ここで聴けるT.S.0.Lのナンバーはショート、ファスト、ラウドでこれぞハードコアといった曲でSLAYERが影響を受けたことが分かると思う。ただ、T.S.0.Lのおもしろいところは典型的ハード・コアだったのはSLAYERがカバーした曲を収録したEPだけ。以降、徐々にゴス/ニューウェーブの耽美でダークな要素が色濃くなり、それをハードコアと独特の形で融合した個性的なハードコア・サウンドに移行する。 で、実はこの変化を機にハードコア・シーンでの支持は下がっていくことになる。それも当然の話で1stの「Dance with me 」こそダークでゴス・テイストがあったがハードコアの範疇だったけど、セカンドなんて完全にbauhuse やEcho&the bunniesmenみたいな退廃的なゴス、耽美なネオサイケなスタイルに変貌を遂げるから笑 このゴス/ニューウェーブ路線はボーカルのジャック・グリシャムの趣味で、この頃はライブでも耽美的なメイクを施しキザなステージングと陶酔的な唱法でパフォーマンスをしている。そのナヨついたロックスター然とした姿を悪ガキ毒舌皮肉屋ハードコア・バンド Meatmenに「T.S.0.Lは女々しい」というディス・ソングを作られ揶揄されている、、セカンドでジャック・グリシャムは脱退(紆余曲折あり今は復帰している)。以降、cathedral of tears、tender fury といった幾つかのプロジェクトでゴスでシアトリカルなニューウェーブ路線を突き進む。
何故、こんな細々書いてるかというと、本作に収録されてるT.S.0.Lのライブがまさにこの激寒の頃のものでこれだけでT.S.0.Lを判断されると悲しいし、何で1個だけパンクじゃないバンドなんだよ、とか誤解されるのも胸が傷むんでね。 それだけおれはT.S.0.Lもジャック・グリシャムも好きなんだよ。ジャック・グリシャムはクールな声で普通な意味でも歌える人で顔もイケメンだから、パンクを外して聴けば“女々しい”期もそんなに悪くない。おれがゴスやニューウェーブも好きだからそう感じるのかも知れないけど。 だから、決まった瞬間「ガラガラでは?」と誰しも思った5年前の初来日も行ったよ。予想どおり、いや、予想以上にガラガラだった。そして、知ってはいたが若い頃からは想像もつかない百貫デブになってしまったグリシャムの姿に何とも言えない気持ちになった。けど、自身の美意識と相容れないハードコア・サウンドを無理矢理折衷させた独自の世界観は不変でライブ自体は素晴らしいものだった。観てよかったよ。 あとね、単にナルシーな人じゃなくてジャックはポリティカルな姿勢が強いんだ、キリスト教右派の抑圧的教育の排除を掲げて選挙に出馬したこともあるぐらい。アティチュードはパンク。 T.S.0.LはTrue Sound Of Libertyの略だぜ😬💨
T.S.O.L - Code Blue - Punk In The Park https://youtu.be/7zl5NsAymr8?si=Tre-l7PIWOV9K0_6