「粘土のお面」より かあちゃんの作品情報・感想・評価・動画配信

『「粘土のお面」より かあちゃん』に投稿された感想・評価

先生と女の子以外、ズレてたり、横に並んだりして向き合わない
また本作はシネスコでフィックスだが、先生を見送るときだけカメラがパン

@国立映画アーカイブ
上映生誕120年 映画監督 中川信夫
監督自身も気に入っていたという本作、中川信夫作品の中でも最上のモノクロシネスコ。
こんな楽しげな夜逃げあるんだ 笑

☆意外ですが60年代(61年)の作品。舞台は昭和24年で焼け跡感の残る東京東側(曳舟辺り)。観る機会の多い50年代前半の作品群に近かったのですが、新東宝の美術スタッフの力量にエールですね。
☆当作は…

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flyone
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冒頭、貧困きわまる一家を、画面手前に母親、そのやや奥右手側に子どもふたり、さらに奥に玄関を配したショットで捉える。玄関からは複数の人物が出入りする。シネスコは、横構図のための画面比ではなく、より広い…

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かあちゃん…なんて美しい響きの日本語だろ。そして望月優子のなんと逞しくもあったかいかあちゃん像だろう。もちろん伊藤雄之助の頼りないとうちゃん像も最高。天才子役すぎる二木てるみが愛らしすぎて思わずググ…

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3.8
このレビューはネタバレを含みます

ある家族の貧困ぶりを、家族の少女の担任との交流をまじえて描く作品、となると邦画にありがちな辛気臭いものだと思われるし実際そうなんだが、これがめちゃめちゃ面白い。
舞台が主に家で全体を写すんだけど、複…

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3.7
悲しい話とか、貧しい話とかってんじゃなく、侘び寂びよ。
この頃の日本は、あちこち、そんなだったんだろうし。
現代映画と比べると、映像や、風景の力が凄いやね。人々の機微とかさ。酒のアテには、堪らない。
94
4.5
セットのチャチさと荒川をデカく撮る感じが上手く混ざっててとても楽しかった。
伊藤雄之助のグチグチ芝居最高!
綺麗事と思わせない貧乏人情噺とところどころ感じる中川信夫臭が最後まで楽しませてくれる。
豊田正子の『粘土のお面』を原作に、館岡謙之助が脚色、中川信夫が監督した母もの、だが話を動かしているのは、父親の伊藤雄之助である。粘土のお面は、先生に預けられ、父は夜逃げをするのだ。家族はどうなるのか。
4.7

何かと怪奇モノが多い中川信夫監督だが、こういう庶民派の人情劇を作らせても巧いのですねぇ。

主演の伊藤雄之助の終始ヘタレみたいな父っつぁんが味わい深い名演技を披露する。気丈な母親を演じた望月優子もホ…

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