🔸Film Diary🔸
▪️本年鑑賞数 :2021-594
▪️死ぬまでに観たい映画1001本-※※※

🖋“一生懸命やってたら、誰かがどこかで見ててくれる”。。。この台詞に痺れました！！“チャンバラ”子供の頃はチャンバラで遊んで育ちました。テレビはもっぱら時代劇ばかりでした。。。やっぱり日本の大切な原風景ですよね。この作品を見てるだかで後半は涙腺が緩みまくり、ラストの松方弘樹さんとの太刀まわりではもう涙腺崩壊でした。

🖋主演は残念ながら本年逝去された福本清三さん。「5万回斬られた男」の異名をもつ斬られ役で、『ラストサムライ』にも出演、トム・クルーズにもハリウッドスカウトされた時代劇にとっての超スーパーサブの俳優さんでした。そんな福本清三さんが自信とオーバーラップするような哀愁漂う主人公を見事に演じています。本作がなんと初出演だったんですね。。。

🖋京都太秦、太秦村にもよく遊びに行きました。そんな数多くの時代劇を作り出してきた太秦を舞台に、時代劇を支えてきた人々の姿をチャールズ・チャップリンの『ライムライト』をモチーフに描いた切ないヒューマンドラマ。ヒロイン役の山本千尋も本作が映画初主演となり、松方弘樹さん・栗塚旭などの時代劇俳優や、福本の所属する「東映剣会」の俳優、多くの時代劇映画で監督を務めた中島貞夫が出演しています。

🖋作品的には福本清三さんの伝記的作品にも見えますが、根底に流れるのはオープニングテロップのチャップリンの言葉にもあるように、“若者の登場に、老人は消える”がメインテーマです。後進に道を譲る、若者たちに今後の時代劇を担ってもらう、そんな主人公の想いが伝わってきます。主人公、70歳になり体も衰え、刀を持つ手さえ震え、そうではありながらも、"斬られ役"の本懐を遂げたラストシーンには福本清三さんがオーバーラップして涙が止まりませんでした。。。。

🖋2017年に逝去された松方弘樹さんの時代劇姿も印象に残る作品です。松方弘樹さんと言えば日本の時代劇を引っ張ってきた一人です。「柳生一族の陰謀」「名奉行　遠山の金さん」「人形佐七捕物帳」で福本清三さんを斬ってきたんですよね。。。

🖋ある意味日本人の心を描いたような作品。とても大切にしたい作品です。

😭Story:（参考:公式サイト）
かつて日本のハリウッドと呼ばれた京都・太秦。 香美山（福本清三）は、太秦の日映撮影所に所属する斬られ役一筋の大部屋俳優。 大御所の時代劇スター尾上（松方弘樹）の時代劇も打ち切られ、出番がない日々が続く中、 香美山は、駆け出しの女優・さつき（山本千尋）と出会う。 さつきは香美山に殺陣の指導を請うが、「女優さんに立ち回りの役はありまへんで」と言い断る香美山だったが、さつきの熱意に負け、やがて二人はともに殺陣の稽古をする師弟関係となる。 香美山との稽古の甲斐もあり、時代劇でさつきはチャンスをつかみ、スター女優の階段を昇るべく、東京に旅立った。・・・時が経ち、さつきが主演を演じる大作時代劇の撮影が撮影所で行われることになるが、 香美山の姿もなく、お世話になった人が皆引退してしまったことを知り、 いつしか大切なものを見失っていたことに気づく。 体調を崩して引退して故郷で余生を送っていた香美山のもとを、 さつきは訪れて復帰を懇願する。かたくなに復帰を拒否する香美山にさつきは稽古を申し込む。 一ヶ月後・・・ 香美山は撮影所にいた。最期に尾上を刀を交わすために。そして、最愛の弟子さつきに斬られるために・・・。

🔸Database🔸
・邦題 :『太秦ライムライト』
・原題 : ※※※
・製作国 : 日本
・初公開 : 2014
・日本公開 : 2014/07/12
・上映時間 : 104分
・受賞 : ※※※
・監督 : 落合賢
・脚本 : 大野裕之
・原作 : ※※※
・撮影 : クリス・フライリク
・音楽 : 戸田信子、陣内一真
・出演 : 福本清三、山本千尋、萬田久子、小林稔侍、松方弘樹

🔸Overview （参考:映画. com）🔸
チャンバラ時代劇の黄金時代を支えてきた京都・太秦を舞台に、時代劇を愛する人々の現在を描いた人間ドラマ。太秦の日映撮影所に所属する香美山清一は斬られ役ひと筋の俳優人生を歩んできたが、近頃は若者向けの新たな時代劇の波にのまれ、出番を失いつつあった。そんなある日、新人女優のさつきと出会った香美山は彼女に往年の女優たちの面影を感じ、殺陣の稽古をつけることに。香美山の指導のおかげでチャンスをつかんださつきは、東京でスター女優としての道を歩んでいく。時が経ち、大作時代劇の主演を務めることになったさつきは、すでに引退した香美山との共演を熱望するが……。「ラスト サムライ」にも出演した斬られ役の第一人者で、「5万回斬られた男」とも呼ばれる福本清三が映画初主演を務めた。

製作は太陽の子🎬のコウ・モリ。
カナダ🇨🇦のファンタジア国際映画祭で、
シュバルノワール賞（最優秀作品賞）と、
日本人初の最優秀主演男優賞を受賞。
5万回斬られた男と呼ばれる斬られ役俳優、
福本清三の初の主演作。
彼じゃないと出来ない役でした。
共演は萬田久子、小林稔侍、松方弘樹。
石橋貴明の娘ちゃん、穂のか。
映画監督の中島貞夫も出演。
裏で支える人にスポットライトを当てる映画は素晴らしい！
福本清三は去年の元旦に77歳で亡くなったのですね。
スーパークールなおじいちゃんでした。

• #太秦映画村

失われていきつつあるチャンバラ時代劇。
それに伴ない、京都撮影所の大部屋俳優達の活躍の場もなくなっていく。
寂しい物語ではあるが、時代劇役者の殺気と心意気を感じられる。
福本さんの存在感がなんとも素晴らしく、またひたらすらカッコいい。
多くの方々に観て頂きたい作品です☺️🏯