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1942奇談
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『1942奇談』に投稿された感想・評価

3.7
3月23日公開『コンジアム』に向けて♫

実在の心霊スポットを題材とした評判の良い韓国産POVホラー『コンジアム』がついに公開されるので、チョンボムシク監督の過去作を見て行こうと思います。

本作は1942年日本占領下の朝鮮の安生病院を舞台として、そこでの四日間に起こった奇妙な出来事に生涯を支配されてしまった主人公パクチョンナムを描く怪奇譚。彼が晩年1979年に命を絶つところからスタートし、当時を回想するような形でその四日間の出来事が明らかになって行くという構成の作品です。

あまりにも美しい女子高生の死体に惹かれていく医学生(①)。交通事故で父と母を亡くし、1人無傷で生き残り失語症となった少女(②)。連続殺人事件の検視を担当する女医を妻に持つ夫(③)。この3人の視点で物語を紡ぐオムニバス形式を取りつつも、同時間同場所での出来事のため、それぞれが密接に関連し絡み合って行く面白い構造の作品でした。


戦争により親も夢も奪われたが、裕福な家庭に育てられたパク。望んでもいない夢を押し付けられ、初対面だと言っても良いほどに関係性の希薄な女性との結婚が勝手に決められている。そう言った自己のない人生を強いられる抑圧への抵抗からかパクは死体へと惹かれていく…。死体への恋は決して叶わないという自覚があるからこそ、自身の人生の鎖を強固に感じさせ、その退廃的で刹那的な安息がより一層物悲しさを浮き立たせる。巡り行く四季と人生を屏風に反映した虚実入り混じった表現が面白く感じました。


なぜ少女アサコだけが無傷で生き残ったのか。彼女の元に現れる血だらけな母親の霊。アサコの罪悪感と贖罪の気持ちから生まれる怪奇現象。その血だらけな悍ましさの中に現れる雪や眩い光のどこか幻想的な美しさ。救いという彼女の心の中での清算がもたらす希望が温かさを帯びて感じられたのが良かった。


露骨すぎる『サイコ』オマージュが楽しい。ここまでガッツリ『サイコ』してるの初めて見たかも…。「憑依」とは何なのか。魂は存在するのか。その答えを全部自分の口から語ってしまうのですが、その答えを自覚してるからこそ、悲しさが際立っていたと思います。

全てに共通するのは「家族」を失った痛み。そして「いない」ことが当たり前となった日常の歪み。直接的に言及はされないけれど、その原因となるのは戦時下における社会的混乱であり、戦火はなく一見平穏に見えつつも市井の人々にいかに影響を与えたのかを、戦争がなかったとしても起こり得る極めて身近な物語を通して描いている。

死が毎日のように蔓延る戦時中の病院という異質な空間が本作の幻想的な映像表現と絶妙に融合し、慈悲と無慈悲という正反対なものを画面内に並存させ、何とも言いようのない感情が湧き上がってくる。新味や面白味のある内容ではないけど、映像の美しさや演出面で見どころの多い作品でした。
邦画ホラーぽい韓国ホラー
→美しいけどエグさがなくて淡々としているから飽きるw

韓国映画にあるまじき血糊の薄さとか、邦画あるあるな死んだ目の人たちばかりとか、観たいのはこれじゃない!感が強くて残念でした。

が、逆にそういう邦画ホラーがお好きな方にはオススメ(笑)



1979年。
パク・チョンナム教授は医学生時代を思い起こす。

それは1942年、安生病院での物語。


凍った女子高生の屍体が見つかる。
無理心中か?


一家で交通事故に遭ったのに、一人だけ無傷だった少女。
だが悪夢に魘され続ける。


連続殺人事件が起きている。
一方、私の妻には影がないことに気付いてしまった。

そんなこんながあって、現在……



いくら学生とはいえ全員ユル過ぎ!仕事しろ!
医学に携わる者とは思えない輩ばかり!

終始呆けてるのとか、ひぃひぃ汗垂らしてるのとか。
むいてないから辞めちまえ、と言いたい(笑)

ま、キャラクタ設定、演出が下手くそなのでしょうねw
邦画ホラーなんて全部これだから、まだこれはマシだと思う。

ドッキリ描写も少なめ。
たまにあるけど、うむ。ふむ。へぇ。

日本統治下ということで、たまに日本軍も出てきて日本語喋ってました。

その中の少佐ボイスが超絶好みの滅茶苦茶低音イケボで、そこだけ異様にテンションMAX☆
安元洋貴さんみたいなの!きゃ!!

そんなわけで、淡々ホラーがお好きな方は楽しめるかもしれませんが、ドッヒャー系を求めるとズッコケますので、お気を付け下さいw
3.8
古き日本の怪談を思わせる韓国ホラーミステリー。
静寂に響く研ぎ澄まされた音、恐怖を増幅させる間、演出にとても好感が持てる。
和と韓国様式とモダンが組み合わさったしっとりとした映像美。
愛情が哀しみと恐怖を連れてくるストーリー。

この監督は後に『コンジアム』を撮るんですけど、同じ作風にはとても思えない。
ホラーとしてはもう一押し欲しい!と思えたけど、病院怪談という一つの世界を作り上げてるのが良い。

1979年、アルバムを眺め1942年に男が思いを馳せるところから物語は始まります。

🐾
1942年、日本統治下の京城。
日本人の病院長が経営する安生病院を舞台とした3つの物語。
3つの物語はやがて一つの物語となる。

一話目は氷の下で凍死した女子高生の死体に魅せられた医大生の自分。
二話目は交通事故で運び込まれ、家族の中で一人生き残った日本人少女の話。
彼女の罪と罰の話。
三話目はこの病院に赴任してきた共に医師として働く夫妻の話。影が無い妻(文字通り)。その秘密とは。

一話進むごとに数日遡っていき、最後に全てのつながりが見える。オムニバスというよりも併せて一つの物語を見せられたようでもある。
ちょっとわかりづらいところもあって、残る謎を理解するために私には振り返りが必要だった。

脳外科手術で後頭部をぱかっと切り取り脳を部分的に切除して取り出したり、かんざしでめった刺しなどちょこっとグロ表現もあり。

以前『屍憶SHIOKU』という台湾映画で冥婚という風習を知ったんですけど、今回またそれが出てきて嬉しかった。
冥婚とは死者を不憫に思い、生身の人間との結婚式を挙げさせるという風習(この映画には出てこないけど、落ちてる赤い封筒は拾っちゃだめらしいです。。)
死者と結婚後に、生者と結婚も可能なんて書かれてる記事もあったりして。

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