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『二重の鍵』に投稿された感想・評価

netfilms

netfilmsの感想・評価

3.9
 パリから3時間ほど南に下ったエクサンプロヴァンス郊外の大豪邸、一際豪勢な敷地面積を持つマルク家の屋敷。日曜日の朝、窓を開け、太陽の光を浴びる女中のジュリー(ベルナデット・ラフォン)は口笛を吹き、庭の草木を手入れする庭師の老人を誘惑している。到着した牛乳屋のロジェ(マリオ・ダヴィド )にも同じく誘惑するような目線と投げキッスを送るが、鼻の下を伸ばしたロジェは「服を着ろ」と笑いながら言い返す。屋敷から数十m離れた別宅に住む若い女レダ(アントネラ・ルアルディ)の姿。牛乳を届けたロジェは彼女の美しさに今日も見惚れている。彼女の部屋には日本風の襖と金屏風らしき物が飾ってある。やがて日曜日のミサに出掛ける母君のテレーズ(マドレーヌ・ロバンソン)は牛乳屋のロジェを睨みつけ、振り返り下着姿の女中ジュリーを恥じる。ジュリーの下着姿の誘惑の一部始終を、鍵穴からコッソリ覗く兄リシャール(アンドレ・ジョスラン)の偏執的な目線。ジュリーが部屋を出ようとする時、慌てて自分の部屋に戻り、アリバイ作りのために大好きなクラシックのレコードをかけている。マルク家は広大なブドウ園を所有し、エクサンプロヴァンスでも名家として知られていた。母君のテレーズはブルジョワジーの家庭の体面を必死で守ろうとする。今作はシャブロルが初めてスリラー・ジャンルを演出した記念すべき作品であり、初のカラー作品としても知られている。

明らかに常軌を逸したこの家の人々、破綻しているブルジョワジー家族の風景。導入部分からシャブロルの実に鮮やかな人物の動線に魅了される。当主のアンリ(ジャック・ダクミーヌ)はあろうことか、数十m離れた別荘に、若い愛人レダ(アントネラ・ルアルディ)を住まわせている。妻のテレーズは夫の不貞行為と、目と鼻の先にいる愛人が心底憎らしい。何かと言うとアンリに喚き散らすが、レダの若さと美しさに心を奪われたアンリは聞く耳を持たない。レダの父親は元外交官であり、日本からフランスに帰ってきた才女である。芸術家として一財産を築いたアンリは彼女の才能にも惚れ込んでいる。アンリとテレーズは2人の子宝にも恵まれたが、息子は明らかにマザコンであり、逆にファザコンの気が抜けない娘エリザベト(ジャンヌ・ヴァレリー)には、ハンガリー系の無国籍者ラズロ(ジャン・ポール・ベルモンド)という婚約者がいる。導入部分でマルク家の病理の一端を垣間見せた後、ショットは突然ラズロが運転する車がパリ市内を走る瑞々しいショットに切り替わる。動と静、都会と田舎、図式的な家族の風景とパリ市内でのゲリラ撮影の対比。次々に切り替わるショット群が素晴らしい。今作は『勝手にしやがれ』前夜、一躍ヌーヴェルヴァーグのヒーローとなる前のジャン・ポール・ベルモンドが、ブルジョワジーの家族の欺瞞を暴く傍若無人で無軌道な若者を好演している。テレーズや息子のリシャールの内的抑圧に対し、ラズロはアンリとレダの駆け落ち(ブルジョワジーからの逃走)を提案する。

それに逆上したテレーズとアンリの口論の場面、「みろ、自分の顔を。下劣、醜悪、できそこない、けだもの、老いぼれ、卑怯者、怪物」と吐き捨てるように妻に罵声を浴びせながら、鏡の前で老いた姿を直視させる様子は、後のファスビンダーの醜悪さにも近い。アメリカ人推理作家スタンリー・エリンの原作『ニコラス街の鍵』に基づく物語ながら、シャブロルは裕福な家族の恥ずべき問題を一つ一つ暴きながら、憎しみの矛先を神経質に紐解いてゆく。人間の内面にある欲望を露わにしながら、クラシックやアントネラ・ルアルディの神話的な美貌と俗物的なケダモノの所業(殺人)とを対比的に描くのである。焼き畑をしながら、木の幹の間に置かれたポータブル・プレイヤーでエクトル・ベルリオーズのクラシックを聴く真犯人の行動は、現代的に見ればホラーに分類されるだろう。純粋なミステリーであれば、事件を解決するのは刑事の仕事であるが、今作では一向に彼らの影は薄く、ブルジョワジーを外から見ていたはずの傍若無人な移民の目が、病理に満ちたブルジョワジー一家の欺瞞を暴く。鏡や水槽、ガラス瓶といった反射物を使ったアンリ・ドカエの狂気のカメラワークが素晴らしい。都会がオフビートなJAZZと即興で撮影されるのに対し、エクサンプロヴァンスでは俯瞰ショットを生かした実験的な構図が印象深い。今作でジャン・ポール・ベルモンドが演じた役名Luszlo Kovacsは、ジャン=リュック・ゴダールの『勝手にしやがれ』にも踏襲された。
太陽の下、広大な敷地に住む裕福な一家。
もとから壊れてる一家の関係が、さらに殺人事件を呼んでしまうミステリー。

原作は推理小説、50年代のミステリー映画です。
収集のつかない家族ドラマを観ていたら、犯人の毒気にあてられました。
他のシャブロル監督の映画とは全く違う雰囲気に感じたのはなんでだろう…。

ジャン・ポール・ベルモンドは一家の長女の婚約者で、この家の下宿人。
どちらかといえば寄生してるみたいな?
ベルナデッド・ラフォンはお手伝いさん。
ラフォンが窓から下着姿で通りかかる男性を面白がりながら誘惑するオープニング。
ここのシーンが凄く好きです。
この映画の美女はラフォンだけではない。愛人レダ役のアントネッラ・ルアルディも見とれてしまう美しさ。

劇的な音楽、切り替えの早い変わった構図が印象的。
カメラマンのアンリ・ドカエは、美しきセルジュ、いとこ同士でも撮影を務めているそうだ。

フーダニットなミステリーのはずなのに、捜査する刑事も後半に短い登場だけ。代わりに推理する探偵要素の人物もいない。
突然結論を突きつけられるかのような種明かし。見えなかった犯人が殺害動機と共に、突然姿を表すかのよう。
謎解きよりも人物同士の関係性に重きを置いてる感じ。

そして、その殺害動機は予想だにしない理由だった。
それなのに、それなら殺したいぐらい憎いだろう、と共感出来てしまう。
殺害を決意した直前の鏡に映る犯人の歪んだ顔の恐ろしさ…。
静かに狂っていくってこういう事なんだ。

見終わってみると、女優陣の美しさ、ベルモンドの自由奔放さ、パリのカフェでの酔いどれシーン、殺害シーンばかり思い浮かぶ。
菩薩

菩薩の感想・評価

3.7
下着姿のベルナデット・ラフォンが窓際で庭師及び牛乳配達の兄ちゃんに色目を振りまく最高の勃ち上がり。ブルジョワ家庭の主は隣家に住まわせた絶世の美女と公然不倫している設定だが、正直ラフォンの方が綺麗だし乳がデカイし一つ屋根の下でそこに愛はあるのかい?した方が殺伐とした気がするのだが…。嫁氏をやれ醜いだ頭が悪いだ罵倒しまくるモラハラ野郎だが、嫁氏も嫁氏で別に全く醜女では無く…。娘はチャラ男のベルモンドと何故だかイチャコラしており、息子は超が付くほどのマザコンでクラシック音楽狂、一家の面目を保つ為になんとか家族の形をキープしているが、遂にそれも崩壊しようとする時に愛人の殺人事件が起きる、さぁ犯人は誰だのミステリー。キャラのクセは濃いが映画としては至極真っ当、基本に忠実な感じ、カメラはやけに動き、鏡が多用される。犯人が「ワイはクソ虫や…」と独白するとこで、ちゃんと鏡の上をハエが這いずり回っている。ただこれラフォンは一体なんの為にいたのかがよく分からない…おっぱい要因…?殺人を告白するとこの音楽の使い方が派手。

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