人間味溢れる。弱さ。寂しさ。全部ひっくるめて人間だよね。

久しぶりに映画観たせいかすごいジーンときました。この監督の作品すごい好きなんです。すごい温かい。でも何処か寂しい。その塩梅が丁度良いです。

登場人物みんな何かを引きずってる。薬とかお酒に逃げて、挙げ句の果てにはそれを大切な教え子に見られる。言うことやること全部矛盾してて、もし自分があの子だったら「意味わかんねーよ！」ってなりそうだけどあの子はそうならない。それはそれでこの先どうなるか心配なんだけどね。でもなんか温かいだよな。

ライアン・ゴスリングの表情がとても素敵でした。どこか寂しくて上の空な感じ。あーこの人誰にも心を許せてないんだ…って表情。不器用さがまた愛おしかったです。

ニューヨーク・ブルックリンの中学校で歴史の教師をしているダン・デューン（ライアン・ゴズリング）は、ドラッグの常習者だった。ある日、学校のトイレでドラッグを吸っているところを女子生徒のドレイ（シャリーカ・エップス）に見られてしまう。ドレイは、ドラッグディーラーが身近にいる環境で生活しており、薬物を売った兄は刑務所に入っていた。ダンは秘密を知られながらも、何とかしてドレイを救おうとするが……。

“子供達のおかげでまともでいられる”

麻薬中毒の中学教師とそれを知った黒人女子学生の奇妙な友情物語。終始静かに進むストーリーだが、ライアンゴズリングの絶妙に繊細な演技が心地よい。生徒に歴史を教えている時も、家族と過ごしている時もなんとなくピンボケな印象だった。あえて実際起きていることをぼかして、夢うつつな状態を表現しているのかな。ただ、ドレイと話している時だけは世界がはっきりしていた。そのメリハリが全て。

最後ソファに座り、「そのジョーク最悪じゃん」というシーンが好き。度々アメリカで起きた歴史的事件を子供達が語るシーンは、変化には痛みがつきものというメッセージ。人は誰でも変わる事ができる。歴史とは変化すること。

• #ドラッグ映画録
• #Brooklyn(USA)

⚪概要とあらすじ
『ラ・ラ・ランド』などのライアン・ゴズリングが麻薬中毒の青年を演じ、第79回アカデミー賞主演男優賞に初ノミネートされたヒューマンドラマ。

ニューヨーク・ブルックリンの中学校で歴史の教師をしているダン・デューン（ライアン・ゴズリング）は、ドラッグの常習者だった。ある日、学校のトイレでドラッグを吸っているところを女子生徒のドレイ（シャリーカ・エップス）に見られてしまう。ドレイは、ドラッグディーラーが身近にいる環境で生活しており、薬物を売った兄は刑務所に入っていた。ダンは秘密を知られながらも、何とかしてドレイを救おうとするが...。

⚪キャッチコピーとセリフ
“暗闇の中、僕は一筋の光を見つけた。”

｢人でなしの赤ん坊だ｣

⚪感想
6時間ぐらいの映画を観た気分。
ずーっと平坦な道のような内容。

終始暗い。
私が好きじゃない方の暗い映画。
もう少しインパクトとエグ味が欲しい。

ライアン・ゴズリングが出演している作品で最初に観たのが『ラ・ラ・ランド』だったからその後のギャップが凄い。
『きみに読む物語』は置いといて『ドライブ』、『オンリー・ゴッド』、今作は恐ろしく暗い。｢もう死んどるか｣ってツッコミたくなるくらい暗い。

麻薬中毒者のダンとダンがコカインを吸うところを見てしまったドレイ。ドレイの兄はかつてドラッグを売っていて刑務所に。その兄の友人フランクはドレイを気にかけている様子だが実は...。となんか色々ありそうなあらすじなのに特になかった。

主人公のダンが不幸というか孤独。観ているだけで辛い。
でもダンのカタにはまらないオリジナリティー溢れる授業は楽しそうだった。

ライアン・ゴズリングよりアンソニー・マッキーのかっこよさが際立っていた。

ライアン・ゴズリングの八の字眉の悲しい顔は印象に残ったり

タイトルの『ハーフネルソン』はプロレス技で方羽交い締めだとか。
片方だけなのは理由があるのかな。



⚪以下ネタバレ



教師と生徒という立場から購入者と売人というか運び屋になったところで特に何もならなかった。

定番に描くならそこから恋愛になる所を絆のようなかたちで終わらせるのは斬新だと思った。

⚪鑑賞
⚫GYAO!で鑑賞(字幕)。

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