性の強さが華麗に描かれていた。
蛇革のハイヒールは今でも色褪せず超お洒落💯
Hitomi

Hitomiの感想・評価

4.0
題名がいいな、
哀愁漂う音楽が、より私を魅了しました
味ある映画だった
舞台は1944年に終戦を迎えたばかりのイタリアのとある田舎町。パルチザンのひとりの若者ブーベ(ジョージ・チャキリス)は戦後も、ファシストを根絶してやる!の思いで活動を続けていた。この時ブーベが、同じく反ファシスト派である戦死した同志の父親を訪ねた際、その妹であるマーラ(クラウディア・カルディナーレ)と出会う。そんなブーベとマーラの恋物語だけど、思った以上に政治色の強い内容。
マーラとブーベが婚約して間もなく、ブーベは仲間と共にファシスト絡みの人間を殺してしまい、追われる身となり海外へ逃亡。マーラは憲兵に「ブーベが捕まったら終身刑は免れない」と言われ動揺する。
会えない日々が続く間、マーラはステファノ(マルク・ミシェル)という男性と出会う。マーラは当初はブーベひと筋という想いでステファノからの告りも拒んでいたものの、どこでどうしているかさえわからないブーベより、リアルに癒しの存在にもなっているステファノへ気持ちが揺らぐ。…そんなとき、逃亡中のブーベが逮捕されたとの知らせが……。

非常にごめんなさいなのですが、私はステファノ派で、終盤では彼に感情移入もしてしまった…。やはりあの状況を実感できていない自分なだけに、ブーベの行動や考え、ブーベに翻弄され続けるマーラの想いさえもイマイチ理解出来ない…というより理解したくないなぁなんて思えてしまいます…。これも平和ボケ(死語?)のせいなのかもしれません。先人たちの想像を絶する苦労、悲しい出来事があってそれが教訓となって今があるのだし、あの背景があってブーベがああなってマーラがそうなっている事は理解できる。でもどうしても今の自分目線で見てしまう…。ステファノのほうが好き(こんな事を思った方って他にいるのでしょうか……汗)。

でもやっぱりこの作品が好き。再見でしたが今観ても大好き。CC様のあの美しさ……。モノクロならではの美も映えてました。でも本作で最も好きなものは、あのテーマ曲。私の好きな映画音楽の五本の指に入り、これまで百万遍は聴いた(ような気がする)あの曲。
ステファノが好きと言っておきながら、この曲を聴いて思い出すのはいつも、キュートな上目遣いのCC様の美しいお顔と、いつも伏目がちで憂い顔のブーベ… この二人のコトだけです(矛盾してますね…笑)。ああ、また聴きたくなってきた…。
油屋

油屋の感想・評価

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色男がいっぱい出て来るが、クラウディアカルディナーレの美しさが圧倒的だ。男を待つ女を演じても美しさに力強さが加わっている。
ぽんず

ぽんずの感想・評価

4.0
渋くて哀愁漂うテーマ曲に酔ってしまう
政治犯の男と田舎町の娘のとても切なくも深い情のある恋愛映画
ジョージチャキリスはもちろん、シェルブールの雨傘でおなじみのマルク・ミシェルも素敵だった…
イタリアの街並み、音楽、なんとも言えない表情。
マーラの「わかって、わたしはブーベの恋人よ。」っていうセリフがあたまから離れない
yoko45

yoko45の感想・評価

4.0
 ひたむきな愛情を感じます。
 ブーベの恋人、マーラを演じるC・カルディナーレが素晴らしい。
 絹布のお土産に喜び、味気ない文通にふてくされ、父親に結婚の許しを得て立ち去るブーベに腹を立て、彼の実家では言いたい放題、でもハイヒールを買ってもらい大喜び・・最初は幼さがあり可愛いだけの感じですが、このあとの気持ちの揺れと心をしっかり保てる落ち着いた大人へと変わっていく姿が美しいです。
「わたしが守ってあげなければ」「わたしがついている」マーラの救い、戦中戦後を生き、当時の人はこの映画をみて何を思ったのでしょうか。癒やされた方もいるでしょう。

(メモ:マーラの恋人、ブーベをG・チャキリスが。
 パルチザン活動、そっけない態度、言葉が足りない、追われる身、裁判での弱音と被害妄想、チャキリスは軽やかにステップを踏んでいる方が良いのでは、チャキリスの髪型が・・このあたりを考えると台無しになるのでよしましょう。)
メル

メルの感想・評価

3.9
ルキノ・ヴィスコンティの秘蔵っ子クラウディア・カルディナーレと「ウエストサイド物語」で人気の出たジョージ・チャキリス、そして昔から耳に馴染んでいる哀愁あるテーマ曲。

世界大戦後のイタリアではファシスト党とドイツ軍の支配に対しパルチザン軍として抵抗する市民がいた。
ブーベ( G・チャキリス)もパルチザンとして活動するうちに殺人犯として追われる身になり、恋人マーラ( C・カルディナーレ)は…。

向こうっ気の強さと子どもっぽさの残る20歳の田舎娘から、ひとりの男を愛し、迷いながら自分の生きる道を選んだ27歳の憂いを纏った女をC・カルディナーレが見事に演じていて、どのシーンにも彼女の美しさが溢れている。

戦後のイタリア映画はどうしても戦後の日本とある部分重なって見える。
マーラの選んだ道は多くの日本女性にも共感されるのではないだろうか。
そして見終わった後にもあのメロディーが心に残る。
hiroki

hirokiの感想・評価

3.0
獄中のブーベを14年も待てるのかというのが最大の疑問だがこの時のCCはまだ24歳。心細くなってつい他の男を頼ったりもする。マーラとステファーノが観に行く映画はロバート・テイラーとヴィヴィアン・リーの哀愁。戦時中のパルティザンの殺人を裁く法廷劇を経て最初の問いに
Moeka

Moekaの感想・評価

3.5
第二次世界大戦最中、ファシズムが支配するイタリアにてパルチザンの若者と恋に落ちた女性の恋模様を描く。気が強くもひたむきに待ち続けるCC様の姿は戦後のイタリアにしてみれば女神様のようにみえたことだろう。20歳から大人の女性として成熟を遂げる様を絶妙な仕草や表情で見事に演じ分けていて脱帽。白黒の粗々しさが彼女の美貌をより彫刻のように見せていたけれどイタリアの美しい景色はカラーで見てみたかった!
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