デレク・ジャーマン再鑑賞。
短編映画4作品収録。

①Broken English
マリアンヌ・フェイスフルの'79年のアルバム『Broken English』からのPV3曲。

「Broken English」
ストリートフォト＋ノスタルジー
「witches' song」
モノクロ＋メランコリー
「The Ballad of Lucy Jordan」
記録フィルム風。
Lyricを読むと恋愛の歌なんだけど、MVの雰囲気だけ観ると異色だと思う。

②T.G.:Psychic Rally in Heaven
1980.12月に行われたThrobbing Gristleのコンサート映像。たぶん『In the Shadow of the Sun』と同じくスーパー8ミリで撮影した作品で光の明滅とブレ、陰影、粗い画面で終始しており、メンバー、ステージング等々は把握不可。そういやThrobbing Gristleって男根って意味だったな……。

③Pirate Tape
別に記載。

④The Dream Machine
4つの構成で成るオムニバス。
同性愛（男性間の）欲望とファンタジー、耽美的で実験的なビデオアート。
collaborationマイケル・コスティフ、セリス・ワイン・エヴァンス、ジョン・メイブリン。
1:モノクロ、モデルらしき全裸の美青年と戯れる写真家？の男性、耽美に映る戯れの。
拡大鏡にちん◯を映して遊んでいても絵になるという……。
2:光の明滅とフェラチ◯のイメージショットが交互に。ダイレクトなセックスファンタジー、欲望の発露（射精の比喩かも知れない）
3:宗教モチーフ＆耽美系。横たわる男性、俯瞰、舞い落ちる白い羽（逆再生）有刺鉄線の羽を引きちぎられた男性の裸体、堕天使のイメージ。彼の瞳がとても美しい青。
4:ゲイポルノのカットアップとゴア？な血肉のイメージ、赤子と授乳シーン、セックスと暴力、狂乱と調和。

冒頭と各セグメントの間、最後に挾まれる、高速回転している『ドリームマシン』を覗き込む男性の顔。このパートはフレーム数が若干違う気がする。たぶん狙い。

あえて選ぶなら④だなあ……作業用MVとして背後で流していたい。
サントラも映像に合っていて良い。

• #アート
• #ta_2024鑑賞

②TG psychic rally in heaven
先日音楽単品でスログリさん履修したところ別に眠くならなかった。スログリの音×ジャーマンの映像が生む魔術的陶酔感（睡魔との攻防とも云う）、最早快感。お香焚いて光浴びて踊ろうよ。


④the dream machine
VHSあるだけコンプや〜監督作嫌いじゃないけど今までの好みと遠い地点にある美意識たちへの感情どうも形容し難いよな〜などとボヤけたことを言っていた脳に電撃。気い狂うかと思った、いちばんだいすきだこれ。
よっつに分かれたそれぞれについて述べると、バッカスとカーテンの裏側、万華鏡と絶頂、タールと羽の天使、気持ち悪い（褒め言葉）。
あたくしがなにがしかのお店開くなら2、3番目の映像延々と流すね。とくに3番目、金と青過ぎるほどに濃い眼に射すくめられた。美しさに息止まったの、やっぱりこの35分で踊ろうよ。

デレク・ジャーマンが手がけたミュージッククリップやウィリアム・バロウズ本人が登場する映像など貴重。かなり刺激的で独特な色彩を放つ映像のコラボ。そのパワーに圧倒される！

• #みゅうちょびコレクション❤︎