『パーフェクト・トラップ』
原題 The Collection.
製作年 2012年上。映時間 82分。
『ソウ』シリーズの脚本家パトリック・メルトン＆マーカス・ダンスタンによるホラー『ワナオトコ』の続編(まだ見てません)。

友人に誘われて怪しげなクラブへ遊びに行った富豪の娘エレナ。
そこには、連続殺人犯コレクターが仕掛けた恐ろしい罠が張り巡らされていた。
周囲の人々が惨殺されていく中、逃げ惑っていたエレナは箱の中に閉じ込められ、コレクターに連れ去られてしまう。
事件を知ったエレナの父親は、娘を救うべく捜査チームを結成。
唯一の生還者であるアーキンも呼び出され、コレクターの隠れ家へと踏み込んでいく。

『collector』
　　　　　　　　kuuことGEORGE
飽き満つことは
否・嗜虐被虐性色情狂
既定固定観念仮面で覆い被せ
女王の責めなど心悪し
我仮面の前には跪く
美しき羂(ワナ)の宝幸
美しき獲物の咆哮
蒐集の品の芳香
責める嗜虐被虐的快楽責め
厳しき拷問折檻 極上快楽責め
我 狩猟本能に憩いをもたらす
快楽地獄責め
崇めよ　讃えよ
魔王の知恵を
崇めよ　讃えよ
魔王の賜物を
嗚呼 楽しき宴
廃れよ　壊せよ間違いの
快楽の園
暮れ減って惨めな平和
過ぎ去る時　止まぬ嘔吐
恥ずかしきことさえ忘れ
自我が崩れ朽ちるほど
快楽に身をまかせ狂え
この快楽を知りし者は
忘るるこすら忘るる
必ず求め嘆く
それを与えし魔王に
獲物を捧げ天昇を懇願す
崇めよ　讃えよ
une fête du plaisir.
廃れよ　壊せよ間違いの
jardin des délices.
暮れ減って惨めな日常
過ぎ去る時
享楽の泪は止まらない
　　　　
以前作りました愚かな詩を、今作品と重ねて加筆したお粗末ではじめます。
今作品は古典的なホラー映画ではなく、映画『SAW』の遠縁と云っても良い作品でした。
脚本家の考えが甘すぎた部分も否定はできませんが、個人的には面白かった。
敵役は連続殺人犯（ここでは大量殺人犯）であり、ルーブ・ゴールドバーグ的(彼はTV番組『ピタゴラスイッチ』のなかで登場するピタゴラ装置のようなものを考案した漫画家)な並外れた機械を使って被害者を残酷に美しい罠にかける。
彼がどないしてその専門知識に到達したんか、何も知らない分からない。
魔王に魅られたエジソンのように見えなくはない。
犠牲者の選択は無作為やし、手口は不可解。
ケーブルや滑車のCGによる追跡撮影があるだけで、この機械がどのように動くのかさえ示されてへん。
また、なぜ彼が陸軍中野学校レベル(古っ)、改めランボー(これも古っ)バットマンでいいかな、そんな超人に迫るような非武装戦闘訓練を受けているのかも分からない。
そして、最も重大な欠落である、このキラーは一体どうやって家やビルに侵入して、これらすべてを設置する時間があるんやろか。
犯人の動機については、エンディングの台詞の中にいい説明があり、ひどく面白いんやけど、端折らんといて欲しかった。
とは云っても、今作品はホラー映画として十分な効果を発揮しているのは事実。
冒頭のアクションシーンは、恐ろしいだけでなく、完全に驚木桃木山椒の木レベルでした。
上に潜んでいる恐ろしい機械工を発見したとき、悪いことが進行中であることは理解できたが、想像より上を行っててあれほどと殺らんでもと思うほどでした。
ほとんどセリフがないにもかかわらず、ランダル・アーチャーは、ホラー映画トップクラスの美しき狂気で邪悪な目もさることながら、全体を通して素晴らしい身体演技で賞賛に値する。
アーチャーはプロのスタントマンだそうで、その動きと姿勢は役柄を完璧に表現していると思います。
加え素晴らしいのは、アンチヒーローを演じたジョシュ・スチュワートとリー・ターゲセンは存在感があった。
彼たちは巧みな俳優やと贔屓目で感じましたし、メジャーな映画でもっと主役を演じる資格があっても然りかなぁと。ジョシュ・スチュワートは、『ダークナイト ライジング』（2012年）で演じたベインの子分役でも良かった。
刑務所を舞台にしたドラマ『OZ/オズ』のビーチャー役のリー・ターゲセンと同じくらい良かった。
また、今作品での銃の使い方は、振り返ってみれば当たり前のことのように思えるが、かなり巧妙やった。
そして、悪人の過去の犠牲者の運命は、新鮮であると同時に、非常に気になる。
これらのアイデアをもっと膨らませていれば、この作品は『SAW』の模倣品という地位を超えていたんちゃうかな。
エンディングのタマランもう少し時間割いてくれ～と思う作品で面白かったです。

［グロレベル3/5］“ワナオトコ”がとても面白かったので続編をすぐにレンタル。コレクターのトラップからなんとか逃げ延びたアーキンであったが、次の被害者である女子大生を助けるために雇われ傭兵部隊とコレクターのアジトに突入することに。しかしそこは想像を絶するトラップと”人間コレクション”の集まりだった…。

前作は閉鎖空間の中でのゴア描写、コレクターの謎のサイコパス感が良かったのだけれど、今回は”逃げる”というよりは”倒す”ことがメインになってしまっているので前作ほど胸の高揚は無く。ただ冒頭クラブのパリピ大量殺人だけは凄すぎて逆に笑えた。邦題は相変わらず意味が分からない…。

• #グロ映画録
• #サイコパス映画録

すみません、1作目の「ワナオトコ」をすっ飛ばして、続編観ちゃいました。でのレビュー。あまりの大漁殺戮シーンすぎちゃって、、、広大なコレクションファクトリーに、、、突拍子過ぎちゃって、非現実越えでSFちっくなホラー感覚に、、、「エイリアン2」のにぎやかさVS身勝手なジグソウの「ホーム・アローン」トラップ？！まあ、バラエティーパックの詰め込み感でテンポ良いので、楽しめました。逆転してますが、ワナオトコいっとこないとです。