☆意外ですが60年代(61年)の作品。舞台は昭和24年で焼け跡感の残る東京東側(曳舟辺り)。観る機会の多い50年代前半の作品群に近かったのですが、新東宝の美術スタッフの力量にエールですね。
☆当作は…
冒頭、貧困きわまる一家を、画面手前に母親、そのやや奥右手側に子どもふたり、さらに奥に玄関を配したショットで捉える。玄関からは複数の人物が出入りする。シネスコは、横構図のための画面比ではなく、より広い…
>>続きを読むかあちゃん…なんて美しい響きの日本語だろ。そして望月優子のなんと逞しくもあったかいかあちゃん像だろう。もちろん伊藤雄之助の頼りないとうちゃん像も最高。天才子役すぎる二木てるみが愛らしすぎて思わずググ…
>>続きを読むある家族の貧困ぶりを、家族の少女の担任との交流をまじえて描く作品、となると邦画にありがちな辛気臭いものだと思われるし実際そうなんだが、これがめちゃめちゃ面白い。
舞台が主に家で全体を写すんだけど、複…
何かと怪奇モノが多い中川信夫監督だが、こういう庶民派の人情劇を作らせても巧いのですねぇ。
主演の伊藤雄之助の終始ヘタレみたいな父っつぁんが味わい深い名演技を披露する。気丈な母親を演じた望月優子もホ…