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大阪の宿
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『大阪の宿』に投稿された感想・評価

これもamazonプライムで見付けた作品。1954年という事は終戦からもうすぐ10年というタイミング。小津映画「東京物語」とほぼ同じ時代だ。

舞台は大阪で、高度経済成長の中で会社の重役ともめ事を起こし左遷された男が主人公。左遷先の大阪にある安宿を下宿として利用し、そこで知り合った女中達と交流を深めていく様子が描かれている。

日本の経済復興を担ってきた男と、ほぼ身売りのような商売で日銭を稼いできた女中、芸者達は、社会的な立場は違えど、混沌とした社会に対する憤りという部分で同じ気持ち抱えている。宿で出入りする芸者を演じているのは昭和の名女優、乙羽信子。僕が子供だった頃に、所謂「日本の母親」的な佇まいで活躍していた記憶があるけど、この作品では若くて妖艶で、男勝りの部分を持ち合わせる。とても魅力的な役どころだ。

舞台として登場するのは大阪城、大川、曽根崎といった、大阪キタ周辺の地域。僕が住む家にも近く、約70年前の様子を見る事が出来たのは貴重な体験だった(蒸気機関車が走ってる!)。本来はモノクロ作品のはずだが、amazonプライムで配信されているのは何故か色がついている。
5.0
本作で大阪に左遷された佐野周二演じる「正義漢」エリート商社マンに対して何やら反発心を抱いてるレビュアーが多いようだが、いまこういう古き良きモラリストみたいな主人公が減った為、観賞中実感が伴わないのかも知れない。

ただ単に時代が悪かった…。というか、微妙に現代とリンクする箇所も多い。誰もがカネ、カネ、カネで人間は何処へしまったのだろう?という主人公の失望感、嘆きはどこかしら現代的である。

五所平之助はあくまで自然主義的なタッチで庶民の哀歓を紡いでいるだけで、当時流行ったいわゆる「社会正義」とは無縁の監督だと思う。この手の邦画らしいウジウジ感は微塵もなく、むしろ画面が洗練されていてモダン。全編バタ臭く洋画でも観てるような雰囲気すらある。

各々の役者のアンサンブルはそれこそ神懸かり的。乙羽信子、水戸光子、若き日の左幸子等々…。大阪ロケのどこか霞んだ映像美から発散されるエモーショナルは相当なモノ。

いまならYouTubeやアマプラですぐ観れる作品だが、ぼくなどは本作にのめり込み過ぎて中古DVDまで取り寄せてまで買ってしまった。(高かったけど)。それくらいお気に入りの作品で、どうもこの屈折した主人公や落ちぶれた登場人物達の練りなす人間関係に魅せられているようだ。

内容的に明るくはないけれど暗くもない。脚本、演出面でのバランスが総じて完璧だった作品。文句無しの名作である。
ブルジョワで生真面目な佐野周二が必死に生きる労働者たちと触れ合うことによって、例えそれが正義だとしても利己的な言動が幸福をもたらすことはなく、利他的な行動にこそ良心は宿るのだと知る。光を当てるのが中心の佐野周二だけではない、周りの人物にも同じ明かりを与え生活を照らすのが五所平之助の素晴らしさ。その土地で暮らす彼彼女ら(市井の人)の日常が見えてくる、フィルムから息遣いが聞こえてくる。
金と労働、人生はうまくいかないことばかりだが、それでもその苦難を分かち合い笑いあえる人たちが側にいる、その一縷の望みを頼りに明日も明後日も、厳しい日々を生き抜くしかない。佐野周二を愛してはいるが自分とは住む世界が違うのも理解している乙羽信子(芸者役)の切ない佇まいが美しくて胸が熱くなる。働こう、死ぬまで生きよう。映画が希望を語れるとしたら、こういった作品だと俺は思う。

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