これは傑作。メチャクチャおもしろかったです。これぞ風刺コメディだ。すっごくくだらないのに皮肉が効いてて最高。こういうの大好き、尻も大好き。みんな大好き、ルチオフルチ。

次期大統領候補のマジメな政治家ジャシントくん。独り身で浮いたウワサも無いため周りからはゲイ疑惑。
実は尻を見ると触らずにいられません。政治に身を捧げるために抑圧してきた性衝動が無意識のうちに顔を出す。

まずフルチ、さすがです。このジャシントが性衝動に駆られたときの妄想や幻、夢の描写がフルチ。空から映したサン・ピエトロ広場にハダカの女子を重ねて見せるなんて！アゴスティーナ・ベリさん。

イタリア行ったときこのサンピエトロの壮大さにすごく感動したんすよ。その美しき思い出をこんな風にして彩っていただきました。

ジャシントくんが行方不明。ザワつきだす政局。諜報機関と警察と軍の盗聴合戦、かいつまんだ情報により国の上層部がバタバタ。
そこに裏で牛耳る枢機卿と子飼いのマフィアが入り乱れて…。

ジャシントは中道右派の政党における、やや左翼的な主流逸脱派。穏健派の右翼的グループができてからは自分たちを左派と位置づけている、らしいです。

と、いろいろ言われてる中、当のジャシントは尻を触りたくなる衝動を治すために田舎の寺に引っ込んでるだけ、という。

オチリを見ると夢遊状態に陥って、潜在意識に支配される。どうしても手で触れずにはいられなくなるんです、とか言ってる。

中盤の見せ場、ジャシントの夢がいい具合いに狂っててやっぱフルチ。シスター達の並んだ尻を順に触ってくって何やってんすか。木に尻の実がなってるし。ベッドの赤い実はなんなのー！

フランス大使の奥様が『幻想殺人』にも出てたアニタ・ストリンドベリさん。この人好きです。
ジャシントの目を通して見るとハダカ。乳首にコイン股間に札束の姿で優雅にオシャベリ。もうホント可笑しい。

終盤には待ちに待ったラウラ・アントネッリのターンがやってきて、青い体験に身を委ねたくなるジャシントくん。冷静と情熱のあいだ、理性とセッソマットのあいだで苦しんだ末に出した答えとは。
アインツヴァイ。

エロコメディの描写が狂っててくだらなくて、でも国の運営に関わる部分や枢機卿をはじめとした教会などをメチャクチャ皮肉ってて、この距離感、ギャップが大きくて風刺コメディとして満点なのではなかろうか。
例によって出てくる女性は美女揃い。

そもそもジャシントくんが性衝動を抑えたキッカケや政治家として大きくなってった過程から、最後の決断からの結末からのラウラアントネッリへの挨拶からラストカットまで考えるとなかなか痛烈。

今回、単にエロ目的尻目的のフルチ目的でDVDを購入したんですが、ある意味こんなマジメな映画だとは思わなんだ。大当たり。

インタビューも入ってたので飛ばし飛ばしですが観ました。
ジャシントを演じたランド・ブッツァンカさんはこの映画のあと、政治家などから批判されたとのことで、ちゃんと効いてることもわかって嬉しかったです。

決して万人受けする映画ではございませんが。

お尻！お尻！お尻！お尻！
女のお尻を見ると無意識に触ってしまう上院議員ジャシント。こんな事がバレたら政治人生が終わってしまう🥺神父たちが彼を更正させようと手を尽くすが……っていうフルチさんの超絶エロ馬鹿コメディ！！
とにかくアホだし馬鹿馬鹿しくて面白かった😂女と間違えて女装親父の尻触るとこワロタｗ修道女のラウラ・アントネッリがエロくて可愛かったな〜🧡
お尻って最高だね🥰🥰🥰

• #70年代
• #イタリア
• #エロ
• #コメディ
• #お尻

次期大統領候補の上院議員が、スキャンダルの元となる尻フェチを克服するべく、修道院で療養生活を始める。性倒錯者の視点を通して、当時のイタリア国家の暗部を抉り出している、エロティック・コメディ。フルチいわく「風刺ではなくファンタジー」。

女性の桃尻を無意識的に鷲掴みにしてしまう上院議員が、友人の司祭と秘密裏に接触して療養施設に入る。バチカン枢機卿の説教を真に受けた主人公議員が、そのカウンターとして尻フェチのビョーキを発症させてしまう。

大統領候補の身辺を調査する情報機関がスパイ工作をおこない、政界に関わる各組織が誤った解釈で伝言ゲームを展開。そして、政局を自在に操る枢機卿が動き出すと、イタリア国内の秩序問題、ひいては民主主義を提起する流れへと突入する。

性衝動に駆られた瞬間のエロエロサイケ描写がいちいち面白く、ベリーショートのラウラ・アントネッリが情欲シスターを溌剌と演じてくれる。表面上ではエロバカだが、その深淵を覗き込むと、反権力闘争が沈められている。これぞ風刺コメディの正しい在り方。