無法者のキャベンディッシュ(クリストファー・ロイド)に兄を殺され、自らも瀕死の重傷を負ったジョン・リード(クリントン・スピルスベリー)は、偶然通りかかったインディアンのトント(マイケル・ホース)によって救出される。やがて、傷から回復したジョンは黒いマスクで正体を隠し、兄の敵を討つためにキャベンディッシュへの復讐を決意する。


ローンレンジャー誕生編。マスクを着けるまでの経緯が長く、復讐を果たすまでの期間が短いため盛り上がりに欠ける。トントとの出会いや銀の銃弾を使う理由などがオリジナルとは違うため戸惑う。

• #2023観賞ワン

テレビで好評だった同作品の映画化。テレビ放映版に比較的忠実に作っている。全体的にほのぼのとした素朴な作りだが、描くべきところはしっかり描いているので、ストーリーが判りやすいし西部劇らしい。例えば、ジョニーデップ版では端折っていた騙まし討ちにあって惨殺されるシーンもきちんと描かれているので動機が良く判る。
また、ジョニーデップ版はラストにいたるまでがダラダラしているし時系列が飛ぶなどしか流れが判り難いが、こちらはシンプルな作りなので判りやすい。
インディアン嘘付かない、キモサベなどの流行語はこの映画で生まれたわけだなので、この映画ではトントは素朴で誠実な青年だが、ジョニーデップ版は海賊のノリのままなのでそんな感じがしない。
なので、こちらの映画のほうが「インディアン嘘付かない」っぽい作りになっている。これを見ると、ジョニーデップ版がいかに駄作かわかると思う。

これぞアメリカ映画！！
ネイティブアメリカンもマスクもハチャメチャも面白い