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シベリア超特急5
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『シベリア超特急5』に投稿された感想・評価

よく考えたらそんなに山下大将シベリア鉄道乗るか?という疑問も吹っ飛ぶシベ超第5弾。第4弾が舞台で一番面白いという本末転倒映画だ。万里の長城のチープなCGに苦笑せざる得ない。ガッツ石松の日本語が素晴らしい。
【ハルオの楽しい映画人生の集大成!いや~映画って本当にいいもんですね~】
というワケで実質的な『シベリア超特急』最終作にして水野晴郎御大の遺作、そしてこのGWシベ超マラソンという名の苦行の記念すべき締めくくりである『シベリア超特急5』です。みなさん「オイオイ、4はどうしたんだよ?」って俺がTSUTAYAで取り寄せしようとした時の店員みたいなことを仰せになるかもしれませんが、『シベリア超特急4』は舞台作品なためスルーしても良いんです。
映画と舞台でナンバリング変えないとか、水野御大もそこら辺は大分無頓着だよな……また『シベリア超特急00・7』もありますが、こちらもコメディ志向の舞台版らしく、水野御大がかつて宣伝担当だった『007シリーズ』のパロディのナンバリングなので、この後に『6』があったりするわけでもないです(ぼんちゃんが後を継いで製作しようとしたらしいけど)。
実のところ『4』も円盤化されてはいたのですが、ただでさえ事故みたいな水野御大の演技が舞台で披露されたらと考えただけで頭が痛くなるし、Filmarksでこうしてネタにすることも出来ないなら観る意味もないのでスルーしました。なんかの間違いでFilmarksに登録されたらその時に観ます。多分。おそらく。メイビー。

仮定の話をしてもしょうがないんで本作の話に入りましょう。この『シベリア超特急5』は推理以上にアクションに特化した作品になっており、実際に今までのシリーズからしたら考えられないほどにしっかりとアクションをしていてビックリします。
まあ、しっかりしたアクションと言ってもあくまで『シベ超』基準であり、その基準という色眼鏡を外した場合はかなりチープでもったりしていると言わざるを得ないんだけれども……
それでも、ガッツ石松の腕がちょん切られたりするバイオレンスは、これまで全く血が出ている様子がないので死んでいるとは思わなかった死体を映していたシベ超からすると衝撃的な光景。千切れた手に持った銃で脅したり、黄金義手をハメてすぐに戻ってくるシーンなんかも挿入されるため、100%ギャグなんですが。

完全に荒唐無稽アクションやギャグに特化した作りになっており、皿を割ってブーメランみたいに投げたりする部分には思わず爆笑してしまった。
何より笑えるのが、2作目で披露した「階段落ち」の超絶発展版である「万里の長城落ち」。片岡愛之助が、なんと列車から万里の長城にまで振り落とされて、そこから台車に乗って万里の長城を猛スピードで駆け下りていく姿は荒唐無稽の極みすぎて大失笑…もとい大爆笑してしまった。
あまりに粗いCGや、(元より求めてなかったとはいえ)リアリティが彼方に消え失せるブッ飛び具合のナンセンスさでして、是非を求めるならほぼ非寄りではあるんだけど、なんかもう逆に楽しくすらなってきたんで是でもいいです。

そんな調子なので、元々酷かった推理や物語の展開に関しては雑さも酷さも共に際立っており、評価自体が出来ないよ……!
なんだよ、気が付いたら車掌の背中にナイフが刺さっていたトリックが、共犯者が車掌の前に立つことで死角を作って、その死角の隙間を縫って素早くナイフを投げつけたって!トリックでも何でもないじゃねーか、それ!!あと、やっぱり車掌が死んでも問題なく列車は走り続けてるし!!
他にも意味深に登場した少年が長い間姿形も見せないと思ったら、最後の最後に重要人物としてひょっこり登場して、ご都合主義的に重要アイテムを手渡すといった適当さ加減なので、ストーリーに関しては下手したら1作目以上に破綻しています。

とは言え、水野御大自身が本作でやりたかったのはアクションであると明言しているのであれば、推理部分が破綻していても仕方のないことなのかもしれません。いや、完全に許容範囲は超えているんだけどさ……
アクションに力を入れているのは事実であり、本格的にCGを解禁したことによるお約束のぼんちゃんのロープアクションはシリーズ史上最大の迫力ですし、ぼんちゃん自身もかなりの剣の使い手であることが判明するサプライズもなんだか嬉しくなる。
何より一番のサプライズは、これまで座ったまま眠っていたり、仏頂面で立ち尽くすばかりだった山下閣下が遂に軍刀を抜いて、見事な剣捌きを見せてくれるってことですよ!見せた結果がアレってのが意味わかんないですが、これは凄いことですよ!!

他にも色々シリーズの積み重ねが活きてきた部分はありまして、なんと今回遂にCGによって車窓が解禁されます。これは凄いことですよ!!(感覚が完全に麻痺している)
これまで窓に映るのは真っ暗闇に薄くたなびく煙くらいだったのに、今回は一面に広がる緑の景色が見られます。「あっシベリアタイガーだ!」のセリフも発せられるけど別にシベリアタイガーは映さない辺りに、かなり逼迫した財政事情こそ窺えますがシベ超の歴史からしたら偉大な一歩なんですよ!!どうか、赤子のハイハイを喜ぶ親の気持ちで観てください。

成長と言えば、冒頭の長回しも過去最長かつ、ちゃんと主要人物以外のモブも出てくるゴージャスさで、駅がかつてない賑わいを見せているのも嬉しかったですね!!セットも結構しっかりしていますし、1作目の時から比べたら考えられないレベルの飛躍を感じました。
まあ、長回しの最中に登場人物が思いっきり噛んでるにも関わらず、OKテイクにしてしまうテキトーさなのにはズッコケましたけど。やっぱり肝心なところは全然変わってないよ!!でも、ここまで付き合ってると「それでこそシベ超だ!」とすら思っちゃうんだよなァ……

どんでん返しも過去最高に意味不明かつ、それはもうどんでん返しとも言えないものでは…?と思える代物ではあるんですが、でもこれらも全て終わった後の水野御大とぼんちゃんによる副音声付きNG集を見たらしみじみとしちゃうんだから不思議です。
「この映画が一番のNGだよ!」で締め括ろうとも思ったんだけど、そう締めるのもなんか違うかな……くらいには愛おしくなってきてしまった。やっぱり水野御大は心の底から映画が大好きで、技術や演出は哀しいことに全然追いついてはなかったんだけど、それでも楽しんで映画を撮っていたんだなァってことは伝わってきちゃったんで。
いや、どう見繕っても映画の出来はかなり酷くはあるんだけれど、それでも大嫌いには絶対になれない魅力自体は孕んでいることはわかりましたヨ。もう一度観るか?って聞かれたら遠慮しますが……

最後は水野晴郎御大の名言で綺麗に締めさせて頂きます。

「いや~映画って本当にいいもんですね~」
3.5
劇場公開作品としては本作品が水野監督遺作となってしまいましたが、本作もシリーズのお約束を見事に踏襲しており、冒頭から登場人物の紹介と物語背景説明を兼ねた大長回しで既に腹八分目状態になり、「触れたら怪我するぜ」とばかりに怖いもの知らずのご都合主義な展開とトトロみたいなお腹ぽっこり閣下の一向に上達しない台詞回しを聞くに及び、膨満感にその場から一歩も動けなくなるのでありました。

今作の特長は何と云っても列車内外を所狭しと駆けずり回ってのアクション主体の作品と云う事でしょう。
歌舞伎役者に元ボクシング王者、歌劇団女優に佐伯大尉も一緒になっての執拗な大ドタバタ?アクション活劇。
勿論わざわざ盛り込む必要があるのか全く不明な、ダラダラとした無駄な動きの連続なのは指摘するまでも無いですが、特撮映像を思考停止状態に追い込む驚愕の脱力動画にした点も見逃せません。

実は前作の舞台で宇津井健が登場した際、口が滑って?モンゴルの大平原を馬に乗って駆け回りたいとのたまわれ、間髪いれず水野監督は次作はモンゴルを舞台に構想を練っていると、本作への出演交渉を成功させた経緯があるんですが、本作観て観れば案の定宇津井氏の気配全く無し。
代わりにバイクを使った鬼ごっこと多分水野監督が「ワシでも特撮映像位使えるんどすえ」と自信満々に作り上げた”確実に汚れやん、愛之助はん”と熊切あさ美を悶絶させ、梨園を敵に回し、贔屓筋のススリ泣き確定な「万里の長城」階段をトロッコみたいな乗り物でGO!映像でお口汚しと相成りました。
まぁ、とにかく「万里の長城」特撮映像は必見ですぞ♪必ず口に何も含まない状態で鑑賞推奨です。

とまぁ、水野監督自体大真面目に撮っているのにも関わらず全てがギャグに転化してしまう”魔”訶不思議なシリーズ作品、笑い所(見所とも云う)は他にも満載でいちいち挙げてもキリが無いんですが、油断しているとエンドロールの後に本作メガトン級の破壊兵器が火を噴きます。
この兵器使用後は余りの寒さと孤独感に、シベリアだけにその場がツンドラ地帯と化します事ご容赦願います。
尚、特典映像に未使用であったことにほっと胸をなで下ろし、「これが遺作とは・・・」と水野監督&岡田眞澄氏への惜別の涙が一筋流れ落ちることになる、別の破壊兵器が複数存在しますので、特典映像チェックもお忘れなきよう。

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