爆裂BOX

サイボーグ・シティの爆裂BOXのレビュー・感想・評価

サイボーグ・シティ(2009年製作の映画)
3.5
各地で大金をせしめメキシコへ逃亡中の8人の8人の女強盗団。途中、地図に載ってないある町のバーへ立ち寄った彼女たちはそこで地元の男達と小競り合いになり銃撃してしまうが…というストーリー。
女強盗団とサイボーグ軍団の戦いを描いたSFアクションです。
男を撃ち殺してしまうが、何と撃たれた男はサイボーグだった。何とこの町は1970年代から反逆罪で指名手配されているマッド・サイエンティストのエリオット・ダヴロス博士が、創造したサイボーグだけの町だった。サイボーグ警官に包囲され、突破するも仲間の半数を捕えられた強盗団リーダーの黒人美女レディーは新たな武器を調達して彼女たちを救い出しに向かう、という内容です。
このジャケットとタイトルからC級・D級だろうと鑑賞したからか思ったより楽しめました(笑)
女だけの強盗団が立ち寄った町のバーで、地元の男に絡まれて小競合いになり、銃撃して相手がロボットだと分かってそのままバーにいたロボット達と銃撃になるまでが結構早いです。
サイボーグたちの描写は目が蛍光色に光ったりするのでどっちかというとエイリアンっぽい。警官型はのっぺらぼうタイプでした。処理速度が遅くなるとウィーンウィーンとSEが鳴って首傾げたりする所は古風すぎ(笑)メンバーのDNAマトリックス手に入れて本人そっくりのクローンロボットも登場して捕らえられた仲間の所に戻したりもしますが、ここももっと人間かロボットか?という疑心暗鬼の要素もっと引っ張っても良かったんじゃないかな。マトリックスのエージェントみたいな黒服のロボットも強そうに見せて頭撃たれたら一発で首が吹っ飛んだり弱かったですねぇ。
主役の強盗団はジャケットみたいな感じでもないし、取り立てて美人という訳じゃないけど、それぞれキャラは立ってたと思います。皆いい感じにバッドガールな雰囲気出してましたし。ただ、胸の谷間は強調してたけど、エロ描写は全くなかったですね。終盤で出てくる強盗団のクローンロボットも全裸かと思ったら下着付けてましたし、ジャケみたいなビキニにもなりませんでしたし。
仲間の一人の元カレで銃マニアで武器弾薬集めまくってて、脅されて協力させられるヘタレや、もう一人の元カレのカウボーイもキャラ立ってたと思います。マッドサイエンティストの部下で同じくマッドサイエンティストで、後半仲間になるブレインもイイキャラしていました。
序盤はテンポ良いですが、仲間が捕まってからは会話シーンが多めでグダグダした感じにはなりましたね。主人公のレディーたちが仲間の一人の元カレ脅して武器弾薬集めに行く所もグダってたかな。
仲間を取り戻しにまた町へと突撃していく終盤は個人的は盛り上がりましたね。スーパーへ行ったら店員や買い物客達がカートなどから銃取り出して撃ってくる所は面白かったですね。ブレインの協力を得てクローンロボット達を味方につけて戦う所も良いですね。
終盤で登場する巨大ロボット1000号、デザインクソダサいけどちゃんと巨大ロボ出す所は好き(笑)しかし、こいつもバズーカ一発で倒されて凄い弱かったですねぇ。
ラストの死んでいった仲間のクローンロボット達と元カレたちが一緒に酒飲む所はロボットと人間の共存の可能性感じさせて良かったですね。エンドロールもサイボーグハンターとなったという所は良かったけど、ちょっと長かったかな。しかし強盗団なのになりゆきとはいえ人類の救世主になっちゃいましたね(笑)
期待値低かったのが大きいかもしれないけど、結構楽しんで見れました。