新座頭市物語 笠間の血祭りの作品情報・感想・評価

新座頭市物語 笠間の血祭り1973年製作の映画)

製作国:

上映時間:88分

ジャンル:

3.4

「新座頭市物語 笠間の血祭り」に投稿された感想・評価

生まれ故郷の笠間に帰ってきた市(勝新太郎)。
時を同じく市の幼なじみで江戸で米問屋として成功した常陸屋新兵衛(岡田英次)も笠間に帰ってきていた。
凶作で困り果てていた笠間の人々を救う為に千両箱を土産に新兵衛は戻ったのだが、実は代官の林田権右衛門(佐藤慶)と組み笠間の人間を騙すつもりだった・・・。

勝新太郎版劇場シリーズ第25作目。
1989年に『座頭市』は復活しますが、とりあえず今作で一区切り。

前作の異色な作風に比べて、今作は従来通りの作風に戻ってます。
とりあえずのファイナルという事でなのか、座頭市の故郷が舞台。
ヤクザと悪代官が苦しめる人々を救うという安心感あるスタイルに加え、幼なじみが最大の敵という葛藤が見ものです。

ヒロインの十朱幸代や再び志村喬の登板などキャストも良いです。
ラストの締めは「えっ?!」でしたが(笑)
そこは座頭市の非情さを出しても良かったとは思いますけど。

劇場版はコレで全部制覇しましたが、とても見応えある作品でしたねぇ。
改めて勝新太郎は凄い俳優さんでした。
シリーズ25作目。とりあえずは勝新太郎主演シリーズの最終作(16年後に1作だけ復活)。故郷に戻ってきた市が、悪徳商人と化した幼馴染みと対決する。

前作のぶっ飛びに対し、従来フォーマットに戻ったエンタテイメント。伊福部節に乗せた市のモンスターぶりはカッコいいし、クライマックスの殺陣と血しぶきドバドバも快感。しかしながら、悪人の悪人度はそこそこだし、市の孤独(誤解され理解されないという)も女性への切ない思慕も無い。幼馴染みを斬るか斬らないかの葛藤も、もっとあってしかるべきである。
大盛り

大盛りの感想・評価

2.8
本作はもう、馴染みのある市の姿。

杖の先におみよのかんざしが、あたるシーンがいい。
おばさんの家を去ろうとした時、裾が引っ掛かったシーンや、沼の橋を渡る姿は浮世絵の様できれい。

映画版ならではなのか、返り血のついた市や、手前の槍や刀の刃と向こうの市の遠近は新鮮に思えた。
それにしても、新兵衛の最期はまぬけだった!(笑)

米俵がグロテスクな雰囲気を醸し出していて、状況が状況なだけに、ぼんやりと膾が浮かんだ(笑)
どちらも食べ物で笑える。

最後、鈴の音の状態とおみよのすすり泣きの声の感じがいい。木陰にいる市の様子もよかった。
志村喬、土屋嘉男が出てると『七人の侍』みたいな座頭市だな。それ以外の脇役も十朱幸代、岸部四郎、横山リエ、銭形平次の万七親分・遠藤太津朗と豪華!勝新の細かい芸と幼い頃の人情話の部分とか泣かせるし、奇想天外な殺陣に惚れ惚れする!岡田英次、佐藤慶の悪役も憎々しい。市の「人を泣かしてまで金儲けしたいのかい?」今でも響くセリフだ。キルビルの殺陣はこれの影響だな。撮影、音楽がレベルの高かったこの頃の日本映画らしいすばらしさ。
前2作が傑作続きだったから微妙に感じてしまったけどそんなことはない
市が地元に帰って幼馴染に会うが、幼馴染は地元で悪徳商人になっていて…という流れ
市が沼に落とされて必死でもがくシーン良かった、ラストの殺陣も血出まくりで最高
雪でも雨でもなく米が降る中での殺陣。とりあえずの最終章は安田さんで良かったんじゃないかな。
これが一旦のシリーズ最終作となる第25作目。
が、特に最後っぽい感じはせず、いつもの座頭市である。
下手すると一番観てる人が少ないんじゃないだろうか。

3作目の『新・座頭市物語』と同じで、今回は故郷の笠間に里帰り。
(毎回思うけどよく帰れるな)
衝撃的過ぎる前作と比べて、かなり没個性化した印象。
話は退屈だし、せっかく出てきた幼馴染はただのカス。
「スイカ畑を一緒に荒らした仲じゃないか」って言われても…

ただ、クライマックスの殺陣はシリーズ全作中でもトップクラスの出来で『座頭市』(1989)に匹敵。
はじける米俵、飛び散る血しぶき。
轢き殺そうと向かってくる台車さえ真っ二つに縦切りする市。
ボトボト落ちる手足。頸動脈から噴出する大量の血。
多彩なアクションをよく動くアングル&ノンストップで魅せてくれる必見の殺陣だ。