危険な雰囲気漂うブラックユーモア満載のホラー作品。

盗みのプロのリッチーは、オークション会場でダイヤモンドの強奪を図るも交通事故にあってあえなく失敗してしまう。

雇い主のグロズヌイに名誉挽回のチャンスとして与えられた次の仕事は、モスクワのマフィアから黄金の十字架を奪ってくる事。窮地に立たされたリッチーは、ピーターとユーリの兄弟と現地で落ち合い2人と組んで仕事に取り掛かるが…


まずこれはジャケットに騙されますね。面白可笑しいコミカルな物を想像してしまうでしょうが、ただでさえ個性的なキャラが多いのに、ある所からブラックコメディ要素と予想外のスプラッター展開が幕を開けます。

グロさはありますが、キャラの間抜けさで笑いはシュールな方向へ向かっていきますよ。

リッチー達のやりたい放題の間抜けな対処方法にツッコミさえ入れたくなるかもしれません。

グロズニーに借りを返す為、宝石を盗もうとしたリッチー。途中迄は上手く行ったが、不慮の事故で計画は丸つぶれに。彼のミスに最後のチャンスとしてモスクワにあるビルの最上階の十字架の盗難の指令を下す。

2007年（19年前）・95分・ホラー、コメディ
原題 = BOTCHED …やってもうた

リッチーはイワン大帝のお宝を盗むため、モスクワへと飛び立つが、現地で兄弟と手を組んだのが運の尽き😑👎☠️w
自己中な兄とドアホな弟のせいで、侵入した建物からエレベーターを操作して逃げるつもりが、
一般人が次々と乗って来てしまい、人質に取らざるを得なくなり、計画がどんどん狂っていき、
泥沼と化す😒💥w

中盤からは人質の1人が第三者によって斬首され、建物に人間の顔の皮膚で作られたアート作品があったり🎨とトンデモ展開となり、度肝を抜かされる🧟w

リッチーが入った建物の秘密が徐々に明るみになるが、泥棒vs.人質vs.未知の殺人鬼の戦いとなり、カヲス状態に😱w

ホラーにスプラッターが含まれるが、コメディ映画にコントの要素もあるため、観れてしまう✨☝️w

主人公的にはどこか引っかかるラストだが、どこかスッキリする✨👍🫡

邦題は主人公の事を指してるんだろうけど、他の連中も同じ位かそれ以上にツイてない気が…。

そもそも殺人狂人ファミリーに襲われる時点でツイてないも何もないわな。ｗ




マフィアお抱えの盗人、リッチー。
今日も今日とてダイヤモンドを盗むが、交通事故に遭い、大失敗！！！
マフィアに大目玉を喰らうのだった。

マフィアはリッチーに「最後のチャンス」としてモスクワのビルから「黄金の十字架」を盗んでくるように命じられる。
面倒な仲間と共に十字架を強奪し、エレベーターに乗ったリッチー達。
だが、突如としてエレベーターが停止！乗客もろとも工事中のフロアに閉じ込められてしまう。

乗客を人質に、どうにか逃げようと画策するリッチー一行。
だがそのフロアには、警察に成りすました凶悪な殺人鬼が潜んでいた！！！

一方、捕まっていた乗員達も、強盗団から逃げ出すために行動を開始していたのだった。




お宝を強奪した強盗団と乗り合わせた従業員がビルのフロアに閉じ込められ、殺人鬼に襲われる、コメディタッチなスラッシャー・ホラー。

強盗が主役のグロコメディということで、てっきりバイオレンスな犯罪モノかと思いきや、殺人鬼に襲われてエライ事になるという親の顔より見たヤツだった。ｗ(もっと親の顔見ろｗ)


「ビルへ強盗しに行ったら、殺人鬼のいる階層に閉じ込められた！」という、「建物の中に殺人鬼が！」な一本だが、最初は泥棒モノと思わせといて密室系スラッシャーの流れに持ち込むのは上手いね。

またスラッシャー物ではあるが内容はかなりコメディ寄りで、登場人物が何かしら(殺人鬼ですら)大ボケをかますという完全☆悪ふざけ仕様！！！

とは言え、スラッシャー物としてのツボを押さえたストーリー展開に、抜かりなく描かれた残酷描写も見ごたえ抜群。
コメディ要素も上手い具合に盛り込んであるために、コメディタッチなスラッシャー映画としては水準以上の出来で楽しく見れます。


前半はコメディ要素を挟んでいるとは言え、割と真面目に物語が展開。
登場人物の疑心暗鬼や次々起こる惨殺死体等、スラッシャーモノとしては多少ふざけているとは言えよくある感じだ。

しかし後半、「悪魔の毒々モンスター」のBGMと共に現れたその殺人鬼の姿に驚愕！！！

何処の「ロードオブザリング」だ！？ｗｗｗｗｗｗｗ

殺人鬼のキャラもやたらと喧しく、完全にギャグ！！！笑かしにかかってる！！！ｗｗｗｗｗｗｗ


んで、殺人鬼が現れてから作品のテンションがおかしな方向に向かい始める。ｗ
登場人物は主役とヒロイン以外、皆何処かおかしくなってゆく！！！
顔が麻痺し喋り方が可愛くなった軍人に、気がふれて狂暴になったヘタレ男等、完全にコメディ仕様に！！！！
殺人鬼も途轍もない大ボケをかましまくり、比較的マトモな主人公とヒロインもあちこちでボケをかます始末。
(声を殺すためとはいえ、そんな場所でイチャつくなよ！！！)

後半のBGMも完全にコメディ仕様で、殺人鬼と対決するクライマックスも陽気な音楽が鳴り響いている！！！！
殺人鬼と生き残りの追いかけっこもカートゥーンアニメチックなドタバタで展開！！！
(「トムとジェリー」とかそういう感じのノリでｗ)

生き残りたちのキャラも立ってるし、ブラックコメディな演出も上手い。
ウザい登場人物も多くいるが、皆えれぇ目に遭うので意外とイライラは少なく見れるのも高ポイント。


そんなコメディど真ん中内容だが、あちこちで展開されるゴア描写やスラッシャー要素も上手く、スラッシャー映画としての見せ場も十分。
お話のテンポも良いし、殺人鬼側の仲間や真相がちゃんと明らかになる物語運びも普通におもろい。
(まぁ、殺人鬼の仲間は最初から怪しさ爆発してるがｗ)
殺人鬼との攻防はバカながらしっかり盛り上がるし、オチは地味だが落としどころも爽やかで後味が良い。
(ってか主人公、滅茶苦茶ツイてるじゃねーか！！！！ｗｗｗｗ)

ゴア描写も首チョンパ、腕チョンパ、串刺しに人皮標本、飛び散る肉片に流れる臓物と中々盛り沢山。
痛そうな感じはそこまでないが、コメディ寄りな内容でそれがマッチしていた。


ただ、序盤から後半に至るまでは割と地味な絵が続いたのは少し残念かな。
後、序盤から後半に至るまでの場面で、緊張感を出すためなのか低予算の影響なのかは分からんが、所々BGMが流れない場面があって地味さに拍車をかけていたのは残念な所。


何はともあれ、おバカな展開としっかりしたスラッシャー映画展開がガッチリかみ合った、すっちゃかめっちゃかで楽しい映画でした。ｗ
ゴア描写が強め&コメディタッチなので人は選ぶと思いますが、こーいうおバカなノリのスプラッター映画好きなら是非どうぞ！！！！

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