アメリカの大恐慌時代に実在した競走馬シービスケットと3人の男たちの挫折と夢を描いた競馬ドラマ。　
ゲイリー・ロスが監督と脚本を担当し、トビー・マグワイアが主演、ジェフ・ブリッジス、クリス・クーパー、エリザベス・バンクス、騎手のゲイリー・スティーヴンスらが共演。　

1910年、工業化の波が押し寄せ、ニューヨーク市では既に自動車が普及していた。チャールズ・ハワーズ（ジェフ・ブリッジス）はサンフランシスコで自転車店を開店したが、さっぱり客が来なかったため、自動車販売に転業し、15年後には5店舗を構えるほど事業に成功した。しかし幼い息子が勝手に自動車を運転して事故で亡くなり、チャールズは生きがいを失い、妻とも離婚する。一方、カナダ・アルバータ州では、乗馬が大好きな少年レッド・ポラードが両親や4人の兄弟と何不自由ない生活を送っていたが、大恐慌により一家の生活は困窮し、レッドは厩舎の世話係として引き取られることになる。やがてレッド（トビー・マグワイア）は騎手として競馬に出場するようになるが、成績を残すことはできなかった。さらに小遣い稼ぎのために出場した賭けボクシング試合でKOされて右目の視力を失ってしまう。1933年、禁酒法が施行されていたころ、メキシコ・ティファナで競馬の観戦に来ていたチャールズはマーセラ（エリザベス・バンクス）と出会い、再婚する。そのころ、変わり者の馬の調教師トム・スミス（クリス・クーパー）は、脚が折れて銃殺されそうになったサラブレットを引き取る。3カ月後、ニューヨーク州サラトガでは仔馬のシービスケットが晴らしい血統でありながらも手の付けられない暴れ馬として厄介者扱いされていた。そんなレッドとチャールズとトムとシービスケットが巡り合う。満を持してサンタアニタ競馬場で初出馬するが、騎手を務めたレッドは白熱したレースで頭に血が上り冷静さを失って敗退する。それを教訓として、その後、レッドはシービスケットとともに6連勝するなど勝利を重ね、1938年11月1日にピムリコ競馬場でライバル馬のウォーアドミラルと世紀の対戦をすることになる。しかし競技直前にレッドは落馬により脚を骨折して出場できなくなる。レッドは友人のジョージ・アイスマン・ウルフ（ゲイリー・スティーヴンス）に騎手を託し、シービスケットは見事にウォーアドミラルを征して勝利する。しかしシービスケットはその後のレースで脚の靭帯を断裂して競馬への復帰は絶望的となり、獣医からは安楽死を勧められる....　　

”命一つを見捨てるな　少しの怪我で”
実話をもとにした波乱万丈の人生をすごした三人の男と一頭の競走馬の感動ドラマ。
気性の激しいレッド、厳しく調教されて心が砕けたシービスケット、もともとは荒野で野生馬を捕まえて調教していたがモータリゼーションにより活躍の場を失ったトム、最愛の息子を亡くして生きがいを失ったチャールズ。一度は人生に挫折したものの、人の温かさに触れて未来に向かって奇跡を夢見て這い上がる男たちと競走馬の熱い思いとそれを支える一人の女性の運命が交差する。
競馬ドラマならではのハラハラドキドキのレースが熱く、目が離せない。
クライマックスは右足を骨折した騎手と左前足を靱帯切断した競走馬が出走する。
「心より　脚を砕くのがマシ」
挫けても折れても最後尾になっても最後まで諦めずに走り続ける。
最後はまさかの友情がアツい。
不屈の精神と再生を描いた人生劇で、勇気をもらえる名作です。
「僕らが　傷ついた馬を立ち直らせた？　そうじゃない　彼に救われた　僕ら全員だ　ある意味　互いを再生させたんだ」　　　

2025.4　NHK BSで鑑賞（プレミアムシネマ・字幕：森本務)　
2024.5　NHK BSで鑑賞（プレミアムシネマ・字幕：森本務)　　
第28回 日本アカデミー賞で優秀外国作品賞を受賞（2005年）

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• #ミュージカル”10トン・アｰウィンの大西部”
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ストーリー的に、イマイチ乗れなかったのは、少し残念… 単に、私が疲れていたのかも。競馬ファンの方、ホント必見の作品ですよ！　お勧めします。

兎にも角にも、ライドシーンの撮り方が素晴らしい。臨場感溢れるとは、正にこの事

競走馬って、本当に美しいと思う。

seabiscuitっていう名前も、当時は遡求力があったんでしょうね。

漁師が海で食べる固いパンって、
飾り気ない、頑固で、強いイメージあります。

今作は、1930年代の大恐慌時代に活躍した実在の競走馬シービスケットの物語です。

3人の負け犬が、それぞれの過去と向き合い、新しい目標を見つける過程で再生していくというストーリー。

世界が困難に見舞われるなか、
3人の男と1頭の馬がともに再起を果たすという筋を聞くだけでワクワクします。

けっこう歳を重ねたおじさんであっても、成長できるというのも良いですね。

1930年代を再現したセットデザインと衣装が素敵でした。

レースシーンは、本当に迫力がありました。