【スポーツ映画のススメ】
ウォーリアー (2011)
◆競技名:
🥋総合格闘技
◆競技の舞台:
　新興総合格闘技大会『スパルタ』
　
〈本作の粗筋〉 eiga.comより抜粋
・学生時代にレスリング選手として活躍していたトミーは、高額の賞金がかけられた総合格闘技イベント「スパルタ」に出場するため、アル中の父親から逃れるため母親と家を出て以来、14年ぶりに父親のもとを訪ね、コーチ役を依頼する。
・一方、かつて格闘家の選手だったトミーの兄ブレンダンは、現在は教師として働きながら妻子を養っていたが、娘の病気に高額な医療費を要し、家族を守るため、総合格闘技の試合で金を稼ぐ事を決意。仲たがいしたままの兄弟に対して勝敗を決するゴングが無情にも鳴り響く…。

〈見処〉
①圧倒的な完成度。格闘スポーツ映画の
　新たな金字塔！
・『ウォーリアー』は、2011年に製作されたスポーツドラマ映画。アルコール中毒の父親が原因で離散していた兄弟が総合格闘技の対戦相手として再会する姿が描かれた本作は、『コンサルタント』のギャヴィン・オコナーが監督・脚本・製作を、主演はジョエル・エドガートンとトム・ハーディが務めている。兄弟の父役ニック・ノルティは、本作にてアカデミー助演男優賞にノミネートされている。
・製作費25百万ドルの本作の興行収入は
23百万ドルと採算割れ。日本では劇場未公開となったが、トム・ハーディー主演の『マッドマックス・怒りのデスロード』が公開された2015年にDVD&Blu-rayが発売された。
・世界最強の男を決める16人のトーナメント制覇に必要な「４戦４勝」の激しい格闘映像は、唯一無二の作品質。興奮と感動必須の埋もれた傑作である。

②結び…本作の見処は？
王道ストーリーでありながら、余韻が凄まじく大きいスポーツ映画の傑作。
◎: 本作で描かれる７試合の格闘試合シーン。「蹴る」「殴る」「極める」を流れるようなアクションで描かれているおり、鑑賞者に本作が映画であることを忘れさせるほどリアリティーが高い。映画史に残る格闘作品。
◎: トム・ハーディ、エル・エドガートン、ニック・ノルティ３人による複雑で繊細な演技が素晴らしい。とくにハーディとエドガートンによる兄弟対決シーンでは、様々な感情が交差し、フィジカルだけではなく、メンタル面でのダメージを感じさせる名演技。
○: 家族3人の男たちがなぜ対立し、何のために戦い続けているのかの説明がほとんどないことが、作品のリアリティーを高めている。日常生活において、他者の人間関係はいちいち詮索しないことと似ているような気がする。

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海兵隊トミーは賞金500万ドルの総合格闘技大会「スパルタ」で優勝するために、かつてアル中で母親を死なせた過去を持ち憎み尽くして絶縁した父親と再会しトレーニングを依頼する。兄ブレンダンもまた、娘の病気治療費を手に入れるためスパルタの出場を決意。絶対に負けられない二人が対峙するのは、決勝戦だった…な話

最近続編が公開される「クリード」や、朝起きたら全部の記憶を忘れている男が学生プロレスで頑張る「ガチ★ボーイ」など、スポーツ系の熱い映画は数々ありますが、こちらはそんなスポーツ×ヒューマンドラマというジャンルの中ではトップオブトップと言えるほどに最最高の最高の高の大傑作決定版！

トミーとブレンダンのそれぞれの「絶対に負けられない理由」をじっくり積み重ねつつ、アル中の過去を激しく後悔する父親との関係、母を捨て恋人を選んだ兄と母の死に最後まで寄り添った弟との確執、それぞれの家族の関係を描いて、人生全てをかけた格闘技トーナメントの決勝で対峙する皮肉な兄弟対決…！それまでの試合もかなり熱いんだけど、決勝でその爆熱が超新星大爆発する〜！！逆に考えてここまで丁寧に二人の関係性を描いてきたから、この結末が激アツにならない理由が無さ過ぎる〜！！！

兄弟は試合前日に少しだけ話す時間があったけど全く相容れず修復はほぼ不可能。そして全くの無名ながらほぼ一撃で沈めていく弟トミーと、家族のために関節技の技巧で辛くも勝利を重ねていく兄ブレンダンの対照的な勝ち上がり方も決勝の最高さを演出していき、そしてそんな二人の戦い…余りにも素晴らしすぎる…泣いたわ…言葉では言い表せない最高がここにある…。ほとんど展開言っちゃったけど、この流れを知った上でも絶対に完全に最高と思えるからそこは安心して見てください…。それにしてもジョエル・エドガートンにトム・ハーディというキャスティングも神がかっている…必見です…敬具…

アマプラの配信終了が近いので鑑賞。

ギャビン・オコナー監督・脚本・製作、トム・ハーディ、ジョエル・エドガートン主演の総合格闘技のスポーツドラマ。

アルコール依存性の父のせいで家族が離散し、仲違いした兄弟が、世界最高峰の総合格闘技大会"スパルタ"に挑む。

格闘技好きには堪らない逸品。
殴る、蹴る、固める、ド迫力で圧巻。
アプローチも競技も違うけど、『ロッキー』や『クリード』に匹敵する出来映えかと。

ジョエル・エドガートンやニック・ノルティの演技ももちろん素晴らしいんだけど、何と言っても本作はトム・ハーディの演技に尽きる。
心に深い傷を負った、まさに野獣！
死ぬ程かっちょえええ！！！

また、撮影は日本人の高柳雅暢さんが担当しているが、あえて障害物を間に挟み込むなど、リアリティを追及した見事なカメラワークだった。

マーク・アイシャムが担当した"The National"を中心とした音楽も、センスがあってハートに響く♪

みんなそれぞれの応援のしかたがとてもリアルで微笑ましい😊
知名度は低いが、観る価値のある、完成度の高い激アツ作品。
是非、赦しのタップを味わって欲しい。