ブーベの恋人の作品情報・感想・評価

「ブーベの恋人」に投稿された感想・評価

本日4月15日は我が愛しき"イタリアの女豹"ことクラウディア・カルディナーレ様のお誕生日です!
彼女もとうとう80歳のお年に…!

CC様のフィルモグラフィの中でも、特に彼女の美貌と演技が光る代表作がこの『ブーべの恋人』ではないかと思っています。
戦後混乱期のイタリアを舞台に、政治とイデオロギーに翻弄される男女を描いた極上メロドラマ。

ネオレアリスモの影響を色濃く反映させる本作は
パルチザンの青年ブーべと、彼の同胞でファシズムに命を奪われた男の妹マーラが抒情的な恋模様を展開させます。

CC様演じる田舎の美しき娘マーラがとにかくいじらしくて、
哀愁漂うカルロ・ルスティケッリの印象的なテーマ曲が場面毎を更に盛り上げます。

危険なレジスタンス活動に身を置くブーべ役には『ウエスト・サイド物語』のジョージ・チャキリスを起用し、
一方マーラが都会で出会った色男役は同年『シェルブールの雨傘』でも似た役柄を演じたマルク・ミシェルが担当。

また劇中で数々の名ショットを生み出すのは、巨匠フェリーニやアントニオーニの名作に寄与した撮影監督ジャンニ・ディ・ヴェナンツォの辣腕!

会えぬ恋人に愛慕しながらもひたむきに操を貫こうとするCC様の姿は、
疲弊した戦後イタリアにとって慈しみ深い聖母マリアの如く映ったことでしょう。
Jeffrey

Jeffreyの感想・評価

3.5
‪「ブーベの恋人」‬
‪L.コメンチーニ監督の本作を久々に鑑賞したけどラブロマンスの名作だね!この何かに夢中になって生きる人生を映した映画だと後の"天使の詩"でも見られる…切なく美しいイタリアの田舎の自然と街並み、ファシズムが遺した傷跡と空気。一人の女が愛を貫く珠玉のドラマ…あぁ最高です。‬
なんとキレイな二人、絵になる二人、オトナの二人!内容は忘れてしまいましたが、題名と二人の名前は覚えてました。
otom

otomの感想・評価

3.6
ファシストとパルチザンの歴史認識ありきじゃないと話のすっ飛ばし具合に付いて行けないのじゃないかと思われる。最後こそ尽くす女風に終わっているものの、終身刑は何年と面白質問をしつつ、フラフラするあまりにあんまりな女の印象しか残らん。男はつらいよみたいな劇伴はなかなかだった。
NY

NYの感想・評価

3.5
C.C.の目力がすご過ぎ。
7年の歳月を的確に演じわける力量といい、2人の男の間で揺れる心理表現といい、クラウディア・カルレナーレはもっと評価されて然るべき。
脇の2人と音楽も良かった。
こぅ

こぅの感想・評価

3.6
カルロ・カッソーラの同名小説を映画化したCC、
クラウディア・カルディナーレ主演の【ラブ・
ロマンス】。

1944年終戦、ファシズムの傷跡残るイタリアの
田舎町、マーラ(クラウディア・カルディナーレ)
の家に共にパルチザンとして戦い、命を落とした
マーラの兄の訃報を伝えに青年ブーベ(ジョージ・
チャキリス)がやってくる。マーラの父は心から
彼を迎え入れた。次第にマーラはブーベに惹かれ
るが彼は…。

兎に角、美しいCCが観れる。
冒頭の訳ありで列車に乗るマーラから終盤まで
長い回想で綴られる。
前半のぶっきら棒で煮え切らないブーベとの恋に
は【終始イライラ】するが、中盤の彼女に惹かれ
てアプローチしてくる男の出現でデートを重ねる
マーラはイキイキしていて輝いて見えた。
大ヒットしたカルロ・ルスティケリのテーマ曲が
印象を残す。


何が本当の幸せか⁈
終盤の【彼女の選択】こそが本作の描きたい愛の
テーマだ。
見終わった後また最初から見たくなる作品
歴史とかを知ってたらもっと楽しめたのかな
「でも私はブーベの恋人よ、わかって。」ってセリフが好きでした。
pier

pierの感想・評価

4.0
車窓から外を眺めるカルディナーレの、なんとも言えない表情が頭から離れない。
最後までブーベの言葉が、うわべだけに聞こえてしまい、感情移入ができなかった。
なぜか。マーラに対しての態度、愛の言葉がとってつけたように聞こえる、マーラのことがこんなに好きなんだという演技(この場合俳優としての演技)がしきれてない。などなど。
1944年、20歳の美しい娘マーラのもとに、兄と一緒にパルチザンとして活動していた青年ブーベがやって来る。風来坊のような存在の彼に、想いを寄せるようになるが手紙には活動報告ばかりで愛の言葉は無く...。

イタリア・フランス合作の名作。クラウディア・カルディナーレとジョージ・チャキリスという当時を代表する二大スター主演!
実際にあった話をもとにしているそうですが、こんなに胸が張り裂けそうになる純愛も珍しい...。ハリウッド映画とはまた違って、すごく淡々と、でも確実に私たちにメッセージ訴えて来るイタリア/フランス映画。

何年もの間、結ばれたくても結ばれない運命のマーラとブーベ。初めはどこか素っ気ないそぶりでマーラに愛の言葉を囁かないブーベの態度が煮え切らなくてイライラしたけど、布団で寄り添うあのシーンでその意味が分かってホロリ。大好きだとしても、それを口にすることが必ずしも正解では無くて。むしろ何も言わないことこそが一番の「告白」だったりするんだなと...。
はじめは手遊びしたり、ブーベからの手紙を受け取って駆けずり回ってた村娘のマーラがだんだん現実と向き合うにつれて大人の女性へと成長していく姿も印象的でした。クラウディア・カルディナーレが本当にきれい...!あんな瞳で見つめられて、「愛してるわ」なんて言われたらブーベももうそりゃ言葉にならないだろうなぁ...。
ジョージ・チャキリスもダンサーとしてのイメージが当然強いんですが、本作も葛藤する青年役がハマり役ですごくカッコよかった。

青年ステファノとの出会い、法廷での戦い、様々な経験を通してマーラが達した1つの答えに触れたとき、真の愛をそこに見た気がしました。時代に翻弄される男女の愛って、誰のことも責められないからより切ないですね...。
珠玉のラブストーリーでした。モノクロ画面なのに、街1つ1つが美しく見えました。
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