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奈緒ちゃん
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『奈緒ちゃん』に投稿された感想・評価

すえ
5.0
記録

【奈緒ちゃん】

瀬川順一特集@シネ・ヌーヴォ

伊勢真一監督が上映前に少し語って下さった。故瀬川順一とともに、これは「完成しない映画」だと約束したという。ドキュメンタリー映画は、ひとつの作品としてどこで終わる(完成させるか)かという答えのない問いを抱えているが、瀬川順一の余命宣告が実質的にこの作品を完成に導いた。伊勢真一監督は瀬川順一との約束を守るように、今に至るまで奈緒ちゃんと向き合っている。映画は終わらない。

瀬川順一のカメラは基本的に、予測不能な奈緒ちゃんのエネルギッシュな一挙手一投足をフォローし、温かい視線を送っている。すると突然、ロングのショットがポンと入る。その時、あれほど全身体的に世界と対峙していた奈緒ちゃんの身体が、道路や車の傍に置かれることでその小ささに驚かされる。寄り添うショットのなかで冷徹な画面が突如現れ、観客がただ楽観的であることを許さない。

瀬川順一のカメラに多くの意図はあれど、奈緒ちゃんに対する作為は全くといっていいほど見当たらない。結果的に彼の遺作となってしまったが、長い映画人生の締めくくりが本作の撮影で彼も浮かばれると思う。

ひな祭りで子供たちを家に招き食事をする場面。ここで奈緒ちゃんは、独り家から抜け出してしまうのだが、その様子をワンショット(部屋から玄関への移動)で捉えることが出来るのは、彼女への深い理解から導かれるある程度の行動の予測からだろう。本当に素晴らしいショット。二度繰り返される参拝の一度目、落ち着きのない奈緒ちゃんは早々に手を合わせることを止めてしまうのだが、それと対照的にお母さんはずっと祈りを続けている。そのふたりを同一フレームのなかで収める感性(即興的判断?)も瀬川順一の素晴らしさのひとつだ。

冒頭、終盤で戸締りや参拝が反復される。日常は続く。奈緒ちゃんの人生も、映画も、続いてゆく。

2026,34本目(劇場31本目)2/6 シネ・ヌーヴォ
4.4
友部正人のドキュメンタリー映画『遠来』鑑賞に先駆けて、今週しかやっていない初期代表作『奈緒ちゃん』を。
てんかんと知的障害のある奈緒ちゃんの12年間を追った本作。お母さんによく似た奈緒ちゃんの明るく人懐こい多動ぶりもさることながら、お母さんである西村信子さんの晴れやかな笑顔も素敵。専業主婦で家庭を担い、優しいが割と能天気な夫を支え、奈緒ちゃんを育てながら作業所まで立ち上げる信子さん。また奈緒ちゃんの発作は結構頻繁に起きるらしく、発作の様子は撮らない方針でいたものの不思議なことにスタッフの前で一度も発作を起こさなかったと、チラシにあった。

ドキュメンタリー作品は集音をどうやってるのか気になる。本作では奈緒ちゃんの登校風景での信子さんの声や、真向かいの公園からベランダで布団を叩く奈緒ちゃんを撮るときの奈緒ちゃんと信子さんの声など、ロングショットで主体になる人の声をかなりはっきり浮き立たせていて、どの辺にマイク置いてるのかなと思いながら観ていた。ナレーション最初はどうかと思ったけどじきに気にならなくなったし、個々へのインタビューみたいなのが無いのもいいなと思った。てんかん協会のキャンプで信子さんが学生ボランティアに自分の胸のうちを語っていて、ボランティアの女性は信子さんの方を向いてうんうんと頷くだけで余計なことは何も言わず上手い聞き手だなと思った。

また、今観るからこそ「昭和後期の『中流家庭』生活」のアーカイブにもなっていると思った。私は奈緒ちゃんと同い年で、まさに体感してきて忘れていたことがばーっと思い出されるし、今ではできないことがたくさんあることもわかる。一軒家の中の様子、小学生男子の短パンや女子のブルマ。「おかん」パーマ。お父さんと弟は共に8時だョ!全員集合を見ている。車のシートベルトしなくても大丈夫だった時代。未成年がおつかいで酒を買えた時代。お父さんが「おっぱいでかいんじゃないか?」と奈緒ちゃんの胸をパッと触る(←これは完全アウト)。目の前の公園で催される自治会の夏祭りは大層賑わっている。
公園で遊ぶ近所の子どもたちは年齢性別関係なく、障害のある奈緒ちゃんを交えながらボール遊びをする。信子さんは近所の子どもや奈緒ちゃんの所属する「養護学級」の友達大勢を家に招んでひな祭りをする。これは私の世代であっても経験が無い。小学生だった私にとって、障害のある子は「特殊な」存在だった(まさに当時は特殊学級と呼ばれていた)。信子さんはときに厳しく奈緒ちゃんやその友達も叱ったりする。奈緒ちゃんの近所での受容れられかたは奈緒ちゃんの人懐こさだけでなく、間違いなく信子さんのコミュ力の賜物。信子さんはインクルーシブ環境を日々の努力で築いていたのだ。

奈緒ちゃんや信子さんの存在と同時に、奈緒ちゃんの弟であるのりかずさんがずっと気になる。映画の最初は幼稚園生だったのが、ラストでは爽やかイケメンに成長していてびっくりしたというのもあるが、現在ではきょうだい児と呼ばれ障害のあるきょうだいを持つ人の存在もクローズアップされるものの、当時は「いずれきょうだいの面倒を見る」ことも課せられがちだっただろう。信子さんによってのりかずさんの優しさや使命感について語られるくだりがあるが、彼自身が奈緒ちゃんに対してどう考えているかの変遷や、彼のなかに何か屈託があったのかどうかは語られない。

上映後伊勢真一監督のお話があった。本作カメラマン瀬川順一氏の末期がん告知があったため、急いで『奈緒ちゃん』をかたちにしたとのこと。また信子さんは伊勢真一監督の実姉であるとのこと。奈緒ちゃんの弟のりかずさんへの視点は、語られない存在であることも含めて、監督自身の弟という立ち位置も投影されているのかなと思った。

奈緒ちゃんが小学校に通っているころ被っていたピンク毛糸の正ちゃん帽が可愛かった。あれはヘッドギア代わりなのかな。
ニシ
4.2
病気についてのシーンが序盤の病院で診察を受けるシーンと2.3度挿入される薬を服用するシーンしかないことで、問題の中心円を欠き日常を記録していくドキュメンタリーだとひとまず言える。10数年に渡った撮影だということで、冒頭の朝食のシーンや病院に行くため車に乗り込みその車をカメラが見送ったや否やカメラは車の中に入っているシーンはフィクションとしての威力が強く、後半になってくると父親が酔っ払ってよくわからない話をしていたり母親が奈緒ちゃんを叱責するというかなりプライベートでミニマルな事件にカメラを向けていて、長時間映画を記録する実験として見応えはあるも、例えば家で両親と奈緒ちゃんを縦構図で捉えた素晴らしい撮影の後、奈緒ちゃんが自室に向かうためフレームアウトし不安定な構図になった際、カメラは奈緒ちゃんを追うのではなく不安定なまま両親の駄話を記録し続けたことを始めとして、どこか間違っているのではないかと疑問符が浮かぶ。

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